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今からでも遅くないのでナショナルリーグを観よう
ごきげんよう。ERパートナーの10pです。
最近はスクリムの運営をしつつナショナルリーグという大会のミラー放送を某局員さんと行っています。
さて、ナショナルリーグ、非常に面白いですがERMと比べるとまだ日本での関心が薄いかな?という印象があります。
公式日本語放送がないので仕方ない部分ではありますが、エンターテインメントとしてまだ模索中でありながらかなり面白い大会になっているので是非見てほしい。
今期はSeason4,5に跨って計8週行われ、この記事の執筆時点で既にWeek5までが終了しているところではありますが全然手遅れではないので、今からでも観ましょう。
……とは言ったものの、「たまに局員がミラー放送している」ということしか知らない人も多いと思うので、ナショナルリーグのルールや参加チームについて説明をしようと思います。
ナショナルリーグの概要
ナショナルリーグとは、ERMのようなオープン予選ではなく、既に最初から決まっている8チームで計8週に渡って行われる大会です。
Season 5 Finalsのタイミングでナショナルリーグの決勝も行われる模様です。なので、正確には執筆時点で残すところあと5週分といったところ。
この代表8チームは地域に根付いたチームであり、幾つかはプロチームも含まれています。
つまり、地域代表が王者を争っているリーグということになります。
なんというか、一般的なスポーツによくある雰囲気に近いですね。
ちなみに、若干落とし穴なんですが、同じ地域に2チームあったりとか、市だったり道だったり規模感が違ったりとかもあります。
ERMとは異なる特有のルールについて
さて、ERMではGROUP STAGEからFINALSの計3日間の開催であったり、3チーム以上ピックが被るとBANになるといったルールがありますが、ナショナルリーグについてはその辺のルール、日程が異なっています。
日程についてはそもそも8チーム固定の時点で同じではやれないので当然といえば当然ですね。
スケジュール
ナショナルリーグの開催自体はERM本戦の間を縫うような形で隔週開催となています。
日曜日にはERMのオープン予選があるので、金曜日と土曜日の夜に開催。
時間は基本的に19時スタートです。
各日6ラウンド行われ、週ごとにポイントが計上されます。
このポイントは一般的な形式と同じ"1キル=1ポイント"と順位ポイントがつくやつです。我々のスクリムや、コミュニティで行われる大会でも同じルールなので、馴染み深い点数計算かと思います。
この2日間通しての順位をもとに、週ごとのポイントが割り振られる形です。
8週間の間ひたすらポイントを積み上げるわけではない。
ちなみに、残りの日程はこんな感じです
![](https://assets.st-note.com/img/1727232174-tENCF3H7cJapLzlj5VY2sGQi.png?width=1200)
BANについて:2-Pick-cap ルール
さて、BANについてです。
ERMでは同じキャラクターが3チーム以上にピックされた場合にBANの対象となり次のラウンドで全チームが使用不可になる、という形式が取られていますが、ナショナルリーグではその形式は採用されていません。
余計なことを言うと、2週目から採用されていません。最初の週は普通に3ピックBANをしてました。まだ模索中であることが伺えます。
ではどのような形でBANが決まるかと言うと、チームごとにその日2度ピックしたキャラクターはBANという形を取っています。
ポイントなのが、BANはチームごとに管理されているということです。
![](https://assets.st-note.com/img/1727073100-7XVmDbNuHQwhrx3AdGPgyLa6.png?width=1200)
ちなみにこちらが公式放送で出されていたBANルールについての説明画像です。
当然ながらハングルなので我々にはこれらの文字が読めません。もし読めるのであれば普通に読んだらわかると思います。
見ての通り、R1,R2でヘジン、シセラをピックしたのでR3ではヘジンシセラがBAN対象に、続いてR1,R3でイアンをピックしたのでR4ではイアンがBAN対象に、という流れです。
となると、各チーム3つの構成を最低限用意しなきゃいけないわけです。OTPは涙目です。
実際のところどうなるの?というところですが、Week4のRound6(1日目最終試合)の様子を見ていただければどのような地獄が展開されているかよく分かると思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1727073430-9VNuMj6hkxUGr3yomtXJnZ0z.png?width=1200)
彰一OTPだったLuminalはこのルールにもみくちゃにされた結果今や比較的広めのピックプールで活躍するようになり、エマOTPだったBeobeoはプリヤをピックしている始末です。100sooも当然ダイリンを取り上げられているし、当時大サポート環境が訪れていた頃なのもありファイター専門家のCadmusがヨハンをしているのも味わい深いですね。
OTPの扱いで言えば、ウィリアムOTPのDD0、イレムOTPのE8などをそもそも最後の2ラウンドまで出さない、という戦略まで出てきています。
一方、もともとピックプールが広いRevoluやRomatic、OneCircleなどのプレイヤーはニッコニコです。
観る側としても、「この構成が本命」「この構成は練度が足りていない」など、正直なところ察してしまうところがあります。ただ、ここが逆に面白い。
このBANルールにより、どのタイミングで一番本気の構成を繰り出すか、パフォーマンスの高い構成で稼ぎきれたかどうか、といった形で、構成一つ一つにまつわる情報がより厚くなっています。
