夏だから心霊体験語ってくよ
これは実際に私が経験した話です。
ある日、当時付き合っていた彼と興味本位で地元の有名な心霊スポットに行った時の話です。
もともと私は20歳になったあたりから何故かそういったものが見えるようになっていき、職場まで道のりでよく交通事故が起こる場所などで見かけることがありました。
たいていは黒い影のようなもので見えるのですが、たまに少し透けた感じでそれは人の姿で現れることもありちょくちょく驚かされるような体験もしました。
ただ、たいていは運転中に見ることがほとんどで直接見てみたいと思うようなっていました。
そんな思いの中、彼の運転でドライブに出かけていた時でした。
わたしは見えるようになってからそういった心霊スポットなどはなるべく避けていたのですが、たまたまその近くを通るということで行ってみようという事になりました。
そこは地元から橋で繋がっている島で日中は観光で訪れる方も多いのですが、その日は19時と辺りは少し薄暗く小雨が降ってました。
橋の手前に小さめの駐車スペースがあり、車を止めた私たちは一本の傘をさし橋の方へ歩いていきました。
橋の幅は2mはあって二人で真ん中を歩いていたのですか、何故か私の体が徐々に左側へと引き寄せられるよう感覚に陥りましたがその時は何事もなくわたりきることができました。
島についてからは入り口すぐに鳥居があって何かあっては困ると一度お辞儀をし通らせてもらうことに。
島全体は少し登るようなすがたをしていて、鳥居をくぐって少し階段を上ったところに左右に島をぐるりと周れる道があり
反時計に回ると呪われると噂がたっていて、私たちは時計回りへと足を運んでいました。
時間帯も遅く少し薄暗かったので不気味雰囲気があったのですが何も起こらず、雨が降っていたこともあり足元も悪く島の半分まで来たところで引き返すことにしました。
きっと何もない、、そう安心して入り口の鳥居にもう一度お辞儀をし帰ろうと橋を渡り始めた途端、、
ガバッと覆いかぶさる衝撃を受けました。
私はその一瞬でなんとなく察知ました、、、
体に霊が憑りついてきたと。。
私はその感覚があった左肩のほうへ恐る恐る目を向けました。
そこには髪の濡れた女性の頭頂部、、、
一瞬で背筋が凍りとても体が重くなっていくのが感じれました。
そんなに長くない橋ではあるのですが思うように足が進まず、このままではダメだと思い私はそれに対し
「離れてください」
そう願いながら歩みを進める。
思いが通じたのか少し歩いてるとそれは私の体から離れるのを感じました。
安心した私は彼に早く車に戻ろうと、早歩きで橋を渡り切ろうとしました。
もう少しで車のところに。。
でも、安心しきった体にまたあの感覚が伝わってきたのです。
そう、さっきの女性、、、
それに、その女性とは別の手が私の腰を掴んでいたのです。
体は重く動かしにくいそんな中、私はそれたちを憑けたまま車に。
もうその時には私にはどうしようもありませんでした。
車内には、運転席に座る彼。
その隣に、私とそれたち。
今でも思い返すと不思議な光景、いや、不気味ですね。
ああ、もしかしてずっとこのままなのかなって
何故かそう思ってしまい、もう祓うことすら考えれなくなっていた。
そのぐらい私はそれらに憑りつかれてしまったみたいでした。
それからしばらく、私は体が重く辛い中それたちと生活していました。
のちに分かったのですが、その時にそれらとはべつのを2つも自宅に招いていました。
家に帰れば廊下に立っているそれとすれ違い、ロフトや窓際から見られながら2週間も生活していたのです。
今でも考えられない状況でした。
いるのが当たり前、そう思うようになってからです。
当時働いていたバーによく来てくれていたある友達にその時の話をしました。
その子は私よりも霊感があり、話し終えると淡々と
「だって、そこにいるの見えてたもん」
「よく平気で居れるね」
「あなたの髪先をずっと触ってるよ」
って言ってきました。
