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湯沢せきゅあ新聞 2024

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湯沢せきゅあ新聞 2024
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#湯沢せきゅあ新聞

講演5:EUデータ・AI法制の展開とわが国の対応 #yuzawaws

講演5:EUデータ・AI法制の展開とわが国の対応 一橋大学大学院 生貝 直人 氏 デジタル法制を次の3つのパラダイム、「プラットフォーム規制」、「AI規制」、「データ規制」の観点から、EUを始めとする海外の法制を紹介していただき、それぞれのパラダイムに対する、日本の法制へのあり方について公演頂きました。 GDPRが象徴的な例として上げられるように、欧米で定められた制度が日本の法制にも影響を及ぼすようになっており、これら3つの事柄についても、まさに現在進行形で日本法制へ顕著

講演4:AI for SecurityとSecurity for AIの現在地 #yuzawaws

講演4:AI for SecurityとSecurity for AIの現在地 株式会社NTTデータグループ 新井 悠 氏 2日目最初の講演は、新井氏からサイバーセキュリティ分野でのAI利活用の最新動向とAIのセキュリティ研究などについて、①Security for AIの現在地、②AI for Securityの現在地、③これからのAIとサイバーセキュリティの観点からご説明いただきました。 ①では、RAGを例に、更なる文書管理やアクセス制限が必要になる可能性を説明されま

講演3:ID管理の死角:なぜ脅威は減らないのか? ~現場の課題と解決への道筋~ #yuzawaws

講演3:ID管理の死角:なぜ脅威は減らないのか? ~現場の課題と解決への道筋~ OpenID Foundation 﨑村 夏彦 氏 OpenID Foundation理事長の崎村夏彦氏から、今日のID管理が抱える課題について、さまざまな角度から解説がありました。ご講演は、情報セキュリティと IAM(IDとアクセス管理)という、2つのコミュニティが分離してしまっているのでは?という問題意識からスタートしました。 情報セキュリティにとって、「ID管理 (IAM) が重要であるこ

講演2:サイバー空間における脅威情勢と警察の取組 #yuzawaws

講演2:サイバー空間における脅威情勢と警察の取組 警察庁サイバー警察局サイバー企画課 阿久津 正好 氏 サイバー空間の脅威情勢とランサムウェア被害の事例が紹介されました。 ランサムウェア被害が高止まりする中、近年は暗号化せずに窃取したデータを暴露する「ノーウェアランサム」の脅威が拡大しています。 被害を未然に防ぐためには、VPN機器やリモートデスクトップからの感染経路対策、設定確認、パッチ適用の重要性が説明されました。 このようなサイバー攻撃の増加を受け、サイバー警察局・サ

講演1:サイバーセキュリティと国際政治 #yuzawaws

講演1:サイバーセキュリティと国際政治 一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター 小宮山 功一朗 氏 シンポジウム最初の講演として、サイバーセキュリティと国際政治という今日の私たちにとっての注目のテーマについて、お話をいただきました。 技術が社会を変える(技術決定論)と社会が技術を変える(社会決定論)という2つの考え方について解説され、インターネットとサイバー空間は社会をどう変えるのか、また政治によってどう変えられるのか、その両面を意識していく必要があるとのことで