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【小ネタ】ターバンの治癒阻害が生んだ可能性

ERパートナー10pです。先日のSUPERCUPではキャラピックの変化なんかはもちろん、アイテムの変化とかも大会シーンに影響を与えてきていたところがあり、折角なんで発想のリファレンスとしてちょっと記事を残そうと思います。
今回は増幅装備の話なので、致命やタンクの装備は原則上がりません。比較対象として致命打系ディーラーの装備が出てきました


預言者のターバンに治癒阻害がついた。

はい。見ての通りです。
これが生まれるまでの頭装備といえば、ペルソナ、サイバーストーカー、雷龍かんざし……等々、大体はユニークな固有効果を持ったフォースコア部位というイメージが濃かったと思います。
一部キャラが低予算なビルドを組む際にターバンを採用し、高い増幅値と移動速度の恩恵を受けていくような感じ。
競合が強いから出てこないよね……という微妙なポジションにいたのが以前のターバンでした

ところが、ここに治癒阻害がついてしまったことで、原則であるCD短縮30%+治癒阻害のラインを維持したまま新たなビルドパターンが発生しました

A. ターバン鱗メイデン

これは競技シーンに頭角を現し始めたことでも注目を浴びていたアビゲイルのビルドです。DJCのDINAとRRのWackalが採用していたはずです。

配信からキャプチャしたから小さい

少し延長すると胴体には異端審判官(クールダウン15%)がついており、これによって
クールダウン30% → 胴頭でクリア
治癒阻害 → 頭でクリア

となり、腕足を完全にフリーで選べるようになりました
そこで、今までティンダロスの大君主やアフリマンの手など、役割は異なるものの同じ部位の競合が強いということであまり積まれていなかった竜の鱗が登場する流れに。
更に、足を刃の足にして治癒阻害にする、というパートにも必須性がなくなり、安く火力が足せるアイアンメイデンを採用することが可能になりました。
(もしかしたらここにはいずれキルヒールが入るかもしれません)
武器はCDなしにするのが収まりがいい状態なので、宵色の色付けも引っ掛かりなく行えます。
ポイントなのが、腕と足で防御貫通をかなり多く積んでいるところ
ステータスの性質上、こうして防御貫通を積むことで大抵のレンジは吹っ飛ぶような火力の出方となります。防御が低いほど貫通のバリューが高まるあれです。

B. クチュリエターバン鱗グレイシャル

こちらも武器にCDを持たないパターンです。
ターバン鱗のラインがもはや鉄板と言ってもいい組み合わせ担ってきていますが、今回は胴で確保していた分のクールダウンをグレイシャルシューズに回します。
そして、代わりに胴体にクチュリエを用意して、という寸法。
低予算に済ませるのであれば血色のマント辺りでも問題ないので、そこは実験体とチームの予算規模に任せましょう。シセラのような強いシナジーがある場合はクチュリエ推奨です。
(シセラはRを使った際自分に自傷分で追加のスタックを得られる)

ターバン治癒阻害によって陽の光を浴びたアイテムたち

上記のビルドを見ての通り、今まで見られなかったアイテムがこれによって台頭してきています。

竜の鱗

現環境の腕装備は、クールダウンと治癒阻害をまとめて確保できることからアフリマンの手が採用されやすかったです。
また、クールダウンの選択肢で言えばティンダロスの大君主も名前が上がります。
その辺りの腕装備が優秀で、結果として竜の鱗は「強いけど、高いし、もっと安いアイテムのほうが収まりいい」と敬遠されつつあるアイテムでした。
ところが、ターバンがアフリマンの腕のようにクールダウンと治癒阻害を両立する選択肢になった結果、腕に竜の鱗をつけて火力確保をしても、武器胴足のどこかであと15%稼げばいい、と何とも収まりのいい感じに。
竜の鱗自体のバフはなかったはずですが、実際のところ運用してみると結構火力が高いのでおすすめです。

アイアンメイデン

こちらもまた治癒阻害という枷に縛られていた部位です。
増幅実験体の足装備は実質的に治癒阻害のための刃の脚かブレードブーツ、クールダウンのためのグレイシャルシューズしか択がありませんでした。
アイアンメイデンが採用されるケースも稀にありましたが、あまり主流と言える程の択ではなかった印象です。(血液装備は一旦省きます)
ところが、ターバンの治癒阻害の出現により、ついに足装備に「クールダウンも治癒阻害もなくていい」という緩い条件が渡されるように
ここで上がってくる候補は2つ。
アイアンメイデンによる貫通の高火力実現と、キルヒールによる純粋な増幅値による高火力実現です。
キルヒールについては実装から間もないのでまだ判断しきれないですが、アイアンメイデンについては安くて強い装備として昔から愛されている装備でした。
この結果が、先程Aパターンとして挙げたビルドです。

前述のアビゲイルに限らず暗器キャラなどでも運用できる

アイアンメイデンの防御貫通+17についてあまりピンと来ない人もいるかと思うので、ちょっと例え話をしてみようと思います。
防御が17の防具といえば、仙女の降臨、近いところで15のギリースーツ、ゴーストなどの致命装備が挙げられます。

よく見かける連中です。
これに対して防御貫通+17を当てると、実質的にこれらの防具の防御力が消滅したと同じ扱いになります。つまり、胴装備無しの相手を殴るということになります。
(実数貫通は数字分防御力を無視する)

その他選択肢に挙がりそうなもの

腕、足について、クールダウンと阻害という前提を取っ払った場合そこそこ選択肢が広がります。
例えば腕で言えばスカディのブレスレットを使って寒波を用意してもビルドが崩れなくなるし、耐久力のカバーとして邀明月を採用することもできます。AAとの連携がある実験体であればホルスの目あたりの装備もまた使いやすい形に。

足については前述のアイアンメイデンに加えて今回実装されたキルヒールについてもビルドへの組み込みやすさが増す形になります。
刃の脚、赤い靴の増幅値がそれぞれ45,50なので、55のキルヒールは相当高い水準のステータスを持っていることになります。
そこに固有ではない(重複する)スキル増幅+5%が乗っかるので、実質的なスキル増幅値が80くらい見込めることになります。フォースコアという素材は高価ですが、その分の価値は見合う感じ。それが、ターバンによって治癒阻害の壁に阻まれないというのが良いところです。
実際、GJ SlasherのNizikaは邀明月とキルヒールという組み合わせを運用していました。
(但し、このビルドはターバンではなく武器の比翼連理で治癒阻害を用意するパターン)

おわりに

実際のところ10pは名前に数字が入っているのにも関わらず数字に非常に弱く、推測統計学を学んだ過去がありながら大抵の情報処理を直感で行う馬鹿です。
なので、この記事については事実と憶測が入り交じる形になっています。本当にすみません。
競技シーンで出た新ビルド開拓みたいな話はたまにしていきたいと思います。
何卒何卒

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