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ついのすみか

iPhoneで「ついのすみか」って打ったら予測変換で一番に出てきたのは「タイの住処」だった。

終よりもタイが先に出てきたことで「あー、自分にはまだたっぷり人生があるんだなぁ」と思えますね。


先日、御年94歳の祖母が「〇〇の紅葉はとても綺麗だった。お友達と見に行って、また来年も行こうね、って話してたのに。とうとう来年が来ないままになってしまった」と語っていた。


そんな寂しいこと言うなよ〜と思ったけど、たしかにもう長距離の移動は大変だろうなと。

どうしても、という強い思いがあれば連れて行きたいけれど、それがキッカケになってしまうのも辛く、

「そうだね。また来年って先延ばしにしないように生きるね」

と受け止めるだけにしてしまった。

そんなことを祖母に言ったそばから先延ばし病の私は終わらないタスクを抱えているのに毎日ツムツムに時間をつぎ込んで過ごしている

でもツムツムは脳死ゲームというか「考え事をする時には指先を動かすのが一番だからね!これは遊んでいるのではなく考えている。そして自分を追い込んでいるんだよ」とそれらしい理由をつけてやってるわけだ。

じゃあツムツムしながら何考えてたかっていうと「終の住処」について考えてたわけよ。

私は金星が射手座なので、それこそ金星期は周りがなんと言おうと外に出るマンだった

実家が田舎なもんで、一人で東京に行くってだけでも金星的な遠出

だけどやっぱ金星って海超えたいっていうか、飛行機のりたいっていうかで、海外にも行ってた

そんでロンドン行ったら行ったで、弾丸でフランスいかね?みたいなことするのが射手座なわけだ

大阪まで行ったら四国まで行かね?ってなるのと同じようにね。特に目的もないのにね。

だけど金星期過ぎたあとはコロナ期に入りホームステイではなくステイホーム

けどこれが太陽期の私には意外とノーストレスで肉体が外に出なくて良いってのはとても楽だった

その間に私の金星射手座ちゃんは占星術と出会い星の世界のトリップを開始したわけだけど、そこは置いといて


それでもやはり夢として、また海外に行きたいなーっていうぼんやりとした思いは常にあった

いつか行こう、金が出来たら行こう、目的見つかったら行こう

なんて先延ばしにしてたところ、祖母からそんな話が出たってことは、これはもう行けっていう天からの思し召しなんだろうね

頼むからばーちゃんにはまだ召されないで欲しいんだけどね。今年のクリスマスは不死鳥焼いて食わせるしかないね

でもね、むしろ出かけるってよりもこうも思ったんだ

「どうせどんどん身体が動かなくなるなら、この景色見ながら死にてえってとこに住むのもありじゃね?」って


リビングの窓から見える景色が、この世で一番好きなものであればそれはとても幸せだろうなって


じゃあどこで死にたいかなぁ〜って

それを探すためにもやっぱ動けるうちに外に出まくりたいねっていう話でした。





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