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ぼうぐるみの編み始めに!『円の中心になる作り目』2選

棒針編みで立体を編めるようになりたくて、
編み始めの方法をいろいろ試していたら初心者にも簡単な作り目を思いつきました!

『指でかける作り目を円の中心にする方法』
『ユズカオ流・サーキュラーキャストオンのコツ』の2つを解説していきます🌸

どちらも80cmくらいの輪針(マジックループが使える長さ)を使用します。

マジックループって何?という方は、こちらの動画が参考になるので目を通してみていただけたらと思います。

今回解説する作り目を編み始めにして、球体などの立体を編んでいくことができます。
ぜひ活用してみてくださいね!

ニットボールの編み方はこちら👇


★指でかける作り目を円の中心にする方法

棒針編み初心者にとって最も馴染みのある「指でかける作り目」が立体の編み始めになる、画期的な方法です!

動画も作りました👀❣

好きな目数で「指でかける作り目」をします。
作り目と作り目の間隔はなるべく空けないようにします。

作り目を輪針のコード部分に移動させます。
とじ針を通した糸端を「編み糸の後ろ」にクロスさせます。
クロスさせておくと最終的な作り目がより美しくなります。

糸端を作り目の中に通しました。
糸端は引っ張りすぎなくてOKです。作り目の形が変わらない程度のゆるさで。

マジックループで編んでいくために、作り目の真ん中で割ってコードを出します。

作り目がねじれないように気をつけながら、
半分に割った作り目の「糸端が繋がっている方」に棒針を押し込みます。

「編み糸が繋がっている方(画面上側の6目)」の作り目にもう一度とじ針で糸端をくぐらせます。

糸端をくぐらせました。
糸端が作り目の中を「一周半」通った状態です。
この時糸端はまだ強くは引っ張らないでください。
とじ針はもう外してOKです。

これで作り目(1段目)は完成した状態です!
中心はあとで引き締めます。

ここからは2段目をマジックループで編んでいきます。
(編みたい作品の2段目の指定通りに編む)

糸端が絡まらないように常に編地の向こう側に置いておきます。

一周(今回は12目)編みました。
何段か編んでもOKです。
この時点では中心は大きな穴が開いています。

編み地を裏返します。

作り目の中心(土台部分)を手前に寄せます。

編み地のオモテ側に作り目がはみ出ないように、中心に寄せて持ちます。

ここで糸端をギュッと引き締めます。

編み地をひっくり返してオモテ側を確認します。

こんな感じで作り目が放射状になっていればOKです!

糸端がだんだんゆるんできてしまうので、ゆるまないように糸端を編み地に絡ませて糸始末をしておきましょう。

また、この方法だと編み地の裏側にがっちりとコブができてしまいます。
これはこれで安定感はあるのですが、裏側も柔らかい編み地にしたい場合は「サーキュラーキャストオン」がおすすめです!


★ユズカオ流・サーキュラーキャストオンのコツ

「サーキュラーキャストオン」は別名「クンストの作り目」と言います。

「ユズカオ流」は「作り目が偶数でも奇数でもゆるみにくい」ことが特徴です。
マジックループで編むときにも便利です。

ぜひ試してみてくださいね。

動画も作りました👀❣

糸端を輪にします。
ユズカオ流は「糸端が上」です。
(一般的なサーキュラーキャストオンでは糸端を下にします)

ユズカオ流の最大のポイントがここです!
まず、棒針を輪の「裏」から入れます。

右手の指も使って輪っかを保ちながら、編み糸をグイっと下に張って……

右手と左手を駆使して輪っかが崩れないように広げます。
輪っかには棒針は触れません。編み糸だけを動かします。

棒針で糸を手前から輪っかの奥に押し出します。

輪の向こうまで糸を押し出しました。

これが1目めです!

2目めの編み方は作りたい作り目の数によって変わります。

作り目の合計が奇数の場合→「かけ目」
作り目の合計が偶数の場合→「表目」

※というか、奇数の場合(2目めがかけ目の場合)は1目めを裏から作る必要も特にないので、通常の「サーキュラーキャストオン」で編み始めるのもよいと思います…!

今回は合計12目(偶数)の作り目を作りたいので、
2目めは「表目」を編みました。
(輪っかの中に手前から棒針を入れて、表編みと同じように編み糸を持ってくる)

輪に対して「表目」「かけ目」を交互に編んでいきます。
3目めが「かけ目」です。
(かけ目は「へ」の字の長い方の線(右側)が手前になるように糸をかけます)

4目めが「表目」……

合計12目が完成しました!
最後の目が必ず「表目」になります。
一般的なサーキュラーキャストオンの場合、最後の目が「かけ目」になる場合があります。
最後の目が「かけ目」だとふにゃふにゃするな……と思ってユズカオ流を編み出しました。

表目(長いやつ)、かけ目(短いやつ)が交互に並んでいることを確認してください。

糸端を引っ張って輪っかを引き締めます。

引っ張りすぎると両端の目がグイーンと伸びてしまうので、作り目の形が変わらない程度にしておきます。

作り目を全て輪針のコード部分に移動させます。

作り目の真ん中で割って、コードを引っ張り出します。
今回は6目と6目の間で分けました。

作り目の最初の半分(糸端が近い方)に棒針を押し込みます。
コードに残っている反対側の6目の方から編み糸が繋がっています。
これで1段目は完成している状態です。

棒針にかかっている作り目を編んでいきます。
これから編む作り目の「右側」から編み糸が生えていることを確認して持ちます。
編み糸を指にかけて、マジックループで2段目を編んでいきます。
(編みたい作品の2段目の指定通りに編む。)

糸端は絡まらないように常に編み地の向こう側に置いておきます。

一周(今回は12目)編み終わりました。
何段か編んでもOKです。

何段か編みました。編み地を裏返します。

糸端を引き締めます!

編み地をオモテにすると、作り目が放射状になっています🌸
サーキュラーキャストオンは裏も表もお花みたいでかわいいです。

ただし、ユズカオ流は最初の作り目を裏から編んだことによって、
1目めの根元に小さなコブができます。

糸の種類によってはふんわり隠れてほとんど気にならないくらいのものですが、
気になる場合は一般的なサーキュラーキャストオン(クンストの作り目)を試してみてください!

おわり

以上、円の中心になる作り目を2つ紹介しました。
初心者でも取り入れやすい方法だと思います!

本記事を参考にして何か作ったらぜひ教えていただけるとうれしいです!

『まじでめちゃくちゃ分かりやすい棒針編み入門漫画』もよろしくお願いします!


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オノデラユズカオ
読んでいただきありがとうございました! 現在制作している作品は、どこからも原稿料をいただかずに自分の時間を削って描いています。 もし「分かりやすかった!」「続きが楽しみ!」と思っていただけましたらシェアやサポートで伝えていただけると今後よりよい形で作品を届けていく力になります💪