アパレル時代の話。都市伝説「歩くマネキン」
アパレル経験のある方なら聞いたことがあるかもしれません。
「歩くマネキン」の都市伝説。知ってますか?
なかなか売り上げがある店舗で、店長もキビシめ。
でも、愛を持って接してくださる方だったので、厳しいながらも、お店の雰囲気はいつも穏やかでした。
さて、アパレルと聞くと
押し売り凄そう
いつまでもくっついてくるのが苦手
店員さんなのに全然参考にならない
飾ってあるマネキンは、「人形」だから着こなせるが
私が着たら別物になった。
実際お客様から
クレームと共に言われたこともあります。苦笑
今回私が伝えたいのは、これ。
動かないマネキンじゃ伝わらない雰囲気や着心地を伝える。
アパレル販売員で大事なことかと思います☺︎
お店に飾ってあるマネキンは動かないし、なんせ「人形」なのでスタイルは良くて当たり前です。
まるで、棒のような手足。
肉付きがあるわけでもなく、ムダに身長が高い。
「私が着てみたいけど、身長もスタイルもだいぶ違う。想像がつかなくて手が届きにくい」
そう思われている方は、どの世代にも多いと思いますし
実際ワタシも、アパレルをして、半年くらいは店員なのにそう思って働いていました笑
そんな経験の中
店長やマネージャーが教えてくれた言葉。
あなたたちが、歩くマネキンになりなさい。
人形に着せただけでは伝わらない、着心地や着こなしをお客様に伝えなさい。
でした。
人間の私たちなら、服の雰囲気や着こなしも、ヘアやメイクで色んなバリエーションを、変えて着ることができます。
同じコーデでも、ヘアメイクを変えるだけで
全くの「ベツモノ」にすることができます。
私のお店では、店内で着る服は全て、レンタルではなく社販で購入するという形でした。
決まりも厳しく、プロパー(新作)を買って着て働いても、それが完売したらもうお店では着ても意味がないので
また新しく服を購入します。
とってもお金がかかる仕事だと思います。
逆に、なかなか売れない服を着て毎日出勤。
まるで制服のような扱いになるので、同じコーデ。
飽きてしまって、モチベーションも下がる子達もいました、。
何をどう頑張っても売れない。
むしろ自分のコーデに自信を無くす。
そんな毎日。ワタシも経験しました。
でも、そのひとつだけのコーデ。工夫すればもっとレパートリーを増やせるはずです。
メイクは、ちょっとチークやアイシャドウ、ラインの引き方を変えるだけでも変わります。
お客様にはいつも笑顔で。でも作り笑顔はダメです。
びっくりするくらい、お客様は見ています。
いつものアナタで。
店頭に立っていてください。
店頭着用が毎日同じでも
ぜんぜん服が売れなくても。
毎日、ヘアメイクを研究して、笑って店頭に立つ。
それだけで、お客様の購買意欲も刺激します。
コミュニケーション能力はだんだんと高くなっていきます。
だから、話力とかそうゆうのは一回置いといて。
自分がお客様の「お手本」になればいいでんです。
こうやって着ると可愛いですよ。
こうやってあわせるとカバーできますよ。
ワタシの場合。
接客をしていなくても、「全身ワタシコーデ」を持ってレジに並んでいてくれているお客様がいらっしゃって。
夢かと思いました。
嬉しくて、マンネリしていた店頭着用も、ヘアメイクやアクセで変化を付けたら、こんなに変わるんだって思ったんです。
店長や先輩からも、「アナタのコーデを気に入って、新しい在庫を聞いてきた方もいた」と聞いて
「諦めないでよかった」
心から思いました。
「歩くマネキン」
それは、スタッフにもモチベーションの上がる言葉でありますし
お客様にも、「良いお手本」として伝えられる存在だと思います。
「お手本」だからといって頭に乗るのではなくて
「お手本」だからその人の、探しているもの、迷っているものを一緒に探してあげる気持ちでいたほうが
スタッフ側としてはとってもやりがいが感じられると思います。
意識を変えるだけで、本当に変わります。違います。
あるスタッフは、売り上げが倍になり、ただのバイトから社員を目指し
「店長補佐」まで上り詰めました。
なんと1年間で。
「え、1年もかかるの?」
って思われるかもしれませんが、アパレルはバイトから社員。そして店長やマネージャーになるまで、たくさんの時間と「経験」が必要になります。
現アパレルスタッフのみなさま
大変な時期だとは思いますが。
どうか自分を見つけて。自分を失わないで。
こうゆうときだからこそ、来てくださったお客様との対話を楽しんでみてください。
時間があるときだからこそ。
発見が多いかもしれません。