レールの取付位置は思い通りにいかない、かも
「窓を大きく見せられるようにレールを高い位置につけたいんです、できれば天井から」
「今のマンション、窓枠にしょぼいレールしかついてないから、リフォームを機におしゃれなレールを枠上につけたいんです」
レールの取付でよくある希望。
残念ながらカーテンレールの取付位置は希望通りにいかない(ことも多い)です。
レールを取りつけるのに一番重要なのは『下地』だからです。
下地とはネジを留めるために必要な木材や軽量鉄骨などのこと。これが無いとビスが効かないため、カーテンレールが落っこちるなどという怖いことが……!
で、この下地ですが、よく言われるように窓枠上10㎝〜20㎝に入ってる……とは限りません。
5㎝程度しか入ってないこともあるし、マンションなんかだと下地が入ってないので窓枠に取り付けるしかない、という事もあるのです。
木造住宅だと図のように縦下地を追って取りつけることもできそうに見えますが…真ん中の間柱がないこともあり、木造住宅なら絶対大丈夫、とも言えません。カーテンレールは最低でも両端と真ん中で留めるため、窓の中央に下地がないとやっぱり取付できないのです。
また、レールを取りつけるためには、石膏ボード下の下地までの長さのビスが必要です。TOSOのカーテンレールセット品には装飾レールには35㎜、機能レールには25㎜長さのビスが同梱されていますが、下地まで届かないと留まりません。住宅メーカーによっては下地まで50㎜ビスが必要って現場もあります。
正直、新居のインテリアに夢いっぱいの人に希望位置には取付できない可能性もあります、とか下地がないのでつけられるのは飾りのないシンプルなレールだけです、とか伝えるのは結構ツラい……
なので新築で高い位置にカーテンレールを付けたい、リフォームで今のレール取付位置変えたいとご希望の場合は、早い段階でメーカーや工務店さんに伝えることをおすすめします!