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観劇感想『21 1/2 世紀の少女 第1章 喪失(B)』

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⚠️ネタバレ警報発令⚠️


⚠️ネタバレ警報発令⚠️


⚠️以下はネタバレを含む超個人的意見です⚠️

⚠️ほぼ役者さんたちに向けてのお手紙です⚠️


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👇公演詳細👇
https://stage.corich.jp/stage/112452

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初日、一発目。

お疲れ様でした。
AONの皆さんに向けて書きます。
下書き状態でURLのみでの限定公開にしておきます。
ネタバレなど気にせず書きたいので。

初日、一発目。緊張が開演前から伝わってくるようでした。
(もちろんいい意味で)
緊張はそもそも悪いものじゃないです。それの度が過ぎたら身体と心のバランスが取れなくなるだけ。
だからステキな緊張感でした。絶妙な暗さも相まっていたんだろうな。
AONの、あそこの劇場に入ると、毎度思います。やっぱナマってええなあ、って。今回は特にセットと照明が好きでした。
出口いっぱいあるのめっちゃよかった。壁とかの工夫もすごかった。ステキだった。
客席の電球が個人的にいつもドストライクです。もし僕が劇場を手に入れたらたぶんあれ真似します。めっちゃ好き。

客入れ時のフライング演技も好きです。あれはいつも何かしら意味があるんだろうなあと思って見ているんですが、今回は完全にやられましたね。知らないうちにスコラの動きが脳内でデフォルトになってて、背景レベルのフライングだったのに知らない間に世界に入っていっている自分がいました。

とりあえずめっちゃ好きな脚本だったので、その話を先に済ませちゃいます。
繭「二人きりにして」
ムジカ「二人きり。 一人きり?」
これめっちゃよかった。この手のセリフ大好き。うまいなあ、そうだよなあと思いながら見入っていました。
あとなんか色々あったけど忘れた。
また来週行くのでセリフの抜き出しは次回のお楽しみにしておきます。

こっからはささっと各役の演技について個人的に感想をしたためておきます。
お心を悪くさせてしまったらごめんなさい。その辺の素人の戯言だと思って聞き流してください🙇‍♂️

繭/紅羽

主役の顔してましたね〜。身内ながらお見事でございました。身内フィルターでのクソほど厳しいコメントは直接お伝えするとして。ここでは他の演者さんと同じぐらいの熱量で書いていきますね。
声いいですね。以前観劇したシマウマの時より、無理なく自然に響く声が出ていたように思います。とってもよかった。間の取り方も、演出的制約のある中で大事なところがちゃんと光る間の取り方だったなあと感心していました。中盤までドキドキしてたけど、後半からは安心して観ることができました。本人はきっと不満だらけの初日になったんだろうなと予想はできますが、明らかに前より良くなってましたよ。かっこよかった。ところどころグサッとくる、めちゃいいセリフ運びがあって、それぐらいの波がよかったですね。さーっと流れていくところと、グッと引き込むところ、ちゃんと観やすく演じていたなあと思いました。
(なんか上から目線だな、ごめんなさいです🙇‍♂️)
まあまあな激しさで踊ったあと、よくもまああんなに余裕こいてセリフ言えますね、すごい、僕なら息上がって大変。感心しました。(超褒めてる)
あーあと、暗転中に影でもちゃんと演じてて、それすごいよかったっす。集中切れずに観れました。


早馬/山中悠義

ダンスまじやべえ。最初のソロとバク宙で一目惚れしました。演技もなんか好きだし、よかった。最初のマジの冒頭のナレーション的なセリフ。スピードの制約が演出からかかっているのは見て取れたけど、スピード以外のところで抑揚をつけるともう少し聞き取りやすかったかもですね。いきなりセリフが入って、早過ぎて内容の把握ができませんでした。中盤あたりから話にはついて行けたけど、あれが内容理解できるか否かで、けっこう物語への没入度が変わってくるかと思います。
それにしても身体の動きまじやべえ。大好きです。軽やか、軸がしっかりしてる。動き綺麗。羨ましい。体幹欲しい。いいなあ。めっちゃかっこよかったです。ジェラシー(嫉妬)への伏線感情がもう少しあってもよかったかなあ、なんて個人的には思ったり。その濃さによって、繭の無神経さに対する苛立ちの感情の複雑さがもっと強くなっていきそう。(ただの僕の好み)
なんだろ、繭の近くで振り回されているからこそ、もっと人間の複雑さが出れば対比的で綺麗のかもしれません。複雑さは、行間を埋めるところかなと。舞台上にいないところでの葛藤とか。まあ見えないんでわかんないんですけど🙇‍♂️
「遠くに行って」が「近くに居て」という意味なら、
「近くに居る」ほど「実は遠い」のかもしれないなあ、
なんてことを考えていました。


