文春野球学校を自主退学しました。
※この文章は昨年12月18日に文春野球学校の関係者のみが閲覧できるサイトのアップしました。
文春野球学校の関係者にしか理解し辛い内容のものや個人情報に関わる内容をカットしたり等加筆修正し、noteにアップします。
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文春野球学校を今月一杯で自主退学します。
2019年7月に1期生として入学して楽しい時間を過ごしていたが、10月上旬くらいから自主退学を選択肢に入れはじめた。ここ3週間は夜眠れなくなる時もあるくらい悩んで出した結論。
人間が大きな決断をする時の理由は一つや二つだけではない。複雑に様々な背景が絡み合っていると両親から言われて育ち、成人後の私の数少ない人生経験からもそのことは実感済。
今回、自主退学を決意した理由や背景やまさにその通り。
はっきりしている主な理由は2つ。
まずは健康上の理由。
9月上旬から極度の体調不良に見舞われ、歩くことも座ることも睡眠をとることも難儀な状態になった。新型コロナウイルスの影響で6月から電話診察が続いていた帰郷して通院していた三重県内の婦人科にイレギュラーで電話をして体調の異変と苦痛を訴え、問診の後他院受診の許可を受け東京都K市内の婦人科を受診。三重県内の婦人科で治療を受けていた子宮内膜症に伴う卵巣の異常は副作用で心身を消耗する投薬治療で寛解していたが、別口で子宮頸部に気になる病変があるという医師の診立てで子宮頸がんの細胞診を受けた。その結果、高度な病変が見つかり精密検査に。精密検査で子宮頚がんが見つからなかったことがおかしいとの、Jsportsの東北楽天戦中継の実況や都市対抗野球ダイジェストの司会進行役でおなじみのフリーアナウンサーの中田浩光さん似の婦人科医の見解。 これから納得いくまで執念深く検査をするとはっきり言われていて、今後心身を消耗する精密検査が短いスパンでくり返される日々が続くことが容易に予測できる。
私自身もこれで子宮頸がんでなかったら、新型コロナウイルスのワクチンや特効薬が今すぐ見つかるレベル、要するに奇跡だという例えをすぐに出すことができるくらい体調が良くないのでいろいろと覚悟はしている。
父方の祖母が婦人科系の不調で通院していたにも関わらず子宮頸がんを見逃されて、紹介された総合病院を受診した時には既に脳と肺に転移していて廃人のようになって68歳で亡くなった様子を見ているので正直怖い。
そのため、日々の中で1分でも長く自分のことを見つめ直す時間が欲しい。
また、内科医・呼吸器科医が一生懸命治療してくださっているのにもかかわらず持病の気管支喘息が年々悪化の一途をたどり、心臓により負担がかかるようになっている。
特に冬場は酷くなるので、ここ数年10月下旬から4月上旬までは命がけ。
2つ目は興味の対象と優先順位の変化。
以前から自分自身の文章が冗長でまどろっこしくて読み辛いという劣等感を抱えている。
その劣等感を克服するにはどうしたらいいかと考え続けていた今年の春のある日。NHK教育テレビのNHK短歌を偶然目にして、「短歌を学んだら役に立つんじゃないか?」とふと考えた。
その時はそれっきりだったが、5月末にいずれも持病のメニエール病と起立性低血圧が再発。1ヵ月ほど寝たり起きたりの生活を余儀なくされた。余談だが、メニエール病で低下した左耳の聴力は今も回復していない。その際に、友人から病床のおともに歌人の穂村弘先生のエッセイを勧められた。
友人のおかげで穂村先生の著作にハマり、そこから本格的に短歌を学ぶ意思が固まった。
私は酷く不器用で、複数のことを並行して尽力するのが苦手。
また、体力気力の問題でただでさえ少ないキャパシティがより減少。
そのため、今は自分自身の劣等感を克服するための助けになりそうな短歌を学ぶことを優先することを決意。
生意気な言い方だが文章を書くことはライフワークなおかつ居場所だと考えているので、文春野球学校を自主退学しても何らかの形で書き続ける。
もし、来年文春野球フレッシュオールスターが開催されたならば、今まで文春野球学校で学んだことを糧にして元在校生として恥じない作品を投稿できるよう努力する。
心身や生活が落ち着いた時期に外部生や元在校生が参加可能な文春野球学校の添削付通学講座が開講されて募集があれば、いの一番に駆けつける。
その時の受講料のためにコツコツ預金を続ける。
自分自身で決めた自主退学だが、心残りが。
3月に開催予定だったものの新型コロナウイルスの影響で無期延期になった東京野球ブックフェアに、文春野球学校有志が編集・作成し出品する予定だった同人誌の完成品を受け取れないこと。
東京野球ブックフェアが無期延期になったため制作が中断している。
自分の文章が紙媒体で形になることは、最大の希望だったので楽しみにしていた。
この件は心から残念。
1年5ヵ月という期間だったが、運営の皆さんや在校生の皆さんとは5年くらい同じ釜の飯を食べたような感覚にとらわれている。
幼稚園から高校まで不登校をくり返していた私にとって、文春野球学校は学校生活の一番の思い出になった。
文春野球学校のおかげで、好きな人達が増えた。
また、文春野球学校を受講したおかげで第三者からの助言の受け止め方・消化の仕方、および話の中から「話者はどのような意図を伝えたいと考えて話しているか。」を読み取る力が間違いなく上がった。
これに関しては受講の大きな目的を達成した。
ご指導いただいた村瀬秀信校長、文春オンラインの竹田編集長、チューターのMさん、講師の皆さん、多忙な在籍部署の業務に専念するために2月に勇退された株式会社文藝春秋のKさん。至らない点だらけの私にやさしく接してくださった在校生の皆さん、どうもありがとうございました。
このようなご時世でZoomでのオンライン講義のみになっていたとはいえあまり交流することができなかった3期生の皆さん、申し訳ありませんでした。
黙って消えようかとも思いましたが、皆さんによくしていただいたことを考えるとあまりにも薄情で失礼だと考えお礼の意味でブログをアップしました。
長文申し訳ありません。
またどこかでお会いできることを願っています。
皆さんもご自愛ください。