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新卒VCの私が一年ぶりにソーシャルインパクトカンファレンスに行って

今村柚巴、新卒でVCとしての勤めてます。週報という形で自分にとっての学びなぞを描いていきたいと思います。

昨日までtalikiというソーシャルインパクトVCファンドが運営する

カンファレンス、taliki beyondに行ってきました。

その時に思ったことや考えたことをつらつら書いてみようと思います

京都に行くならとイベントを被せてみました

そもそもtalikiはSkyland Venturesの投資先。

2018年から開催されているソーシャルインパクトカンファレンスのbeyondもお声がかかりました(私は2023年から2年目です)

前回こそただ行って、参加して帰るだけでしたが、9月に京都にて起業家が集まるクローズド勉強会をしたことや、SVが京都活動拠点「京都ラボ」を作っていることから、今回はよりしっかりと行ってみることに。

taliki beyondサイドイベントとはあえてせず、Skyland Ventures connectというピッチ+交流会イベントを前日に仕込み、

クローズド勉強会も行いました。

勉強会の内容はゲスト内容含めSNSに出さないこととしているのですが、これだけはいいかなと。磯田さん(GCP)小田さん(ANOBAKA)たなにい(INCUBATEFUND)八重樫さん(United)による華の94年生まれVCトークコンテンツが生まれました。参加者もですがゲスト側が楽しんでくれている感じがとってもいいなと思いました。マジで。

モデレーターしたのですが、4人が本当に仲良しチームすぎて羨ましくなりました。推せます

今回は参加者を「起業家」という属性に絞らず、学生や企業準備中の人、ニートなど(?)さまざまな属性の人が参加できる体制で行うことに。

目についた起業家を誘いまくるという今村柚巴の特性も相まって、総勢60名ほどのイベント参加、関東関西の属性も半々という結果に。

起業家と(なまじ無理矢理)旅をすることの良さはこのブログに書いてます↑。簡単に書くと「何をするか」を決めずにどこかに行って時間を過ごすって大事だねって話です

「誰かにとっての社会課題解決が、また別の人にとっては矛盾を生んでいるのでは?」

svイベントに参加してもらいつつ、taliki beyondは任意参加。普段はなかなか行かないであろうソーシャルインパクトカンファレンスに「せっかくきたから」と東京の起業家等が足を運んでいました。(6,7割は行ってたかなと)

beyondの本体はセッション・VCとの壁打ちイベント・ブース出展・ピッチコンテストが平行に行われるカンファレンス形式。

今村は終日ブース出展をしていたことからなかなかセッションは聞けなかったのですが、唯一聞けたセッションでリブセンス桂さんが

「誰かにとっての社会課題解決が、また別の人にとっては矛盾を生んでいるのでは?」

と問いを投げていました。

これは、ブース出展でジビエ料理とヴィーガン料理が向かいに存在していたことから生まれた問いです。(私はマイナスの気持ちは一切ない、むしろ敢えてであれば挑戦的かつ考えさせられるブース配置だなと思います)

私は元々「好きなことをやる」的な、比較的社会活動に近い人も多い志向性を持つ人が多く周りにいるタイプで、そこから「資本主義においての突き抜けた成長」を求めるスタートアップ業界に入っていった人なのですが、この問いはとても考えさせられました。

「スモビジかスタートアップか」「社会課題解決か利益追求か」昨今で言えば「小規模の事業かグローバル事業か」「VC対起業家」のように様々なものや考えが二項対立的に語られることが多いです。

そりゃそうなんですよね。人はラベリングしたり分けたりするのが楽なんです。

でも、先程の現象のように、人はAとBというようにラベリングできるほど単純な世界で生きているわけではないです。何か+が生じれば-が生じる。そんなもんだと思うんですよね。

で、あれば。

私なりにこれは大切にしたいなってことがなんとなくあって。がんばって2つくらい絞り出してみました。読んでください

1 苦手も飲み込んで突き抜ける

今回VCスクランブルという機会を頂き、壁打ちをさせて頂いたり京都にいる間に起業家予備軍の人の話を聞いたりしました。(社会起業に限らず、京都の起業家や合宿企画に来た東京のスタートアップも含め)
そんな中でやはり「自分が大事にしたいことは利益の追求ではない/スモビジ派だからその議論はなしで」「たぶん売れる、お金が集まると思う」といった「ビジネスモデル、ひいては収益の作り方の仕組みがふわっとしていること」が前提で議論が始まる事はありました。

全力で苦手なことに向き合って欲しい〜〜〜

事業にせよ活動にせよ、解像度や情報は誰よりも言えて欲しいです。自分がここが安全であるコンフォートゾーンは抜けて欲しいと思うのです。

これはファウンダーだから。

例えば、私は旅が大好きですが渋谷のオフィスに毎日通ってます。それはシードVCとして一番結果が出せるという仮説から。それに尽きます。私も世界旅しながらとかやりたいし、渋谷も特別大好きではないです。

私はムーブを作り出す責任として、渋谷にいることを選んでます。ちっちゃいことかもしれないけど。

やはり今、我々の世界は資本主義で生きていると思うのです。活動を行う代表がキラキラするには日々を安定的に生きさせてくれる土壌が必要だと思うのです。

鴨川ではしゃぐ起業家一同

そしてその資金を作る方法は、活動内容そのものでなくても全然いいと思います。寄付金を全力で集めること(強靭なNPO等)、投資家にリターンは出さないが投資してくれと言い切ること(これをしたのがリディラバのあべさん。とても好きです)、などなど。

いずれにせよ得意なことや相性のいいことで金銭を含んだ資本を追求することから目を背けないで欲しいなと思いました。そもそもそれって今まで触れてこなかったからやらなかっただけだとも思うのです。私がそうだった。

資本的なインパクトは、自分の与信にも繋がると思うのです。

2 ギャップを生み出し、暇がないくらい自分のやることに夢中になること

今回beyondで、看護師をやりながら NPOに参画し、夜勤しまくりながらもずっと事業アイデアを考えてた。という人に出会いました。

正直、看護師なのにすごいなと思いました。一般的に労働時間長くなりがちで考えてる暇ない!って人が多いのに。

beyondには所謂こういう仕事の人はタイプ、と言われる存在からギャップがある人が多く、特に私は普段NPOやソーシャルビジネスと関わることが少ないので、事業背景課題も興味深く、またギャップはやはり魅力的だと感じる源泉なんだなと再認識しました。

昨今いろんな形の批判意見がSNSに溢れてますが、自分と反対の意見を批判の材料に使ってぐちぐち言う時間があるなら、その反対意見もまるっと飲み込んで、自分のものにして、売上ないしインパクトないしなんでも作ってみちゃえばいーのになー。と思いました。

今回のbeyondでは、とっても久しぶりな人にたくさん会うことができました。(自分のバックグラウンドも近かったので)

そんな時「1年間でめちゃめちゃ成長したね」と声をかけてもらえることも度々あって。beyond
のポジティブさや優しさをじんわり感じるような京都出張でした。

VC始めたての去年よりは、少しはできたことが増えたのかなと思うと嬉しいし、これからがんばってこーと。ギャップを大師に私も頑張ります。

いい出張でした!次はまたb dash campで福岡行きます!移動距離がどんどん多くなってる!ぜひまた!

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ゆず@ノマド女子VC
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