春哉/岩本康希

なんか難しい役柄ですね。昨年の僕みたいな眼をしてました。あの眼得意でしょ?上手でした。でもおそらく得意すぎてこの種類の感情はこの眼!ってなってる気がします。眼の中に、どんな感情を宿すか。それだけで少し見え方が変わると思います。虚無の中に、何を視るか、って感じですかね。
あのバランス悪い木箱の上でよくもまああんな繊細な演技を、、、すっげえなあと思って観てました。その中でも凄かったのは、首絞められる演技。ただされるがままなら血の気が退いていくんですけど、抗おうとしていたのがよくわかりました。耳の色がどんどん赤くなっていって、めっちゃよかったです。あの高さであの横顔で最高の演技だなあと思っていました。狂気じみてるけど人間らしい役、好きだなあ。個人的には早馬くんとはまたテイストの違う、色で言うと紫ぐらいの混沌さが浮気云々のところで出てこれば、最後のデレデレシーンがもっと映えたかなあと思いました。何やら体力的に大変そうですが、あまり詰めすぎず最後まで楽しんでくださいね…。陰ながらめっちゃ応援しています!!


文香/星名奏那

まさかの春哉の方が浮気やったんかーい!というツッコミは置いといて。真意はね、ご本人にしかわからないのであまり中身には言及しませんが、こっちはこっちでなんか大変そうな役ですね……病みません?大丈夫っすか…。これまたあんな木箱の上で首絞められる演技、バランスというか何から何まですごかったです。報われない役で消化不良起こしてそう…。文香にもステキな人が現れることを願っています。「18歳」への対抗心が丸見えなのが絶妙でめちゃくちゃあのシーンの演技好きでした。あそこ多分ご本人も自信あるところなんじゃないかなあと思いました。間に余裕が感じられました。よかったです。


スコラ/桜輝いちの

さっきも書きましたが、客入れ時から圧倒的な存在感でした。手が、すごい。ちゃんと感情が見えるんですよね、手に。手に宿っちゃってんですよね、めっちゃよかったあ。何やってるかわからん手の動きの中に、ちょこちょこ解釈できる動きがあって、それの入れ具合とか見せ具合がうまいんだろうなあと勝手に分析させていただいておりました。セリフもさることながら、主役を潰さない程度の存在感で、舞台上の影の立役者だったんだろうなと予想しています。スコラが桜輝さんではなかったら、ここまでの舞台の安定感は担保できていなかったと思います。見えないオーブで役者人を包み込んでいた、といえば少し言い過ぎでしょうか。でもそんな感じがしました。スコラ出てる時やっぱ舞台上良い意味で締まってたからなあ。ステキでした。


ムジカ/新田真由

音に合わせて高音出すとこ、すげえ練習されたんだろうなあと感心していました。あれ、音に合わせて声なびかせてるだけに見えるのに、あれがあるのとないのとでBGMの聞こえ方が全然変わるんだなあというのも発見でした。それだけの声色と声量なんだろうなあと思いました。ステキでした。なんか、僕の好きなセリフが多かったですね。さっき書いたやつとか、「遠くに行け」のやつとか。ああいうセリフ好きです。最後壊れちゃうの儚いね。
「誰のムジカ?」
「繭の。親友!」ってところの表情、感情、めっちゃよかったです。ああいう短調な感情、アンドロイドらしいな〜ってなりました。意外とむずいと思うんですよね、単調さを出すのって。さらっとやっててすごいなあって思いました。


だんだん文章量が減ってるのは完全に疲労によるものです、疲れてきました、ごめんなさい🙇‍♂️


ウタカタ/松下綾花

まさか君もキョムキョムしてたのね。大人っぽくてステキな役でした。でも幼さも垣間見えて、自分も体験してたからこその、だったんですね。繭とのキョムキョムに対する「慣れ」感がちゃんと伝わってきてよかったです。キョムキョムの先輩!って感じでした。ナミダ、シズク!ってよく怒ってらっしゃったけど、あれで自分の精神を整えているのがちゃんと見えて、さらっとやってるようで案外細かいところ意識されてるのかなと思いました。実はけっこうええ役、なんじゃないかなと個人的には思っています。


