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メカものはカーテン販売員の鬼門

窓まわり製品の中で、カーテン以外のブラインドやロールスクリーンといった商品をいわゆる「メカもの」と呼びます。

一昔前は小窓に一部利用するだけだった「メカもの」も、窓まわりがシンプル化する流れの中で家中メカものだけのおうちも増えたり、メカものの採用率は年々高まっています。

このメカもの、カーテンの販売員の中では最大の鬼門(と私は思ってます)。


なぜなら

理由①カーテンと違って仕様がよく変わる

カーテンは縫製なので仕様ってあんまり変わりません。巾継とかヒダ個数とか、ややこしい問題はありますが、基本的に生地を決めて、サイズを決めて、ヒダの倍率決めるシンプルな流れ。

一方メカもの、例えば操作方法ひとつとっても各社他社にはない操作方法を新登場させたり、新しい部品色が出たり、最大製作サイズが変わったり…カタログが変わるたびに仕様が変わるので都度覚え直さないといけないのです。

最近ではメーカー各社SNSでアプローチも多いので、お客様の方が新しい仕様を把握してたりするので本当に油断できません。

理由②各社仕様の違いを把握するのが大変

販売店によっては使うメーカーを絞ってる所もあるのですが、なんでも取り扱ってる所は一通り把握しないと、違うメーカーを他のメーカーと同じつもりで扱ってると間違えたりします。

初歩的なところだと、ロールスクリーンのウェイトバーの国内メーカー3社の違いについて

  • トーソー

生地の標準・ウォッシャブルに関わらずウエイトバーは袋縫い(生地でくるんでる)

  • タチカワ・ニチベイ

標準生地(洗えない)はウエイトバーが露出、ウォッシャブル生地は袋縫い。

あとタチカワブラインドはロールスクリーンにシールドというロール部分のカバーが標準仕様だし、アルミブラインドは減速降下機能RDS標準仕様だし、木製ブラインドは「フォレティア チェーン」になってからチェーン操作が標準だし、標準が他社と違って独特でしんどい……!
確かにいい仕様なので他社との差別化になってますし、タチカワブラインドといえばブランド力も高くハウスメーカーのコーディネーターさんが好んで使ってるイメージあります。だからこそ他社メーカーと比較する際にはこういった仕様の違いも把握してないと、「タチカワのあの仕様と同じだと思ってた」ってなるかも知れません。コワ。

理由③ちょっと仕様を変えると納期が大幅に変わって怖い
例えばニチベイの縦型ブラインドはシングルからモアラップに変えるだけでも1日、センターレースに変えると3日くらい納期が変わります。セレーノグランツは25から35、スラット幅変えるだけでも納期が変わります。1日2日納期が変わると週をまたぐので1週間くらい施工日後倒しになることも。
これを把握しきってないとうっかり仕様変更を軽いノリで聞いて後々日程調整に泣くハメに。

以上、メカものがカーテン販売員の鬼門である理由3選でした。
ただ、カーテンは生地のデザインという好みで分かれるところ、メカものの選択基準は明確でそういうところが私は結構好きだったりします。
なのでここでは各メーカーの仕様の違いだったり、選ぶときの一助になる情報もお伝えできればいいな、と思います。


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