スタッフだった大学生が1年後のIVSでVCとして日経新聞に載った話。
こんにちは。ゆず@ノマド女子VC です。
先日開催されたIVS2024KYOTOにVCとして参加してきました。
この書き出しはほぼ365日前、進路が定まらない青山学院大学4年生としてIVSにスタッフ参加した時と同じです。VCはおろかJASDACという単語すら知らない今村がVCとなったきっかけは昨年のIVSでした。
ふらふらと進路が定まらないまま生きてた2023年夏、何もわからず友達に誘われるまま参加したIVSスタッフ。当時(おそらく)参加者の中で最速的にnoteでIVSの感想をUPしたことをきっかけにSVの代表、木下慶彦に決定打となるBBQに誘われたのです。
あれから1年。私はついにSVとしてしゃもじを振り回す側としてIVSに参加。
イベントを3本企画し総合で200人超の参加、日経新聞に300のサイドイベントの中からピックアップいただき掲載されるという事態になったのです。
とまあえぐい自己顕示欲文章ですが、今村は褒められて伸びるタイプなので自慢します。いえーい。
今回はそんなIVS一週間の背景を昨年同様振り返っていきたいと思います。(今村は毎週noteで新卒VCとしてのの学びなぞを描いています。こちらも読んでね!)
【IVSとは】(2023年noteからコピペ)
IVSとは、簡単にいうとスタートアップ企業、ベンチャーキャピタル(スタートアップに投資する企業)、Crypto(仮想通貨や暗号資産のこと)が集まるどでかイベントです。
ステージで行われるセッションを見たり交流場的なところで繋がりを増やしたり、時には投資がその場で決定しちゃったり。スタートアップ経済が直に動いていく瞬間が詰まった三日間が、大きな会場で行われます。
参加している企業ジャンルは様々ですが、ざっくりとインターネットや最新技術系の物が多い印象。ハードプロダクトやソーシャルビジネスは少なめかなぁという印象です。(あくまで個人の感想です。両者に関するセミナーもありました!)
→2024年はソーシャル、ハードプロダクト、グローバルなどのステージも豊富でした!(っていうかローンチパッド1位は倉庫ビジネスでした。安藤さんおめでとう!確定未来!)
7月1日(月) 62日目
ほぼ記憶がありません。ちょうどこの前日まで開催していた荒波(SVのインキュベーション)で死んでいた記憶。
7月2日(火) 63日目〜何にもやること考えてないぞ!〜
SVは全体的に火曜日が定例日です。この日は会社がIVS一色。SVからは驚異の13名(スタッフ含む)参加となったため、それぞれの動き方を共有することに。
他メンバーが「学生と会い続けます」「Web3系にアポ済みです」「普段は合わない事業会社の方とzoomしてます」と口を揃える中
どうしよう
なんもかんがえてない!!
そうなのです、今村、ノリでお寺でVCを集めるイベントの企画だけはすすめていたものの、他の企画とアポは皆無。まじ皆無。
流石に焦り出すものの、なんかまあどうにかなるやろ!と吹っ切れ始め、あえて己を暇にし、その代わりやってきたチャンスは全部取る!ことに決めました(言い訳)
(寺イベント立ち上がりの経緯はこちら↓)
7月3日(水) 64日目〜開催18時間前にイベントが立ち上がる巻〜
IVS開催前日。宿が前入り分もあったためせこせこSVオフィスでスーツケースをガラガラさせていたところ木下さんが
「明日の朝イチでイベントやりくないですか?」
ゆずは、木下さんの「なんかおもろそうなことやりたい」提案には「はい」か「はい」で答えるようにしているので
約1時間後にゲリライベント爆誕@新幹線のぞみ号
Skyland Venturesのアイデンティティは起業しろ!と書かれたしゃもじなのですが、実は生まれたのは昨年のIVSより後。満を持してIVSデビューということで
JRと新幹線にしゃもじを詰め込みました。
駅員さんにすごい目で見られながら京都に到着。我々は女性起業家を集めて同じエアビに泊まっていたので、そこからレンタサイクルを飛ばしてIVS前入りサイドイベントへ!
