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誰でもいいから「来世は他人がいい」を読んでくれ

「来世は他人がいい」という漫画をご存じだろうか?

講談社アフタヌーン連載作品で「春の呪い」でおなじみの小西明日翔さんの作品なのだが、知らない人は是非手に取ってほしい。おそらく今TSUTAYAで購入するとオシャレなポストカードが付いてくる。今のところ6巻まで出ている。

大阪の極道の家で育ったヒロインが、知らぬ間に祖父によって東京の極道の人間と婚約させられ東京で1年間過ごすことになる話だ。主要登場人物は、漫画内の言葉を借りると、イケメン「ドMクソ野郎」かつ張り付けた笑顔の超危険男子高校生霧島×姉さん気質の男前すぎて惚れる女子高校生吉乃である。

このマンガの何が面白いかというと、話を読み進めていくうちに霧島及び吉乃及びその他登場人物のヤバさが露呈していくところである。そしてそのヤバさに何とも言えない中毒性があることである。

例えば、最初の方を見る限り霧島は好青年で普通の高校生だが、1巻の途中から笑顔の裏の本性が現れる。はっきり言って頭がおかしい。いくらイケメンでもこの「ドMクソ野郎」っぷりは、漫画内で納めてほしいレベルである。

しかし、その「ドMクソ野郎」に度肝を抜かれていると突然の展開にハートを射抜かれる。吉乃の大胆で根性が座っていて頭のネジが飛んでいる返しに、「あ、こいつら。やばい。」と、もはや感嘆するのだ。 

読めば読むほど刺激的で、ヤバさがここまで爽快な漫画は出会ったことがない。ある場面では、是が非でも吉乃を守りたい、危険な目に合わせたくない、そんな思いを抱く霧島に、「どいつもこいつもなめやがって。」とブチ切れ、夜の街を駆け巡る吉乃にかっこいいヒロインに憧れる私は目が釘付けになってしまう。

未成年は強炭酸、成人はテキーラのような漫画を求めている方、是非購入を勧めます。飛ぶぞ!


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