あなたが羨ましさを感じるあの人も、今日の夜泣いているかもしれない
この前の記事を投稿して1週間。
おかげさまで多くの方に読んでいただき、カミングアウトした時以来にプチバズりした。
また佐々木俊尚さんにtwitterで紹介いただき(佐々木さんありがとうございます…!)、facebookも300人以上の人からいいねをもらい、コメントも色んな方からいただいた。
そしてSNSのコメントだけでなく、知り合いに限らず直接メッセージをいただける方もいた。
前回の記事は、寄り添ってもらうことや応援されることを意図して書いたわけではないので、反響の大きさと、コメントの内容には嬉しい驚きがあった。
改めて自分の周りには素敵な方々に囲まれ、豊かな関係性の中で生きさせてもらっているんだなぁと感じました。
この場を借りて感謝させてください、ありがとうございます。
前回の記事を通じて、僕のことを知っていただいた方にも感謝です。
子育て中のママからもらった共感
さて、そんな反響の中、前述の通り直接メッセージをしてくれる人もいた。
その中で、昔からの友だちから送られてきたメッセージを紹介したいと思う。
送ってきたのは、子育て中の僕と同年代のママだ。
学生時代は同じ環境の中で仲良くしていた関係だけど、今は環境もライフステージも違う中で、もう共通項は少ないし、ゆえに反応・共感してもらえるなんて思っていなかった。
僕から見て今の彼女の生活は、とても幸せそうに見えて(実際幸せではあると思うけど)、僕が抱いたような孤独とは無縁だと思っていた。
でも、1人は僕が抱いていた孤独に共感を寄せてくれた。
前回の記事の終わりに僕は、
と書いた。
既存の関係性の中に生きている人は、少なくとも当てはまらない人よりは幸せなんじゃないか、
なんとなくそう思っていた。
頭ではそうじゃないとわかっていても。
結婚や家族といった既存の関係性の中に生きている人は、周りから"幸せな人"と見られる。
実際決して幸せじゃないわけではない。
家族を大切にする旦那さんがいて、かわいい子どもがいて、素敵なお家があって。
所有しているものを見たら、確実に幸せな部類だ。
でも所有しているものと、溢れてくる孤独感にきっと相関関係はない。
むしろ
「はたから見たらそれでも幸せだし」
そんな思考が自分の孤独にフタをする。
そうして、自分で孤独感をないものにするか、受け止めたとしてもそれを周りに吐露できる機会はなかなか訪れない。
子育て中のお母さんに限らず、きっとそういう人は多いのかもしれない。
仕事もあって、友人もいて、家庭も持っている。
人から目に見える部分は、満たされている。
でもそれがゆえに、人から見えない部分にある寂しさや苦しさはなかなか表現できない。
表現できないどころか、「周りから見たら幸せなんだし、そんなこと思う自分が変」とさえ思ってしまうかもしれない。
誰が見ても明らかな悲劇のヒロインだったら表現できるけど、
悲劇になりきれないヒロインの声はなかなか現実のドラマでは表現できない。
きっとそんなママが多いのかも、と彼女のメッセージを読んで感じた。
孤独を表現できない人たち
僕の仕事は、いわゆるコーチとかファシリテーターと呼ばれる仕事で、メインはLIFE DESIGN SCHOOLという実現したい未来を描き形にする約6ヶ月間のプログラムを運営している。
年間約300人以上の大学生~社会人に対して、自分と向き合い、自分の中にある願いを見つけて形にしていくお手伝いをしている。
社内でも上から数えて2番目に入ってきているので、基本的にほとんどが部下(後輩)だ。
だから前回の記事に関しては少し迷いがあった。
「こんなことを書いたら、みんなに余計な不安を与えてしまうのでは」
「築いてきた信頼が減ってしまうのでは」
と。
僕の会社はコテコテのヒエラルキー型組織ではなく、関係性はとってもフラットなので、上だからどうとかあまりない。
でも、そんな僕でも年齢や担う責任が重なっていけばいくほど、自分がリアルに感じていることをいつ・誰に・どう表現するか、考えるようになった。
そこに対してネガティブに捉えてはいない。
それはきっと自然なことだから。
そんな思考がある中でも、今のリアルなことを発信することで希望につながる人がいるかもしれないと思い、投稿した。
それに加えて投稿できたのは、僕がリアルに感じているものを発信することを受け入れてくれる環境(会社と関わってくれている方々)に身を置いているからだと思う。
読んだ人の中にはもしかしたら、
「こんなことを本名出して書けるなんて幸せじゃないか」
とか、もっと言えば
「こんなことを書くなんてぬるいな」
なんて、厳しい環境で闘っている同年代の人たちもいるかもしれない。
そして、そんな環境にいる人たちの方が多いかもしれない。
役職がつき、責任を伴うポジションに身を置いて働いている人たちもまた、先述したママと同様、寂しさや孤独を表現できない苦しみはある。
想像力を持って生きるということ
人は見たいものを見るし、見えているものが全てだと捉えてしまう傾向がある。
今回の記事では紹介しなかったが、他にも同世代のママから
とメッセージをくれた。
自分から見て順風満帆なあの人も、
もしかしたら僕と同じように孤独感に陥る夜があるかもしれない。
その数センチの想像力を持って生きていきたい。