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秋冬野菜の植付ラッシュと来季に向けた内省

皆様、いかがお過ごしでしょうか。サムネイルの画像はイチゴを9月25日時点で植えつけた時のものですが、この日、僕は収穫作業や自分のやるべき事がほんの少しだけではありますが、落ち着いてきたこともあり、お休みを取らせて頂きました。

先々週に小田原に小旅行に行きまして、そこはサウナが入り放題でしたから一晩中入っているような状態で「もうサウナはしばらく入らなくていいかな」と感じたので、それぐらい休みを取れましたので、これはこれで良かったと思っております。

久しぶりにお休みを取らせて頂いて、色々と考えさせられたことがありました。最近はpodcastやYouTubeで農業動画を見ることが多くなり、「もっと出来たことがあったはずじゃないのか」という気持ちと「あの時はなぜああできなかったのか」と後悔もしきりです。僕自身も最適化に向けて動けていたかと言うと振り返れば全然動けていなくて、ただ忙しさに身を預けていただけでした。

ただ、その中でどうすれば前年の反省を活かしつつ、スケジュールを組んだり、無理のない作業計画を立てられるのかという基本が再度出来るようになるのかというノウハウと言っていいか分かりませんけれども、方法論はpodcastですとか、オーディオブックで聞いたとある書籍に書いてあったこともあり、「これを応用して農業に当てはめればいいのではないか」と感じて、自分流ではありますが来年の計画を妄想ながらドラフトしています。あくまで僕の妄想に過ぎませんから、スタッフの皆さんと相談の上より更に最適化できれば僕はそれでいいと考えています。

こんなところで話していいかは分かりませんけども、今年は代表の案でスイカを約4反歩作ることになり、その片付けを連日やりまして、ようやくあと二枚となりました。実を言うと、天候不順で最初に植えた二枚の圃場はほぼダメになりました。甘くないですとか、店側からもクレームが出る有様でスタッフからも「こんなもん売っちゃダメだ」と言われる有様で、今年のスイカは失敗だったと言わざるを得ませんが、8月に入って気温が適正になったと言っていいか分かりませんが、先々月のような雨が20数日間も降り続く事態にならなかったため、最後の三枚は何とか挽回できたかと思いますからそれはそれで良しとするしかないでしょう。

欲というのはあっていいけれども、行き過ぎれば収集を付けるのが難しくなる側面があります。休日に古代中国の魏晋南北朝時代の書物を読みまして、三国志時代が魏の臣下だった司馬懿仲達の孫である司馬炎が中華統一を成し遂げたことにより終焉し、晋王朝が勃興するものの僅か30年で終わりを迎え、5つの異民族が中国大陸の北部全体を蹂躙し尽くした五胡十六国時代に一時全盛を誇った前秦という王朝がありました。苻堅という名君が治めていたものの、華北を統一した途端に中華全土が欲しくなり、臣下たちの猛反対を押し切ってまで始めた渭水の戦いという中国史史上最大規模の戦いが西晋との間で展開されるものの、大敗北を喫し、命からがら長安まで逃げるものの、信頼し切っていた部下であった慕容垂に裏切られ、呆気なく死を迎えてしまうという最後となりました。

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拡大していくのは悪いことではありませんが、状況を見ながらやっていくのが望ましいのであって、欲が出てしまって無理にでも攻めに行った結果として符堅は今までに得た領土も何もかも失い、果てには自らも命を失い、一族は虐殺されるという悲しい最期を迎えました。Oさんが入ってきて下さったことにより、前年比で見ても売上が多く上がりましたが、何も欲を出してスイカを多く作りすぎる必要はなかった。「気を付けなければ」と普段の場でも、このnoteの場においても僕を含めた誰もが言っていながらも、その渦の中にいると符堅のように目が曇ってしまって、最悪の場合に至ってしまうケースも往々にして有り得るということでしょう。

今年はハウスナスもやっていましたが、これがまた全く上手く行かなかった。3年間、代表の肝いりでやれということでやっていましたが、兎にも角にも窒素過多で上手く行かず、「3年もやって上手く行かなかったならやるだけ無駄だからナスは来季は撤退でいいですね?」というS姉さんの代表に対する至極真っ当な指摘もあり、来季はやらないことに間違いなくなりそうです。正直、他の葉物やメロンをやった方が遥かに効率が良さそうです。

売上も上がってはきましたが、同時に問題点も改善点も見えてきました。社会も改善するべき点がある訳ですから、組織も改善するべき点があって然りと最近はポジティブに捉えられるようになったのも自分の中でのひとつの小さいながらの前進であるように思います。今週中にスイカの圃場の残りの事後処理を済ませ、堆肥を散布して早急に次作物の準備を進めて参りたいと考えております。





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