おばあちゃん
先月、祖母が亡くなりました。
ある金曜日の夜、私は珍しく仕事帰りに友人と焼き肉を食べていました。
久しぶりに焼き肉をたらふく食べて、幸せな気持ちで家に帰宅。
夜の10時頃家に帰ると、両親が深刻そうな顔をしていたんです。
「祖母が危篤だと病院から電話がかかってきて、今日実は病院に行っていた」とのことでした。
両親は私が友人との約束があることは知っていた為、気を遣って連絡はしてこなかったとのこと。
両親が会いに行き、祖母はとても苦しそうだったようです。
しかし、帰り際状態が少し良くなったとのことでした。
次の日(土曜日)は父・母・姉が祖母に会いに行くとのことでしたが、私は仕事がある為、明後日(日曜日)に会いに行こうと決めていました。
土日はまだ大丈夫と私も家族も思っていました。だからこそ、土曜日私は休まない選択をとったのです。(父も午前中は仕事に行き、午後から母と姉を連れていくとのことでした)
しかし、「きっと大丈夫!」と思っていても土曜日の朝から仕事中も何だかそわそわしていました。
家族からの連絡に気づいたのは、利用者さんのお宅にいる時でした。(私は訪問介護の仕事をしています)
帰り際、利用者さんとスケジュール確認をする為スマホを開いたのですが
その瞬間ラインの通知が目にとまりました。
「今、さっきおばあちゃん天国に行ったよ」
私は一瞬時が止まりました。
ですが、仕事中ですし我に返り利用者さんとお話をして挨拶をして家を出ました。
しかし、家を出た瞬間涙が溢れでてきました。
もう気持ちが抑えきれず、我慢しようと思っても涙は止まってはくれません。
次の利用者さんの家に急いでいかないといけない為、私は自転車を走らせたのですが、一向に涙はとまらず。マスクの中はグショグショでした。
そして、後悔ばかりが溢れてきました。
「何で大丈夫だと思ってしまったのだろう」
「私はおばあちゃんに何も恩を返せなかった」
そして、日曜日に会う為に今日1日頑張ろうと意気込んでいた為、もう会えないという現実に打ちのめされ、意気消沈してしまいました。
しかし仕事はまだ終わっていない為、泣いてばかりではいられません。
正直、次の家に入る直前まで泣いていましたが、チャイムを鳴らしいざ入ってしまえば涙はちゃんと止めることができました。
目の前のやることに集中をし、何とかその日行くサービスは全て終わりました。
上司に祖母が亡くなったことを伝えると、何で相談してくれなかったの?と言われ、確かに少しでも相談をしていたら休めたのかもしれないと思い、相談することって大事だなと改めて感じました。
上司から「仕事の代わりはいるけど、家族の代わりはいない」と言われ、確かにそうだなと実感しました。
正直、祖母が亡くなったことを知った上で仕事をしいる最中、「私はこの先、親の死に目にも会えないのかもしれない」と少し考えてしまった為、上司からのその言葉はとても救われました。
お葬式の日は休みを頂き、無事行くことができました。
棺の中には祖母に向けた手紙を入れました。
手紙を書いている時に、「私はおばあちゃんの孫に生まれて本当に幸せだった、何て運がいいんだろう」とすごく感じたことを今でも覚えています。
泣いてばかりいましたが、色々なことを考えると少し前向きになりました。
そして、私は祖母の形見が欲しいと強く思いました。
どうしても祖母のつけていたブローチ欲しかったのですが、どこにあるか分からないという状態だったので見つからないかもと思い落胆していました。
しかし母親が何と見つけてくれ、今ではコートに付けています。
なんだか安心します。
そして祖母が亡くなってから、祖母が昔好きだったお菓子の「ココナッツサブレ」と「エースコイン」を久しぶりに食べたのですが、とても懐かしくなりました。
祖母との思いではたくさんあります。
良い思い出ばかり。
正直すごく寂しいけど、たくさんの思い出がこれからの私をきっと支えてくれるはず。
今この気持ちをnoteにどうしても書き留めたかったのは、亡くなった時の感情を忘れてしまいたくないからです。勿論忘れることなんてないと思うけど、時間が経てば経つほど鮮明には覚えていないかもしれません。
だから、どうしても書き留めたかったんです。
なのでこのnoteをたまに見返したいなと思います!