実は憧れるAV業界
最近、山田孝之さん主演の「全裸監督シーズン1」を1日でいっき見しました。
もともと、山田さんが好きだったのと、結構話題になっていたので気になって見てみました。
ひとこと、先に感想を述べるとしたら。
「素晴らしい」
このひとことです。もちろん俳優さんや女優さんの演技力にも度肝を抜かれましたが、内容が「エロいのに深い」。
彼らは、エロに男のロマンを感じていて、ヤクザ絡みの闇商売にも手を出し始めます。AV業界には暴力団関係や、警察が違法に暴力団と手を組んでいたなど、結構衝撃的な内容がたくさん。(ほんとかどうかは分かりませんが)
そんな中、たった二人だけで始めた「袋とじ」商売が、AV業界の黒幕と並ぶくらいの人気と売り上げに。
そんなわけで、だんだんと裏業界の人たちにも目をつけられ、危ないこともしばしば。
初期メンバーだったトシは、どうしても相手に勝ち、自分たちの商品をもっと大きく世に送り出したい。
そんな一心から、違法薬物や、暴力団とも手を組み出します。
常に、クスリをやっていたため、山田さん演じる村西にはすぐにバレてしまい。
仲間から外れるように言われます。
そこで、満島さん演じるトシは「後悔してもしらねえぞ」と泣き叫び会社を飛び出します。
なんだか、シビれました。
一心不乱に、自分たちが作った自慢の商品たちを、もっと世に出したい。
もっといろんな人に手にとってほしい。
村西や他の仲間たちにも、いい風景をみせてあげたい。
そんな仲間思いで純粋なトシがとった行動は犯罪でした。
そんな村西は、「もう後悔してるよ」と言い放ち、トシを追い出します。
シーズン1はここで終わり、シーズン2が公開されるのを、今か今かと首を長くして待っているわけですが。
なんとも、苦しいシーンでした。
形は違えど、村西もトシも、「もっと仲間たちにいい風景を見せてやりたい。もっと自慢の商品を多くの人たちに手にとってもらいたい」
その思いは、目指していたゴールは二人とも一緒でした。
ワタシは、「全裸監督」を見るまで、AV業界を偏見としか見ていませんでした。
「男が喜ぶやつ」
「男が喜んでいるのを見てるとなんか腹立たしい」
「よくこんな商売できるな」
など。とにかく偏見の塊だったんです。
AV業界でも有名な「しみけん」さんは、撮影や仕事のためにとにかくストイックな生活を送っているようです。どこかの、インタビューで「どうしてそこまでするんですか」と聞かれたとき
「この仕事に誇りを持っているから、いつも全力でやるんです」
とおっしゃっていました。
同じく、AV女優の「紗倉まな」さんは、AV女優のイメージを大きく変えてくれた方でした。
ユーチューブをされていて、よく見ていたのですが、自分の仕事内容を「エロ屋」と答えています。
ユーチューブで見れる彼女は、ワタシの思っていた「AV女優」とは違って、ハキハキと喋って、言葉遣いも丁寧。おまけに動作も上品で、モノ静かではないけれど、誠実そうなしっかりとした方でした。
全裸監督を見終わったあと、佐倉まなさんとしみけんさんのインタビューや動画を思い出し、AV業界を偏見やいやらしい目で避けて見ていた自分を反省しました。
自分の仕事に全力で、またAV業界ってきっと親戚や周りからの目も普通ではないと思うのに、ここま胸を張って誇りをもって仕事が出来る。
そんな人たちに尊敬しました。
自分は、ここまで全力でできているんだろうか。
ここまで、必死に「どうにか良い方向へ流れないか」と仕事の事を考えたことがあるんだろうか。
少し、考えさせられました。
たしかに、あそこまで体当たりのお仕事は、監督も出演者の方々も裏方の方々も、相当な覚悟が必要だと思います。
AV業界には、全員かどうかは分かりませんが、普通のサラリーマンの方よりも、仕事に対して、積極的で本気なんだろうなと思います。
そんな職場、ワタシだったら憧れます。
みんな、向上心高い人たちなら、モチベーションも上がりますよね。
シーズン2が公開されるということでとっても楽しみです。
そして、自分の仕事も、ここまで命がけでできたら、もっと楽しく充実するんじゃないのかと思うようになりました。
あなたは、自分の仕事に誇りを持っていますか?