100人近くが集まっていたのですがものすごい熱量。みんなIVS大好きなんだね!
ゆずちは無限にしゃもじを配り散らかしつつ、約10時間後に迫った朝活の集客をしまくりました
なんやかんや翌日以降のことを考えずにふっつーに楽しめた最後の瞬間だった気がする…
7月4日(木) 65日目〜突発企画だよ!全員集合!〜
朝!7時に起床し朝活会場へ。まじで前日に呼んだイベントに誰が来るねんとオドオドしていたら。。
めっちゃくるじゃん。
まさかの総勢60名超えの超大型イベントに。IVS前にイベントをやる人なんていないので空き時間勢が多く、謎に豪華メンバーも来てくださりました
集めるだけではなかなかグダッてしまうだろうということで、1分間LTができる人には喋ってもらうことに
筋トレと引き換えに起業するnoteエンジニアも(いつもありがとうございます)
(ヤバいレベルで)木下さんの過去写真と共に愛を語るVCも
キャラ属性が朝から濃すぎる!お腹いっぱい!になりながらもなんとか大盛況!ここからエンジェルの相談があった人もいたとかいないとか。
なんやかんやでセッションがはじまるということで会場に移動!80年代風な装飾が施されたIVS2024。
去年と違って嬉しいのは、会場を歩けばゆかいな友人に出会えること。
プレーリーカードを背負った二人がいたり
即決で2000万円投資してくれる千葉道場の人がいたり(Tシャツがネタに振り切れてて最高)
都知事選直前の安野さん
もう30秒あるけば友達に会えるね状態。すげえや。去年なんて3人と仲良くなれれば、、とか言ってたんだよ。
1年でのこの世界との近づき方にしみじみしながらも、明日に迫った寺イベントの準備に会場を爆速移動
くっそ静かなお寺で明日に備えます。想像より広かったのでVCの数を増員。(22名)とはいえ朝が早すぎる。どうせみんな酔い潰れて起きてこないやろと人数予想ができないまま寺を後に。
そのままピックルボールイベントに行きました!ピックルボールというのはアメリカでビルゲイツがクソハマってるスポーツです(雑)
最近TBSさんの力もありスタートアップ界隈に流行っているのですが、SVはフライングでハマり、フライングで飽きてしまったので昨年秋に流行ってました。
さすがに久しぶりに界隈に顔出すかと足を運んでみました。誰だよ
そしたらまさかのインキュベイトファンド和田さんがいまだに起業しろパドルを使ってくれている事案が発生。いい人かよ。ありがとうございます。いい人だ。
そしてこのイベント、お客さんが多すぎないのに豪華メンバーが勢揃い。インキュベイトファンドGP和田さんやJAFCOのGP坂さん、グロービスのGPエムレさん(なんで?)
今村はエムレさんとペアでずっとピックルボールしてたのですがめちゃ仲良くなれた。(と信じてます!ね!)多分その辺で名刺交換して立ち話するより仲良くなれる気がする。これがゴルフ的なスポーツの魅力なんやな、、
一体感を最後にquestionというビルが一棟まるまるIVS関連で貸し切られていると聞き、ビルへ
わいわいしている中今村がなまじしゃもじの持ち疲れで死亡している中、インキュベイトファンド代表パートナー赤浦さんが!(写真撮らなかったの一生後悔案件)
赤浦さん、なんかもう宇宙に投資するしオーラもやばいし話しかけるのに不安を覚えていたのですが、こちらのラジオで「元軽音部」ということが発覚。元吹奏楽部/ジャズビッグバンド(チームで全国7位になったこともあるんです)のワイ、無謀にも凸。
色々喋ったのですが結局
「君は大丈夫だ!絶対なんとかなる!!僕の投資基準はもう勘だが、はずれたことがないから!」
と仰っていただき、奮いたたせられました。
多分その「勘」の中には長年の経験とか数値感とか、全部入っていると思うのですが、結局のところノーロジックで応援してもらえるのが一眼うれしいというか。自信になります。
7月5日(金) 66日目〜寺に100人のVC起業家、そして伝説へ〜
