Eternal Return 2023 Season 2 Finalsのチームの話
皆さんこんばんは。noteの方ではちょっと久々な気もします。
ERパートナーの10pです。最近全然配信できてなくて申し訳ない気持ちです。
普段はEternal Return esports JP Wikiの管理とかをしています。
いよいよ明日に控えた今シーズン最後の公式大会、ETERNAL RETURN 2024 SEASON 2 FINALS IN DAEJEONについて、 ちょっと面白いとこからお話を聞くことが出来たのでそれについてまとめていこうと思います。
今回協力してくれた方
実は最近、ERMが開催されるたびにPapagoと手を取り合いながら有識者に連絡を取ってチームの傾向分析をリリースしており、前回のnote記事もそんな感じだったりと自分の中ではもはや定番となりつつあるこのコンテンツ。
大体は選手の一人でもあり個人的にも関わりのあったStrikeのWiD選手に協力して貰う形で実現出来ていたんですが、Finalsということで今回は違う人に頼んでみよう!と思い、いろいろ考えた結果、選手から別の選手というのも特別感はとくに無いしな、となり……結果、辿り着いたのがMIRAEN SEJONGでコーチを担当しているSerenityコーチ。
近頃チームメンバーであるMSJ_OneCircleが9000RPを達成したことなどもpostしていた氏のX(旧Twitter)からコンタクトを取ったところ、快く分析を引き受けてくれました。
感謝……。
そんなわけで、彼にレビューをしていただいたチームの分布について見てみようと思います。
チームの傾向分析
というわけで早速X(旧Twitter)にもあげていたこちらの画像です。
と言った要件を元に、縦軸と横軸を-10~+10で採点していただいています。
幾つかのチームについてはコメントも頂いているので、意訳で紹介していこうかと思います。
大雑把に見て取れるのは、
どちらかというと連携重視のチーム多め
個人技と安定志向を両立するチームはいない
といったところ。もうちょっと詳しく見てみましょう。
黄色いバナーがDay2から出場、緑のバナーがDay1からの出場となりますが、まず黄色いバナーはMIRAEN SEJONGを除いてかなり連携寄りな印象です。
特に最も右側にいるFavorはSerenityコーチの分析でも唯一のTeamColor+10と評されており、実際の印象としてもDaSooハートの的確なRやSeomakマイの手厚いサポートによってSeoEunSeolが動きやすいように、というチーム全体での作戦を感じられる、いかにもチームファイトという感じ。
Serenityコーチからのコメントでも「最もチームバランスが整っている」と評されております。
そこに並ぶ形の2チームがOwOとAsherですが、まずOwOについては「フォームの良いOwOはとても強い」とコメントされており、うまくハマった時の爆発力を評価されているような感じ。
実際のところ、今までの大会でも今回は不調か……と思っていたら急にとんでもない点数を稼いだりといった様子が見られているので、そういった展開に期待をしたいところ。
対して、Asherについてはチームワークを前提としながらTactics DirectionについてTrickstersと並んで+10という超アグレッシブな評価。
これの詳細について知りたかったところではありますが、コメントには
「대 총 통」としか書かれていません。これを翻訳すると「大 総 統」となり、エターナルリターン総統ことgworkを示唆していることがわかります。
つまり、何……
最後に、Day2から参戦のチームの残り1つであるMIRAEN SEJONG。
ERM 2023 Season 2 Phase 3時点ではSerenityコーチの発言によりdanana選手が休暇中であることを示唆されていましたが、代わりに今まで控えだったCadmus選手を迎えたPhase 3では絶好調で、高い個人技がありつつそれをチームワークでまとめ上げた結果±0という判定に収まったという印象。
戦法については少しアグレッシブ寄りではあるものの、リスクは取りすぎない絶妙なラインを攻めて行く雰囲気からこれも±0にかなり近いところ。
かなり高レベルなところでまとまった結果中心に近い、という印象です。
さて、他のチームも見ていきましょう。
スクロールして図を見に行くのも大変なのでもう一度貼っておきます。
