観察力を笑うものは観察力に泣く!利用者さんが幸せにする6つの秘訣をここだけ教えます
観察力を養うことで利用者さんの悩みに気付き、利用者さんの生活が豊かになります。
なんで観察力が必要かというと利用者さんの悩みに気づくのも介護士の役目を担っているからです。
例えば…
・日々の関わりを見ているのは介護士であるので、利用者の様子を把握してるのは介護士であるから
•利用者さんが言葉をうまく話せない、また話し事が困難なので伝えられない
•利用者さんでは気がつかないところで起こっている
•看護師はいつもそばにいないので、状態の変化を聞くのは介護士が答えないといけない
•状態の変化などあった時に、家族様に伝えるのは介護士が伝えなければならない
これらが挙げられます。
悩みに気がつかなかったらどうなるかというと…
・歩行が難しくなってきているのに無理に歩かせて転倒しそうになる
・食事がむせることが多くなっていることが気がつかず、誤嚥性肺炎になり、入院することになった
などと事故につながりやすくなります。
もし悩みに気がつけたら…
・歩行がフラフラいたので歩行器を試しで使ってみたら安定して歩けるようになった
・何がむせるか分析し、お茶がむせやすかった。少し薄くとろみをつけてみたらむせず召し上がる事ができた
など結果として利用者さんが安全で楽しく生活できることになります。
観察力は非常に大事であり、利用者さんの様子は変わりやすいです。
1年も経つと歩けていた人が寝たきりの人になっていたり、食事を食べていた人が食事介助が必要な場面が出てきたりするくらい変化します。
現場をまわすことが仕事ですが、それと同等くらい大事です。
介護歴10年やっていき、観察力を養うための6つの秘訣をお伝えします。
1.現状の状態を長く維持できる利用者さんはいない
高齢者とは加齢で変化すること、認知症がすすんでいき、できていたことができなくなります。
なので利用者さんの悩みは増えていきます。
それに合わしていくことが介護士の仕事と言えるでしょう。
このままでいいという思い込みも事故が起きる原因に繋がりやすいです。
利用者さんにとって合ったものは何かという考えでやっていくことが利用者さんが安心して暮らしていけます。
悩み事を一つ一つ解決できたら自分の学びになります。
2.利用者さんの既往歴、現病歴を知る
既往歴…これまでかかった病気の履歴のことです
大きな病気だけでなく,薬の副作用,アレルギー,交通事故,出産経験,健康状態などのこと
現病歴…今の病気が、いつから、どのように始まり、どのような経過をとってきたのか、前医ではどのような治療を受けたのか、どのように症状が変化したのか、といった情報をまとめたもののこと
利用者さんの既往歴、現病歴を知ることで今の状態を把握できることになります。
・糖尿病だからおやつは制限してる
・ペースメーカーつけているから心臓が弱い
といったことに気が付けるからです
そのことにより、そうしたらいいか考える材料になります。
よく分からなければ看護師に聞いてみたり、ネットで調べると理解がより深まります。
3.利用者さんの現状のADLはどうなっているか把握する
ADL…ADLとはActivities of Daily Livingの略(頭文字)です
直訳すれば「日常生活動作」という意味になります
具体的にいうと、食事や着替え、排泄、入浴などの身の回りの動作、歩行、車椅子の操作、階段の昇り降りなどの移動の動作、家事、交通機関の利用その他の動作、などのこと
どこまでどうできるかは日々の関わりの中で、先輩スタッフなどに利用者さんのADLの状況を確認して業務に関わっていると思います。
言われていることとは違ったことがないか考えながら日々業務に関わることです。
4.先入観なしで日常の小さな変化を記録し、周りの人と共有しているか
いつもと変化があった場面にどうしたらいいかと言うとそういう場面を客観的にみて、記録することです。
記録をとり、その日いた職員に聞いて見ることが大事です。
ただ、伝え方を間違えるとその場限りの話になります。
例えば
「Aさんむせる場面が多くなりました」
と報告だけでなく
「Aさんむせる場面が多くなってるんですけど、どう思いますか?」
と意見をもらい、どういう場面が多くてどのように改善できるかを意見交換することです。
誰に相談すべきかまで落とし込むとより良いです。
基本は上司またリーダーに相談してください。
5.変化があったとして、どのようにしていけばいいか考える
介護施設にいても在宅サービスだとしてもそれぞれの専門職はいますので、それぞれの専門にしている事を相談することが一番です。
生活上の悩みはケアマネージャー、病気的な変化また皮膚トラブルなどといったことを看護師、嚥下的な問題であれば歯科などあります。
基本上司はケアマネージャーであることが多いので相談することです。
その話の中でどのように変化すべきか考えいくといい結果に結びつきやすいです。
6.やってきたことが最適であるか結論する
話が決まり、試してきたことがユニット皆の評価しているか聞き、現状のままでいいか考えることです。
このままでよければ現状維持、必要なければどのように解決したらいいかその分野の専門職と話し合うことが必要です。
まとめ
悩みに気がつかないで、起ってしまうこともあります。
どうしてそうなってしまったのか、どのようにしていけばよかったのかを考え、学ぶことができます。
学んだことは次の利用者さんでその知識を活かして、悩みに対応できるようになります。
私自体介護歴10年やってますが、まだまだ知らないことがたくさんあると思っています。
利用者さんの悩みがうまく解決することができたらやりがいを感じます。
介護士はクリエイティブな仕事かもしれません。
参考になると嬉しいです。