朝!!ガチで寝坊しないために10個のアラームと共に起床し、ほぼ死にかけながら寺へ。
みんな本当に起きるん?と半信半疑だったものの、徐々に起業家が集まり始め
超★満員
寺にあぐらで22対22でピッチしまくる様子はカオスすぎてもはや感動すら覚えました。
やはり面白かったのは普段絶対出会えないシーンに出会えたこと。
住職っぽいことから間違えられるVCまで
スタートアップピッチ、というひりひりした世界観(いわゆるハレ)と寺子屋的な、ゆるっとした印象の寺(ケ)が融合した瞬間でした
みんなでロゴを持って、「仕事した感ある写真撮れたね〜」とのんびりしていた
のですが
夕方、まさかの日経掲載発覚。
確かに記者の方いらっしゃって撮影されてるな〜とは思っていたものの、正直300個サイドイベントあるしあそのうちの1個くらいやろと思っていたところまさかの一番メイン取り上げ。
なんかやればやるだけあるんやな、、と実感。
今村は2020年からイベントを生業にし、海外大学イベント学部にも通っていたのですが、自分の企画がこうして全国記事に取り上げていただくのは初めて。今までいけて地方紙だったものの、全国的に取り上げられることの嬉しさとIVSの影響力を知りました。次は紙面だ!(調子乗るな)
そんなこんなで寺を後にし、East Venturesの新拠点、Hive京都に行ったり
2日間で起業アイデアを固めて起業しろするというどっかで聞いたことのあるような企画にメンターとして参加したりしました。
こちらの企画で話を聞いていると、まあ確かに座って考える時間も大事なんだけど、すぐそこにIVSがあるんだからヒアリングしたらいいんじゃない?という局面が多かったです。
結果的にネットの情報は2次情報であり、1次情報を集めてそれを頼りに2次情報や数値を補填して、というサイクルが大事。人がいるのだから積極的に使う貪欲さがあるとよりいいな!と思いました(これが一番大事だったりします)
この辺で私の仕事は終わり!このあとはゆるゆる
安藤さんおめでとうございます。ちなみに今村は昨年のIVS後にレナタスメンバーの紺野くん達と旅行してました。(当時全く知り合いじゃないのに凸った)もう確定未来だったんだね…(光栄です)
ゴール地点は寿司ざんまい兄さん千葉道場石井さんと、投資先のemoleの澤村さん、D4Vゴーマンくんの推しトリオへの合流でした。激アツなAM3時!(21時間ぶっ通し起床のワイはもう満身創痍だよ!)
7月6日(土) 67日目〜終わらせねえぞ?新幹線停止緊急イベント〜
いや〜もう疲れた!イベントしたし日経乗ったし、もう、いいよね!今日はゆるゆる新幹線で帰ろう!
と、思うじゃん?
やるしかねえよな??(眼圧MAX)
まさかの
日中炎天下(体感温度40度)にて約三時間ぶっ通しで若手を集める会を開くことに
若手みんな強すぎる。下は14歳起業家までやってくるKYOTOいちアツい会がここに、、
なんとか若手勢も移動し、もうあとはゆるゆる残って帰るぞと思ったところ
ドドドドドドド
我延泊確定演出
なんかもうめんどくさくなってきて延泊しました。
はーーー延泊かぁどうしようかなーとフラフラ会場を歩いていたところ。
たまたま出会ったAWSの畑さんに、
「雨で帰れなくなったから飲み会やるんだけど来ない!?」
と声をかけられ。
イベント初めて作るんだよねーとの相談まで受け。
そんなん今村がやるやつやん!!と
速攻画像作成
イベント承認(n度目)
30人キャパといいつつ50人はきたんじゃなかろうか。(もう慣れてきたけど)
運営メンバーは全員初めましてだったのですが、最後の最後の最後までガチでイベンターをやり切ろう!と心に決め、とにかくやってくるPayPayのお金を捌いだりしてました(そこ)
そして深夜3時にホテルに雪崩れ込み、泥のように寝、私のIVSは終わった…
そうして乗り切ったゆずなりに、IVSの歩き方が見出せた気がするので、ここにまとめてみようと思います(今村なりの!やり方です)
