宇宙盤
宇宙盤
①第一領域(甲子~戊寅)→ひらめき、発想
②第二領域(己卯~癸巳)→企画、行動力
③第三領域(甲午~戊申)→実行力、収穫収益
④第四領域(己酉~癸亥)→分析
60干支を円にして
年柱、月柱、日柱と点で結び、三角形を作って、その方の性格、思考、行動パターンを見るというのが算命学で言う宇宙盤なんです。
PDCAサイクルをイメージしてください。
①思いついて、②行動して、③結果を出して、④対策改善分析をすることを繰り返しながら、私たちは生きています。
この三角の大きさが大きくても、小さくてもそれ自体に良い悪いはありません。
三角が大きい方
→自分でなんでもできる人です。しかし、それがかえって誰にも頼らないことで相手から、あなたは一人でも生きていける判定をされることが多いです。器用貧乏ということにもなりますが、色々なことに対応できます。
三角が小さい方
→特に、1つの領域しかない方は、専門職に向いています。それは、視野が広くないからなんです。これは、専門職にはとっても良いこととして働きます。
三角形は、例えると水を入れる器(コップ)なんです。
三角の大小がそのまま器の大きさの大小につながっているというより、器に入る水の量は宇宙盤の三角が小さくても大きくても同じだけど、自分が日常的に心地よく感じる水の量(水の広がり)が違うんです。常にコップになみなみと注がれているところに安心を感じる人もいれば、常に半分が心地いい人もいます。
矛盾
①三角が大きいけど、分離条件がある
→広範囲に常に広がっておきたい、けど維持できない。邪魔される。でも、それが悪いわけでなく、それが”もっと頑張ろう”という意志につながることもあるんです。
②三角が小さいけど、融合条件がある
→狭い範囲で楽しみたい、広がりたくないのに、例えば月柱の半会により広げられる、という苦痛を感じる。内に留まろうとするところに水をもっと広範囲に広げなさいと矯正されるので苦痛を感じますが、自分がどう頑張って狭く、小さくとどめようとしても意味がないのだな、ということで良い意味での諦め力がつきます。
矛盾があるとストレスを抱えますが、そのストレスが人を成長させます。矛盾がないことが良いわけでもないんです。矛盾があるほど、人は気づきがあるんです。
そして、それがどこの点に水が流れると心地よく感じるのか、それが線を結び付けている点なんです。この点が”日常的に”満たされていると、その人はストレスなく日々を送ることができます。
ただ、これも注意が必要なんです。満たされすぎると、人は何も気づこうとしなくなる、ということなんです。という意味で、忌神が来たときは、その点以外のところに水が流れて生きやすいということなので、仮に忌神の時に日常を送れないほどのメンタルダウンや肉体的消耗が来たときは、この宇宙盤のどこに自分の満たされポイント(点)があるのか、見てそこに水が流れるように意識してください。
宇宙盤はその人その人がニュートラルに生きられるポイントを教えてくれているんです。ですから、この宇宙盤はその人の血流を見る、どこに血が流れるとその人は生きる活力を生み出すことができるのか、それを教えてくれています。そういう意味で、この宇宙盤で簡易に適職判断等はできません。適職、というのは私たちの目に見える物質的なところですので、陰占、陽占、大運を優先的に考えます。宇宙盤は、それを支える生命源の概念として抽象的に捉えることで色々な発見があると思います。ワクワクや楽しみは宇宙盤の点、そしてそれをつなげてできる三角を見ればわかりますが、それだけでは直接私たちの人間の日々の生にダイレクトに役立ちません。でも、これは宇宙盤が無意味ということを言っているわけでないんです。私たちは人間として生きるうえで適職や収入、地位、権威など、ついそちらに目を向けがちになってしまいますが、それはワクワクや楽しさ、という宇宙盤(健康な血流状態)が示すところを満たした先にあるものであって、それを抜きに目に見えるものを追っても自分の感情を満たされない、結果的に物が自分から離れていく、ということになりますよ、という警告を私たちに示してくれています。その点で、宇宙盤というのは三角の大小人それぞれ大きい小さいがありますが、それ自体をこの宇宙盤は伝えたいのでなく、まず私たちは血が流れている生身の人間、感情を持っている人間、あなたは物で(ロボット)ではないんですよ。わかっていますか?というところを常に私たちに説いてくれている聖書のようなものなんです。
たしかに宇宙盤には領域の意味はありますが、それは人間が後で付け加えたもので、言葉をつけることでかえって意味(物事の真意)がわからなくなってしまうこともあるんです。陽占、陰占などは言葉があることでわかりやすく理解できますし、それらが伝えたい真意とのズレが生じることが少ないと思いますが、この宇宙盤については算命学を学ぶ際に、”これで性格や適職がわかる””これで相性がわかる”(それは嘘ではないんですけど、それが全てでもない、というところが重要かと思います)言葉で書くと真意がズレて(誤解されて)伝わってわかりにくくなってしまう原因になっているその最たるものかもしれません。宇宙盤は、もちろん領域ごとに意味付けされてますが、それは人間が理解するうえでわかりやすいようにつけられているだけと認識し、大切なのはその円、自分の三角を言葉でなく図(イメージ)、立体的に捉えながら、それを頭の中で保持しつつ陽占、陰占などを再度見ていくことで、今まで見えなかったことが詳細に見えてくる、その手助けを宇宙盤はしてくれています。