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30までにとうるさかったのは、誰?

今回のnoteは番外編でドラマの感想をつらつらお話したいと思います。

AbemaTVオリジナルドラマ「30までにとうるさくて」を見ました。全8話で1エピソード40分程度の重くないドラマです。3日間で一気見しちゃいました。私はまだ大学生の身で、自分が30歳を手前にしたときのことなんて遥か先のことに思えるけど、Instagramでこのドラマの予告を見てから何故かずっと気になっていました。これから社会に出て働いて「女性として」生きていくって、一体どんなものなのか、覗き見したい気持ちがあったのかもしれないな。

主人公は4人の29歳独身女性。彼氏とのセックスレスに悩む遥、仕事に生きる恭子、玉の輿絶対主義の花音、レズビアンの詩。ユニークだけどリアルな悩みを抱えた4人が「30歳」を目前にどんな選択をするのか、幸せとは何かを模索していくストーリー。序盤は遥が同棲する彼氏、奏多にプロポーズされるところから物語が始まる。同時期に恭子は子宮に病気が見つかり、選択的シングルマザーという道を考える。花音はなけなしの財産で結婚相談所へ行き高所得男性との結婚に人生を賭ける。詩はモデルをする彼女の仕事が軌道に乗り始め、LGBTとしての生き方に悩む。

4人が直面する悩みはどれも等身大でリアルなもの。私はまだ20代前半だけど、今後の人生で4人みたいに悩むことがあってもおかしくないなと、思っちゃいました。

特に恭子の「結婚はしたくないけど、子供が欲しい」という気持ちにはとっても深い共感。私も仕事をしていたいという気持ちが強くて、結婚願望よりも出産願望が強いからです。口で言うのは簡単。でも実際に結婚せずに子供を生んだとして、どうやってドナーを見つける?シングルマザーとしてどう生きていくか?周りの理解はあるのか?仕事は?子供が大きくなってから精子提供者との関係は?・・・と色んな壁があって、それを乗り越えるエネルギーを持ち続けるのって、難しいことなんじゃないかと考えさせられた。

そしてドラマを見ていて思わず号泣してしまったのが、同性カップルである詩とその彼女、真琴の物語。モデルとしての仕事が軌道に乗り始めて将来を考え始めた真琴は「レズビアンとして生きていく覚悟がない」と詩を振ってしまう。失恋して実家に帰った詩に、母がかけた言葉があまりにも素敵で、強く強く心に刺さった。
「好きなのに一緒にいられないなんて、おかしいね」
「仕方ないなんて言ってほしくない」
当たり前に好きな人と一緒になることに、壁がある人が日本には多すぎる。改めて同性婚について考えさせられたし、絶対に無視しちゃいけない。その前に私自身が勉強しないととも思った次第。

ドラマを通して4人の「30手前」の女性がいろんな壁にぶつかって、悩んで笑って泣いて時には走って・・・そんなリアルがある中で、作品を見終えて最後に残るのは「30までに」と一番うるさかったのは本人だったんだろうなって。もちろんまだまだ外野がうるさい時代かもしれないけど、自分がそれを蹴り飛ばせるくらい年齢とか女だからとかから、自分を解放してあげることも大事なのかもしれないよね。

少なくとも、私はそういう強さを持っていたいな。

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