一瞬の儚さと時の流れを超えるもの
もう、飽きたの〜?
いっとき夢中になったダンスやバレエ、映画、
文章やアイドル…
玩具も縫いぐるみも見向きもしない。
次のマイブームに向かうオラの姿に呆れている旦那ちゃんの目はいつもまん丸。
収集癖はあまりないが、気づけば部屋の中には
夢の名残があちらこちらに散らばっている。
我関せず、に徹しているつもりでも、片付けているうちにインスパイアされているらしい。
最初はガラクタ扱いだった星モチーフの雑貨たちも、今では旦那ちゃんがコレクターになっているし、パンダ柄の部屋着も友達からプレゼントされ続けて増殖中。
いまも飽きたわけではない。
ただ、ブームが過ぎて派生して、より深い興味対象に昇格していくと、別のところにフォーカスしていき、だんだんズレていく。
パンダから派生してWWFに興味を持ったし、星モチーフのおかげで星空の写真を撮り始めたし、カメラに夢中になった。
舞台が観に行けなくなって、昔のDVDを見返していて、大好きな役者さんが若い頃のとんがっていた時代を楽しんでいて、現在も活躍されていることに改めて喜びを感じたり。
YouTubeにもアップされているけれど、同時代に同じ空間にいるという、そのバイブスは今しか味わえないから、やっぱりライブは行きた〜い!
今しかないのだ!
今、味わって味わい尽くして消費されていくコンテンツも、時の流れに消えていくだろうモノは興味が無い。
そこに、一瞬の煌めきを感じる時、同時に永遠をみる。
過去になったとして、歳を重ねたからといって
夢のかけらは色褪せない。
オラは、それを観ている。
探している。
同時代に生きれる幸せを感じる。
そんな素晴らしいものに近づきたくて、でも無理で。。
心が拗れてた時もあった。腫れてた痒いところを見られたくなくて、変な距離感をとっていた。隠れオタク的なやつ。
怪しい自分を認めて思い切り好きだーという気持ちを抱きしめた時から、オラは自由になったような気がする。
そして、真似しても同化出来ないところ、そのディテールこそがオリジナルの証なんだと思った。
何故、惹かれたのか、
この作品が好きなのか、役者なのか、監督なのか、台詞か、BGMなのか。
ひとつの映画を繰り返し観る。
味がしなくなるまで噛み続けたチューインガムも、新しい一個を足して楽しむかのように。
鮮やかな記憶はシチュエーションによって記憶が上書きされていくけれど、好きなものはやっぱりあまり変わらない。
夏の間、TVでNIJIプロジェクトを観てハマったが、K POPが好きな訳ではなくて、オーディションドキュメンタリーが好きなのだと思い出した。
コーラスラインという映画を繰り返し観て涙していた。
あの頃を懐かしく思いながら、想いを馳せてみた。そして、急に、大人になったなぁと感慨深くなった。
歳とったなぁ、でも、楽しいなぁ、
変わらないようでいて、これでも成熟したんだなぁ、なんてなん。
キラキラしてて可愛いなぁ、という思いも、
今なら見守る母の境地である。
ある時から気づいた。
いつまでも主役ではないっていうこと。
時代が変わって、脇で光る生き方にシフトしてきている。
それが、今は楽しい。
軽やかにバトンを渡して、風に乗りたい。
応援される側から、する側にまわった。
オリジナルの道を探す旅は続く。好きなものに囲まれている。
追いかけるよりつくりたい。
いつか、時を超えるものをつくりたい。