友達は多い方がいい。乗っかれ。いなかったら笑顔で凸ってけ
IVS、人が多いんです。1.2万人ですよ??わけわかんなくやりますよね。実際昨年の私は何もできずに終わりました。ただただ頑張ってた。(そんな時にそばにいてくれたごっちんが私は大好きです)
それが今年は違って、会えば会うだけ友達がいる。し、やれることのチャンスも乗っかっていくことで増えていきます。
こんなにイベントが企画できたのも、元々仲がいい人がいたから。そして自分の規格だろうがなんだろうが乗っかり、むしろ乗っかってもらうようにできた。だからこれだけ良かった!と言い切れるようになりました。
ただ、もちろんずっと友達がいるわけもなく。目の前に対峙する人のこともよくわかんないことも多い。
そしたら「まあ、ゆずちかわいいし大丈夫か!」くらいのマインドでにこにこ凸りましょう。案外みんな休みに来てるのでそーシャライズハードルが下がってます。
逆張りをし続けろ
我々SVのイベントは、全て朝に開催しました。また、突発的なイベントを行うことで「開いた枠」を埋めていくこともできました。
お寺ピッチも決起会も、夜にやってたらこんなに多くの人が集まらなかったし取材班の方も来られなかったと思いますし、寺というハズしを行ったからこその注目はありました。
開いた時間や普段とは違うムーブを見せることで、人が動いていく。これはイベントだけでなく一個人の動き方もそう。しゃもじ持って歩くとかバカです。重いんですよあれ!?でもこれ重いね!?って面白がってもらえる。人と同じフィールドで戦わないことこそ、そう思います。
計画をするな。しかし起こったことは全部正解にする。
今村は、今回誰よりも「柔軟性」を大事にしてたなと振り返ると思います。
これは完全に持論ですし、計画を綿密に立てて臨む体制は否定するわけではありません。それができる人のやり方だと思います。
でも!これはお祭であり突発的なことに得意とする我々みたいな人間はどんどんわけわかんないカオスに乗っかり続けるという動き方があると思います。
何も企画を決めない。しかし一点だけ大事にしたことは、目の前のチャンスを絶対のがなさいこと。やったことを正解にすること。
取材してくれた日経の方は、1日目にたまたま会場で出会ってfacebook交換した相手。雨で帰れないイベントが立ち上がったら誰よりも早く画像作成とイベント仕切りを行う。というように、今村を欲してくれたら全力でやりきることだけを努力してました。これは昨年の「目の前の三人を大切にする」という考え方とあまり変わりませんね。
ノリと勢いを最優先事項に走り切った。それくらいのマインドでいい気もするのです。
最後に。お家に帰ってからもIVSです!
こまで読んでくださった中にはIVSスタッフの学生の方もいらっしゃるかと思います。
あーーーなんもできなかった!と思ってる人もいるかもです。
わたしも去年そうでした!まじで強そうなこと書いてますがなんもできなかったし情報戦に負けたし用語わからんから話ついてけなかった!
悔しくて悔しくて、せめて最速でブログを出そうと思って出したのが昨年のnote。夜行バスの中でフラフラ書いてました。
そこから約1ヶ月後に今村がVCになるきっかけのBBQに誘われてます。IVSは瞬間としての現象ですが、終わった後も余韻は続いてます。多分1週間くらいは。
なので、いまこのnoteを読んでるそこのあなた!スマホを取り上げるんだ!発信でも連絡でも企画でもなんでもいい!とにかく得られるかもしれないチャンスを逃さないでください。
特にスタッフの方は素晴らしいイベントを作り上げてくれた分、自由でない時間も多かったかと思います。心から感謝です。その上で今からもっと取れるチャンスは取り尽くしてほしいな!と思います!
一つの方法として、今村が務めるSVが7/11の朝にイベントをやるので、よければ来てください!(唐突宣伝)
ありがとうございました!来年も帰ってきます!確定未来!