2022年の終わりに
皆様、いかがお過ごしでしょうか。あと僅かで2022年が幕を閉じようとしています。ロシアとウクライナの戦争が始まり、安倍晋三元首相が暗殺されるなど、日本も激動の時代を迎えたとも言えます。資材価格も高騰しており、この流れはしばらく続きそうです。とはいえ、やるべきことはしっかりやらなければなりませんから、与件として対応するべきことはしっかり対応をして、「どうありたいか?」を常に問い続けながら進んでいく所存です。
個人的にどんな年だったのかと申しますと、今年は個人的には「仮説と検証の1年」でした。
明日から2023年。相模原へやってきて10年になります。何をやっても中途半端だった男がここまで生き残った事自体、奇跡に近いでしょう。お恥ずかしながら、初めて「自分でもできるんだ」という感触を掴んだ一年でした。
個人的にもキツい時期がありましたが、最後に助けてくれたのは自分の中にある自信だったように思えます。「これだけやったのだから、後は待とう」という感じでしょうか。後は天命を待つと言えば「しゃらくさい男だ」と言われるやもしれませんが、個人的な感想としてはこれが偽らざる言葉です。
この10年間で様々なことがありました。当然、裏切りもありました。人の裏側もそれなりに見てきました。建前と本音なんて当たり前で、強そうにしている人間が実は虚勢を張っているだけで弱かったりすることも。弱い自分を隠して、強者をそのまま演じることができるのであればいいのですが、もちろんその人たちは名優でもなければ、名女優でもない。ステージでは強者としての自分を演じきることができない。「仕事」というDead Or Aliveの世界では、スポットライトの下では「ナマ」が曝け出されるという当たり前の話でしょう。どんなにメイクをしてごまかしたところで、本質や自らの心根の奥までは厚化粧はできない。人生という長丁場では尚更です。
そんな人間が織り成す、歴史の中で幾度も飽きることなく繰り返され続けてきた、万古不易のドラマを現実の社会において見続けているわけですから、僕自身は自分自身を高め続けていかなければならないといけないと改めて心に誓った一年でもあります。
来年はまた一つ、挑戦しなければならないこともあります。真摯に物事に向き合って、無論、自分にも向き合って、忍耐強くいられるように問いかけ続けていきます。「舟に刻みて剣を求む」という春秋戦国時代の故事にもあるように、変わらないものはない訳ですから、「何を変え、何を変えずに残していくのか」という見極めもし続けていきます。
日記を捲れば思い出せる場面も多々ありますが、書き出すと終わりませんので、敢えてここで筆を置かせて頂ければと考えております。関係者、ならびに農場の皆様方。今年一年、本当にお世話になりました。心より御礼申し上げます。来年も一つ、どうぞよろしくお願い申し上げます。