吊レール、ざっくり見積もりしてみる
ホームユースの窓まわり販売員にとっての鬼門『V吊レール』
(そもそも出ます?)
病院のベッドの周りでよく見る、天井から下がった位置で付いているレールです。
一般の家庭に出ることは皆無ですが、店舗や施設の間仕切りに利用されます。
そうすると街のカーテン屋は時々、作業着姿で
「ちょっと吊レール、ざっくり見積もりしてよー」
と言ってくるおじさまに遭遇してしまうのです。
ここで「どう見積もりしたらいいのか皆目分からない」
「メーカーか業者に丸投げしてる」
だけど今概算の見積もりを求められてる…そんな困ってる人のためにおおよその見積もりの仕方をお伝えしたいと思います!
ちなみに私、施工はできないので、あくまで概算見積もりの仕方と思ってくださいね。部品名はトーソーのカーテンレール『ニューリブ』に準じています。
吊金具は伸縮吊棒2本が安全
1本の固定金具と伸縮吊棒でV字の2パターンがありますが、下地が真上にない可能性を考えて(むしろその方が多い)伸縮吊棒でV字が安全パイです。
吊棒の間隔は90センチ
下地の間隔は90センチである事が多いです。180センチの長さのレールなら吊棒は3箇所、1箇所あたり固定吊棒なら1本、V吊の伸縮吊棒なら2本見ておけばいいかと。それからジョイント部分にも吊棒は必要なため、レールの2〜3mおきにジョイントすると仮定してその分の吊棒も足しておきます。
レールをどこでジョイントするかは後で考える
レールは1.82m、2m、2.5m…別製作レールと豊富なサイズの規格があり、どう積算したらいいか分からなくなりがち。どこでジョイントするかは下地の位置によるらしいので、ここで考えても仕方ありません。とりあえず総レールm数×別製作レール単価で出します。角があればカーブ加工費を足します。
ランナー、吊り金具、壁面キャップも忘れずに
レールの総mに対して、ランナーはmあたり9個。カーテンを真ん中で割るか分からないので、念の為マグネットランナーをレール1本あたり1組みます。
吊金具は吊棒とレールをつなぐ部品です。3箇所で吊るなら3個必要。後入れタイプが無難。
吊レールの最後は壁に当たるなら壁面ブラケット、壁に当たらないならキャップストップが必要です。ジョイントする箇所数のジョイント金具も必要。
以上が私流『吊レールのざっくりした見積もりの出し方』でした。
あとは「下地の状況など現場によって見積もりは変わりますので」と言い添えておきましょう!