正直だれにも信じてもらえないと思って自分の状態を面白半分で話してしまっていた私はその時に今のままではいけないと知らされた気分でした。
さらに友達から
「足、気を付けないとけがするかもよ」と
少し前からずっと左足に違和感と痛みを感じていました。
そのこともあり余計に不安と恐怖に感じてくるようになったのです。
さらに、当時いたバーのママも霊感が強く
お店自体に結界を張っていたようで
「あんた、よくお店に来れるよね、毎回店に入るのつらいでしょ?」
と言われる始末。
さすがに怖くなった私は彼に相談し、数日後お祓いに行くことにしました。
その数日間は憑りつかれてから毎晩、隣で寝る彼の顔の横にこちらをじっと見つめるそれに恐怖を感じ眠れませんでした。
そして当日、車に乗り込もうとするも何故か体が動こうとしませんでした。
何とか彼に手伝ってもらい乗ったものの、お寺についてからも動かず
降ろしてもらってからも、駐車場から境内までも、寺院内に入るまで、入ってからも思うように動きませんでした。
何とか視てもらうとこまで行ったのですが、神主さんから
「もともと憑きやすい体質だから自分で祓えるようになったほうがいい」
「お守りをもって居ること。毎日清めた塩を舐めること」
そう言われてお守りと清めた塩をもらいました。
私は不安になりながらもその日は帰り
毎日塩を舐め、お守りをもって生活をしていました。
しばらくはそのおかげか何事もなく数日が立ち
肩にいた女性の姿も気づけばいなくなっていたのです。
部屋にいるそれらは変わらずいるのですが構わなければ何もしてこないのは分かっていたので気にせず生活していました。
当時住んでいたのはアパートで、部屋に憑いているというよりはその土地自体に憑いているみたいで自分たちでは払えないと言われていたのでどちらにせよどうしようもなかったのです。
それからまた数日がたち、何もなく生活していたわたしは清めた塩おを舐めること忘れていました。
そんなときです。
自宅でおかしな現象が起こり始めたのです。
不安になり始めた時、ふと目線を感じたロフトに私は目を向ける。
そこには今までいたそれとは別の顔。。
そう、憑りついてきた女性の姿があったのです。
目を合わせてはいけないととっさに思ったのですがなぜか顔をそむけることができず、あろうことか話しかけてしまったのです。
「おいで。。。」
っと、
呼びかけた瞬間にロフトから私に向かって降りてくる女性。
一瞬記憶がなくなり気づけばそれの姿はまた私の左肩にいたのです。
今でもなぜそんなことをしてしまったのかわかりません。
ただその時はどこか自分に空いた穴を埋めようとしていた感覚しかありませんでした。
その日からです。
急に体調も悪くなり仕事を休みました。
今度はちゃんと祓ってもらおうと。。
そう思い彼に相談していた時です。
私は意識を失いました。
2時間くらいでしょうか、
気が付いた時には私は布団に横たわっていました。
あとから聞いたのですが。
意識がない間も彼と私は話していたみたいで
いつもの口調やトーンでもない話し方、態度すらも違ったようで
罵倒したり、暴れたり、泣きじゃくったり。
おかしいと思った彼は、お守りを手に清めた塩をわたしに舐めさせようとしたが私はそれを拒絶し続けていたようでした。
何とか舐めさせることができたその時
私は泡を吹きながら落ち着いていきそのまま数十分眠っていたらしく、
その時の記憶すらもありません。
さすがに無理だと思った私はすぐにお祓いをお願いしに行くことにしました。
相変わらず到着してからも体は重く辛かったのですが、なんとか到着することができました。
神主さんのところに着いてからの事です。
また意識がなくなったのです。
次に気が付いた時にはすべてが終わっていました。
それからというもの
いまは引っ越しましたがしばらくの間はそれらと暮らしていました。
いまでもたまに見えるそれらに私はできる限りか関わらないようにしています。