ゼミの思い出

私の大学の学部では、3年になると全員どこかしらの
ゼミに属することになっていた。


そもそも、私の学部は文系でも理系でもない学部であったため、
1年~2年の時は1限目に法律系の科目を受講したら
2限目には統計学、3限目は情報処理や数理科目、
4限目は環境系の生態学、
5限目はまた法律系の科目・・などどいう一体自分は大学で
何を勉強しているのかわからない状態に一時期陥ることもあったのだが、
「いろいろな分野を総合的に学ぼう」という学部の特徴があった。

そしていろいろ学ぶ中で、3年までにある程度将来を見越しながら
専門的に学びたいことを絞り、ゼミを選ぶという方式だった。


私は、結果民間企業(金融)に就職することになるのだが、
当初は地方公務員を目指していたこともあり
地方自治や街づくりなどを肌で学べたりできるゼミを希望した。


希望していたゼミは、希望者が多く人気があったため
ゼミに入るためにまずそのゼミで何を学び、将来どうなりたいか的な感じの
課題文を課されたことから、それを書いて提出し
担当の教授が選定する、という感じだった。


結果、私はその第一希望のゼミに入ることが出来た。


3年になり、ゼミのメンバーは
私を入れて6名。そのうち5人が女子、1人が男子という
逆ハーレムゼミとなった。

6名のうち、3名は短大から編入してきた組で、
残る3名は私を含む1年生からの入学組だった。

以前書いた日記で出てきた
推薦入試で偶然出会った旧友も、一緒のゼミに入ることができた。


このゼミでの活動は、大学の中でもとても思い出が深い。


机に座って学ぶよりかは、
実際に色々な自治体に出かけて街づくりを学んだりする
「フィールドワーク型」のゼミだった。
なので、ゼミが始まった3年では本当にいろいろなところに出向いた。


北海道の登別で行われた政策フォーラム的なものに参加して
登別を更に活性化させるためには?といったテーマで
全国各地から大学が集まり
考えた政策を発表するイベントに参加したり。


3日間ぐらいの工程だった気がするが、
資料作りから登別の方々へのインタビュー、発表の準備など
たしか発表日の前日はみんなで徹夜して準備をしたのも良い思い出である。
(若かったからできたこと・・・。)

登別滞在中は、せっかくなので温泉地を観光したり
美味しいものを食べたり、とっても楽しかった。



また、東日本大震災の被災自治体に何度も出向いて
現地の住民の方々と交流しながら
今後まちに求めることだったりを一緒に考えたり


大学のある自治体全面協力のもと、
その自治体の総合計画を住民に理解してもらうために
子どもが読んでもわかりやすい漫画式のパンフレットを一から作って
自治体の全戸に配布したり
半分、地方公務員のような業務を経験出来たことも貴重だった。


そんなこんなであっという間に3年生の1年間が過ぎていった。



そして、4年になるとゼミでは卒論作成に取り掛かるのと
就職活動が当時は4年になる前の3月から解禁だったので
それぞれ就職活動にいそしむこととなった。


卒論は、私はとても楽しく書き上げた記憶がある。
簡単にいえば、自分の地元自治体と周辺自治体における地域連携と
これからの展望的なことをテーマにした。


自分が書きたいと思っていた内容だったので、
他の全国の自治体の例もあげて比較しながら、夢中で最後まで
書き上げたところ、ゼミの教授に内容をとても褒められて嬉しかった。

私は、結構オタク気質なところがあるので、
興味があることは徹底的に調べて
表現するのが好きなのかもしれない。


ゼミのメンバーは今でも時折つながりがあり連絡を取っている。
短大組の女友達3名は、全員子持ちのママ。
1人は地方公務員、
2人は金融に進んだ。
もう1人の女子の旧友は、ちょっと変わった子で色々と転職をしながら
今は地元の居酒屋の店長を頑張っているようだ。
逆ハーレムであった男友達1名も、地方公務員として働いている。


私は民間企業の正社員を結婚を機に辞めた後、その男友達と
同じ自治体で会計年度任用職員として働いていたので、
よくその男友達とは庁内で会うこともあった。

私の夫も同じ自治体で地方公務員として働いていて
その男友達とも知り合いという状態であり
なんとも、世間は狭いものだ・・・とのちに感じるのであった。





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