急須を握る.
お茶を飲むと心が落ち着き、身体への意識がゆっくりと広がっていく.
脈を感じ、呼吸を感じ、「今」に集中することこそ、心と身体に優しくすることなのだと悟る.
お茶を淹れる時、ポットで急速にお湯を沸かした後、まずは急須を温める.
その後、少し温度の下がったお湯でゆっくりと旨味を引き出していく.
最後の一滴が落ちるまで急須を傾け、少量であっても豊かな一杯を楽しむ.
急須を握ることの醍醐味は、お茶との対話が自分自身との対話につながること.
自分がわからなくなったり、自分のことを深く知りたいときは、静かな心で急須を握ると良いかもしれない.
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