東京女的生活 #008
[座談会 #03]池田美樹/弓月ひろみ/東 智美(ぴちきょ)
ぴち:もう疲労困憊。眠い。
美樹:今日は和菓子作りで疲れたね。
弓月:本気出して作っていただいて(笑)
ぴち:しかし、楽しかった! タネをこねてる間、無心になるね。
美樹:ところで前回の座談会、「バリアーをつくる鈍感力」について話そうか、ってとこで終わってたんだよね。
ぴち:「じゃあ次回は…」って言いながら、「次回」話した試しがないから、今回こそ(笑)
弓月:私が以前聞きたかったのは、対人関係で、他人のやっかみや、嫉妬から、身を守る術についてなんですが。
ぴち:なんだかんだで、みんなうまく、周りとコミュニケーションとってるように思うんだけど、何か気をつけてることってある?
美樹:私は飛び込んでいく。たとえばイベントで知らない人に会って気後れしてても、自分から声をかけてみるとか。そしたら相手も安心してくれるでしょ。たぶん、知らないうちはみんな怖いのは一緒だと思うんだ。
弓月:私は人見知りなので、すぐFacebookで友達になってもらって、相手の事を良く知ろうとしますね。実際会ってる間も、ひたすら相手にインタビューをする。それをきっかけに、相手も、自分が予想しなかった答えが出てきて、覚えてくれたりしますし。
ぴち:私も「嫌われててもいいか」ぐらいで飛び込んでいく方かな。なので「KY」って言われることも多いけれど、仲良くなってくれる人の方が上回れば、結果オーライというか。
美樹:私、最初会ったとき2人とも怖かったよ(笑)
ぴち:うそ!?…あ、でも、私、美樹さん怖かった。思い出した(笑)
弓月:私もです!(笑)
美樹:どこがぁ(笑)
ぴち:で、割と発言権が強かったり、押し出しも強い人って、「怖い」って思われて過剰に気を使われがちだから、あまり気にせずにフランクに接した方が、心開いてくれるよね。
弓月:私は、2人とも成功している女性だし、自分を持っている人だと思うので、そういう意味で緊張してましたよ。どう思われるのか気になって。
ぴち:でも、成功してるなんて、自分ではこれっぽっちも思ってない。だから、むしろ、周りの人を見て「すごいなぁ…」と。
美樹:私もまったく思ってない! でもそういう人たちって周りの人に恵まれているよね。
ぴち:ひとつ、心がけてることはあって、「人脈泥棒」にならないようにしようと。
弓月:人脈泥棒! 具体的にどんな事ですか?
ぴち:人脈って言葉はあまり好きではないんだけど、良い人間関係をつくるには、時間もお金も手間もかかるじゃない。心もたくさん使う。
だから、相手がかけたそれらの手間に敬意を払って、例えば誰かが誰かを紹介してくれた時は、その紹介してくれた人を、ずっと立てるように気をつけてるかな。
美樹:それが自然にできるように身についてるんだね、きっと。だから人に恵まれるようになる。
弓月:私は、自省することが多いですが…例えば誰に最初に声をかけるべきかとか、ここでは、この人の顔を立てるべきだということを、考えられるかどうかは大切ですよね。
ぴち:それ誤ると、憎まれたりするよね。あと、ズルいけど、横着して「女性的解決」したりもするよね(笑)
美樹:「女性的解決」って?
ぴち:「えへっごめんなさい♡ よろしくお願いします♡」的な。こんなこと書いていいのかな(笑)
弓月:ダメだと思います(笑)
ぴち:いや、そこは踏み込め! 踏み込もう! カモン!
弓月:えーと、スタンプでごまかす的な。ハートつけておく的な。
美樹:LINE嫌いの私にそれを言う(笑)ま、それはそれとして…男性の社会的階層の中に位置しない強みというのは確かにあるかもしれないね。
ぴち:そうそう、冗談で、例えばLINEで「癒着しよーよ♡」とか言ったりするんだけど、これ、男性がやると、シャレにならないよね(笑)
弓月:それは、ぴちきょねぇさんだから許されてる気がする!(笑)
美樹:キャラクターってのはあるよね。私にはそれはできないな(笑)
ぴち:そうか(笑)
弓月:でも、例えば男性だらけの会議で、わざと女性的な視点を突っ込む事で、ブレイクスルーさせたろー、と思うことはあります。一つの女性的解決。
美樹:女性が相手の場合はどう?
弓月:自分が男役になるとか。明確に男女の役割を演じてるわけではなく、ステレオタイプな男女役、ですが。雑談を広げるのが得意なのは女性役、俯瞰でデータを整理していくのが男性役、と私は思ってます。
ぴち:裏表が無いように気をつけるかな。自分の素を出す。
美樹:飛び込んでいくと女性とのほうが深く仲良くなれることが多いな、という実感があるな、私。
ぴち:うんうん。女性の方が、一度心を開くと、関係が深くなっていくよね。
美樹:ゆづちゃんは女性関係では苦労してきたみたいだね。
弓月:野心の強い女性達に揉まれる世界でデビューしたもので。(笑)飛び込んで仲良くなって手の平返しされることもある世界で。あれ!? 私たち友達じゃなかったの!? ってことが何度かありましたよ…しくしく。
ぴち:心許したと思っていたら、裏切られた、みたいな?
弓月:簡単に言うとそうですね。「貴女の方がチヤホヤされるのが気にくわないから、もう遊ばない」って言われた事が…そ、そんなぁ! って。
ぴち:ひぃ。
美樹:でもそういう経験って、年齢を経るほど少なくなっていかない?
弓月:年齢というより、ステージかもしれません。あとは、前回も話したように、私は開き直る事にしました。昔はよく凹んでましたけも、いまは、チヤホヤされてるだけじゃないやい!みたいな。やることやってるし、努力してるから口は出させん! という方向にシフトしました。そして付き合う人を見極める目をつけるようにもなりましたね。
美樹:よく、たくさんの浅い友達より本当にわかってくれている人が少しだけ周りにいればいい、って言うでしょ。そんな友達がいれば、多少のノイズは気にならなくなるよね。わかってくれている人がいるからいいや、とおおらかな気持ちで過ごしていける。
ぴち:特にそれが、同じように苦労したり頑張っている女性だと、すごく心強い。
弓月:東京女的は、皆わかってくれるので、ほんとーに心強いです!!
美樹:今回はきれいにまとまったね(笑)
[編集後記]
・色をつけるところから始めた和菓子づくりのあとに20時から始めた座談会。疲れたけど楽しかった! 和菓子づくりの番外編は近日中にアップ!(美樹)
・和菓子づくりが、あんなに気力体力を消耗するとは思わなかった (꒪⌓꒪) 美術の授業みたいだった…めっちゃ楽しかったけど♪(ぴち)
・2人の独創的な和菓子作り、からの女的対談。コンテンツ絶対作るぞ!っていう気力がプロでした…(弓月)
[使用ツール]
・MacBook Air
・iPhone5s
・iPad mini
・SONY NEX-7
・cheero Energy Plus 12000mAh
[使用アプリケーション]
・Note
・Googleドキュメント
[photos]
photographs:池田美樹/弓月ひろみ
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