ナミダ/西村菜波

今後はコメディを極めていただきたいと切に願います。個人的意見ですので聞き流してください。適役すぎてずっと笑ってました。めっちゃマジでめちゃくちゃよかった。ほんまによかったです。シマウマの時から見させてもらっていますが、ほんまによかったです。西村さんを全然知らないのですが、役者の良さが爆発しているなと、全開だったなと勝手に思っていました。ほんとに、ドチャクソテンポ命のコメディとかやって欲しいです。観に行きます。なんなら僕が劇団立ち上げたら客演で呼ばせてください。僕の友達と演技の相性抜群なので、共演していただきたいです…🙏


シズク/宮崎愛梨

ほんまはもっと光る役者さんなんだろうなあと思いながら見ていました。普通にヒロインとかやってそう。存在感あってステキでした。セリフ間の演技とか、めっちゃ研究されてるんだろうなあと思いました。ナミダとの掛け合いのテンポが最高でした。もっとシリアスなのも観たいです。声がよかったです。演出次第なのでなんとも言えませんが、尺をガチガチに決められるより、ゆったりと間をとるような演技が映えるんだろうなあと個人的に思いました。間めっちゃ取ってポツンとセリフ言うのとか観てみたい。完全に個人的な妄想です。失礼しました。


矢野博士/今西尊

説明的なセリフが多く、脇役だけど実は高難度な役だったんじゃないかと思います。あと最後の方に出てきてめっちゃ喋るからそこまで気持ちと喉を保っとくの大変そう…。もっと大きく演じても良いかもしれません。セリフも動きもちゃんとついているので、迷う必要はないですよ。自信持って残りの舞台も頑張ってください。応援しています。


染谷/碧華萌乃(代役)

カエルの方ですよね?前回はセリフというセリフがなかったので新鮮でした。聞けばギリギリに入った代役なんだとか。最後の繭の落とし物回収&返却が上手すぎてかっこよかったです。最初のセリフ飛ぶやつ、人間味あって結果オーライでした。アンドロイドに聞いちゃったのもまたよかったですね。結果オーライ祭りでした。この人ムジカでもええんちゃう?と思って観てたんですが、本職はムジカだったんですね、紅羽に聞きました笑
ギリギリに決まった代役でこのクオリティ、凄まじかったです。お疲れ様でした。


ルーピン/山形琴美

先生ですよね、これも博士と同じく説明的なセリフの多いこと。意外と難しいんですよねこれが。よくあれだけの長台詞覚えてスラスラ言えるなあと感心していました。動きが動きとして決まっていたのがちょっと惜しかったかなあと思うところです。アンドロイド?だからギリギリ及第点でしたが、もう少しクルッと回るのとか自信持ってやっても大丈夫ですよ。ルービンらしさ、みたいなのが少ないセリフの中でも出せると、まだまだ映えそうですね。


バイトン/松延優香(代役)

地味に好きな役でした。バイトン。なんかよかった。箸休め的な感じ。あれ、手の動きと声混ぜるのって意外に難しいですよね?ささっとやってましたけど、たまに違うセリフ入るのにあの動きしないとあかんとこあるじゃないですか。え、むず!って思ってました。動作ひとつひとつをもう少し置きにいくとさらに良いかもしれません。アンドロイドらしさ、は「段階」を際立たせることかなあと分析していました。時々手の動きがぬるっとなる場面があったので、せっかくなら段階、段取り、順序を意識されると、アンドロイド感がもう少し出たかもしれません。


キョム/関根美帆

ラジオの魚さんですよね!?前からめっちゃ好きでした。そしてキョムちゃん最高でした。演出的な話になるのですが、ああいうのが出演する脚本がけっこう好きかもしれないなあと再確認することができました。キョムという見えないものを実体化させる、これぞ演劇ならではの表現ですよね。キョムにしか見えなくてキョムキョムでした。捌け口にへばりつきながら入ってきたりするの好きでした。実は超絶難しいのに、そんなに大変そうに見えないのがプロですね。マジですごかったです。


すみません、終盤やはり力尽きて量に差が出てしまいました。
来週もう一度見させていただきますので、その際、追加の感想は今回の逆順で書いていくことにします。今日はこのぐらいでご勘弁ください。

こんな感じで毎日noteに記事を投稿していますので、気が向いたら読んでいただければ幸いです。
ちゃっかり宣伝してごめんなさい笑

ステキな時間をありがとうございました!
3週間という長丁場、緊急事態宣言がやっと明けますので、存分に楽しんでください。
皆様の活躍を心より願っております。

ありがとうございました!




p.s.僕の自己紹介と演劇への想いを込めた記事です👇

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最後まで読んでくださってありがとうございます♪ 現在は日々の気づきを毎日綴っています。 2022年に劇団を立ち上げ、その運営を行う中での気づきや成長日記にすることを目指しています。 もしよろしければ、今後の活動をサポートしていただければ幸いです☺️