どえらい尖っているByteBreakersとTrickstersは置いといて、まずSharkから。
戦術については±0としてどちらも持ち合わせている強さが伺えており、戦闘の傾向についてはややチームワークよりということが示されており、コメントでは「Mangnani選手を主軸にチームファイト能力が非常に高い」という点が説明されています。
次に、Taste GoodとMUDKIP。どちらも似たようなポジションにいますね。Taste GoodといえばRakkun選手のハイパーキャリーを残り二人が支える構図になっており、MUDKIPについても比較的それに近い構図がCurry選手を中心に据えて行われています。どちらも強力なキャリーを中心に連携する構図から緻密な連携に寄せられつつ、Asher等のチームには及ばないものの攻撃的であることが示唆されています。
一方、安定志向の2チームとして取り上げられているのはBinGoとUndertale。Undertaleの構成はMOMMA選手の莉央を中心にやっていることの雰囲気はTasteGoodやMUDKIPに近いですが、こちらはその2チームと比べて保守的。CubeC選手の用いるアレックスなどがしっかり場を整えて戦うようなそんなイメージです。
BinGoの方はというと、JBSP選手を中心として少々オフメタ的な実験体を繰り出すことで知られており、先日のERMでも今まで全くピックされていなかった雪を運用したりとピックの時点で注目を集める印象があります。
しかしながら、そういった奇をてらう戦法を取りつつも方向性は安定寄りという評価をされています。
戦法±0の中では最も個人技に寄っているのはChaeJJickPT。わたしの個人的な推しだったdaesseo選手がいるのもこのチームですが、LCQでは圧倒的なパフォーマンスを発揮し最も速くカットラインに到達したチームでもあります。
とはいえ、1Tool選手を始めとした各選手のパフォーマンスは非常に良好、個人技寄りとはいえかなりパワーがあると言えるチームだと思います。
今では定番チームでもあるTrickstersも元はLCQから上がったチームであることを考えると、ここから躍進するという可能性もバッチリあります。
さて、そろそろいい感じに文章がかさんで来たのでまた貼っておきます。
残す2チームはByteBreakersとTricksters。
先にわかりやすいByteBreakersについてお話しましょう。
このチームは競技シーンではかなり珍しい彰一OTPであるLuminal選手がいるチームで、ちゃんと毎試合彰一を使っているという点で印象に残っている方も多いかと思います。トップレベルの彰一を見れるということで、それだけでも注目の価値があるチームですが、彰一使いのLuminal選手はもちろん他のチームメンバーも負けず劣らずの個性と素早さでそれに追従するようなスピード感のある戦闘はかなり見応えのありといった具合。
そして残すはTricksters、このチームはなんとTeam Color -10、Tactics Direction +10という凄まじい極端な評価をつけられています。
実際、狂犬と名高いKCW選手が加入してからというものの今まで以上に苛烈な攻めを展開するようになりましたが、Serenityコーチの評価では「個人技寄りという評価をつけたが、個人個人が高いパフォーマンスを出すことでチームカラーを形成する独特なスタイルを持つチーム」と、単なる個人技の高さに収まらない部分に言及されています。
おわりに
と言った具合で大体分析についての大雑把な解説を終えました。
こうしてみるとチームごとに戦術の個性がしっかりとあって、絶対的な正解の戦法、構成が定まっていないという様子などが見られます。
ルール通りであれば実験体リリースから2週間経過ということでケネスも使用可能なはずなので、もしかしたらファイターの枠として彼を運用するチームも出てくるかもしれないと思うと期待が高まるところ。
ETERNAL RETURN 2024 SEASON 2 FINALS IN DAEJEONは2月3日(土)、2月4日(日)の二日間にわたり、両日共に14時(日本時間)からスタートします。
大田市でオフライン開催ということで緊張も高まるこの二日間、日本語での配信も予定をされているので是非ご覧になってください!
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