ナショナルリーグ固有のルールとしてはだいたいこんな感じです。
あとは他のERM等の大会と差がないですね。
戦場の扱いなどもすべて同じです。
ナショナルリーグの参加チーム
さて、ルールについては説明が終わったのであとはチーム紹介です。
各選手について詳しく話しちゃうと日が暮れるので、トレイラーからキャプチャーした選手の画像と大雑把なチームの説明で進めて行きます。
MSJ - MIRAEN SEJONG(世宗特別自治市)
![](https://assets.st-note.com/img/1727074260-6ifME5P7oXtKIuALsjrVwNG0.png?width=1200)
首位独走中の絶対王者チームです。
ここのミクロ面の技量が高いのは言うまでもないですが、それ以上に気になるポイントとして他のチームと比べても圧倒的なマクロの完成度を誇っています。いついかなる時でも新環境に最も早く適応するチームです。
FOX - BNK Fear X(釜山広域市)
![](https://assets.st-note.com/img/1727074337-egvpn8YZDdOMQtFRxqP2HmSA.png?width=1200)
最近のLoL事情には詳しくありませんが、LCKの一部リーグにもチームを擁しているらしいBNK FearXです。MSJに続くエタリタのプロチームとして活躍中。安定性より爆発力という雰囲気で、勢いに乗った時の稼ぎ方が凄まじいです。
CNJ - DH.CNJ(大田広域市)
![](https://assets.st-note.com/img/1727074422-EUFszBn6R7PcC4hWqSZaDrmy.png?width=1200)
KCWを中心としたフィジカルモンスターという感じのチームです。
こちらもFOXと同じく安定性より爆発力という雰囲気ですが、その中でも特にKCWの圧倒的な攻撃性が目を引くチームです。
ジャイアントキリング的な展開も多く見せてくれます。
GIN - Gyeonggi Innate(京畿道)
![](https://assets.st-note.com/img/1727074578-3YB1PXe9GJZVLQg5nEu4hiAF.png?width=1200)
フィジカル強めというよりも、全体的に構成のまとまりや連携面の部分で強さを出してくるというチームカラーがあるチームです。
ing9、DaSooによるキャリーを中心として戦闘をまとめ上げるサポート的な動きが非常に仕上がっており、明日真似したくなるような集団戦を見れます。
ROX - Seongnam ROX(城南市)
![](https://assets.st-note.com/img/1727074736-rVpWJUGdK92NenkS5vIOhiPQ.png?width=1200)
こちらは出てくる選手によりチームカラーに変化があるチームです。DD0を繰り出す時はキャリーを中心とした尖った構成を、そうでない時はその時のメタに順応した堅実な構成を、といった雰囲気。
ナショナルリーグが進むにつれて目に見えて成長をしており、少しずつ着実に順位を上げているチームです。
GSL - GJ Slasher(光州広域市)
![](https://assets.st-note.com/img/1727074899-p71Q65DmsnRPeXOz9oydUwKT.png?width=1200)
基本的にはメタに順応しつつ少し自分たちのピックの個性を出しつつ、というバランス感のある構成を繰り出しますが、Anonymousが出てくる時だけ豹変し、Anonymousが繰り出すナタポンなどの少々めずらしいピックを中心に試合を組み立てて行く様子が見えます。
Xboyについては以前ビアンカOTPとして活躍していましたが、今回のBANルールに合わせてピックプールを広げており、こちらもROX同様リーグを通してかなり成長が見られるチームです。
DJC - DAEJONG CYBERS(大田広域市)
![](https://assets.st-note.com/img/1727075571-kup03tzjLFrDsbKXU7lvPB4N.png?width=1200)
Week5よりDINAを迎えようやく4人体制になったチームです。懐かしきOwOの片鱗も見えています。
基本的にチーム全体でしっかり集団戦をする様子が見られていますが、一方でメタからはかけ離れたピックで己を貫き通すような雰囲気が強めです。
特にMangnaniのスア、ビアンカ辺りが印象的。
INC - All ways INCEHON(仁川広域市)
![](https://assets.st-note.com/img/1727075676-nuHk1Sbxzh5eUBi8GsEp73Qq.png?width=1200)
かつて彰一OTPだったLuminalを擁するチームです。
気が付けばLuminalは彰一OTPを卒業しており、最近は様々なピックを見せてくれています。Week5でCherryが脱退、Altoが加入しており、キャリー一人をタンク、ファイターでサポートするスタンダードな一本槍的構成を多く運用している様子が見られています。
一方で、Luminalは彰一を捨てたわけではなく本命ピックとして彰一を抱えているので「いつナショナルリーグ唯一の彰一が出るか」「彰一が暴れるかどうか」という独特の見どころを持っています。
おわりに
大雑把な解説としてはこんな感じです。
現在、ゲーム内でもこのナショナルリーグ各チームの応援パッケージを販売しており、エモートやアイコン、フレームなどでチームモチーフのグッズを手に入れることができます。収益はちゃんとチームに入るみたいです。
半分を既に過ぎてしまいましたがまだ3週に決勝が残っているので、今からでも遅くないのでナショナルリーグを観よう!
苦情の宛先: X @yuzeuc
スクリム放送など:https://www.twitch.tv/10p_10p