【マルドゥ】モダン神挑戦者決定戦調整録
おはようございます、高橋です。
今回、1/12開催されたモダン神挑戦者決定戦にて…別に勝ったわけでもなんでもないのですが、年明けの宣誓通り大会に向けての取り組みの記録・振り返りを行っていきます。
簡単ではありますが今をときめく《ベイルマークの大主》入り【エネルギー】についての簡易ガイドも載せておりますので、ぜひ最後まで読んでいただけると幸いです!
早速記事の方に移りましょう!
本大会での目標
年明け一発目の中型~大型大会となるので新年の目標で上げた通りそもそも
目標設定~調整~実行~振り返り
の短期間サイクルを回せるかの実証が一番大きいです。ここでの取り組みをベースに今後のトーナメントシーンへの取り組み方を定めていきたいと考えました。
次点の目標として、練習通りのゲームプランを遂行してマッチ勝利することとします。
後述しますが、特に【エネルギー】系統や【眼魔】は必ず当たると思うのでここには勝てるようしっかり準備をしていきます。
メタゲームを考える
2025/01/06時点での晴れる屋やmtggoldfishでの直近2週間での各デッキシェア率はこのようになっていました。
これらから読み取れるものとして
【エネルギー】は禁止前と変わらずトップシェア
次点で【眼魔】。特に晴れ側での掲載率が高いためテーブルトップで特に使われがちの可能性がある
上記2種とやりあえる【研磨基地】【ルビーストーム】【ヨーグモス】あたりが再び活躍し始めている。
と考えました。
とはいえ、これまでの経験から正直神挑戦者決定戦のスイスラウンドではあまりがちがちに予想しても仕方ないので、エネルギー系と眼魔系を除いたら「こんなアーキタイプが存在しているんだな~」くらいに捉えるようにします。そのうえで、自分が持ち込むアーキタイプで苦手そうなアーキタイプに対してのアプローチやカード選定を行っていくようにしてみました。
使用リストと簡易ガイド
使用リスト
1/6に叩き台のリストやプランニングを用意して、その後1人回しや平日大会、他の人との意見交換を元に調整した結果が以下となりました。
特に意識した点は以下となります。
デッキ選択:
巷で話題になっていた&身内間で流行っていた《ベイルマークの大主》+《溌溂の牧羊犬、フィリア》パッケージを自分でも回してみると、非常に強力であることが一瞬で判明。特にベイルマークの使用感はさながら《一つの指輪》+《湧き出る源、ジェガンサ》レベルか?と思えるほど良いものだと感じました。
そのため、この《ベイルマークの大主》パッケージを取り入れた【マルドゥエネルギー】が最もデッキパワーが高く、また豊富な妨害手段を持った対応力の高さから今の雑多なモダン環境を渡り切るのに適していると判断しました。
メタゲーム意識:
環境の流行り目線で考えると、雑多にアーキタイプが散る中で【エネルギー】と【眼魔】だけは頭ひとつ抜けて流行している上、自身で回していてもデッキ強度が他と比べて抜けて高いと確信。よって特にこれらのアーキタイプはメインから意識する必要がありそうです。
採用カードについて
《ベイルマークの大主》入り【エネルギー】は当日たくさんの方が使用されていましたが、特に他の方のリストと異なっていた点について簡単に触れようと思います。
《ベイルマークの大主》について
《ベイルマークの大主》は強力であるものの、本領発揮するのが後ろのターンであることから【エネルギー】がもつ全てのプランに絡むほどではありません。また、《一つの指輪》と比べてしまうと流石にゲームを終わらせるほどの力はありません。
一方、早期設置して兆候が解ける際も5マナキャストできるような展開になった際も相手目線無視できない脅威と十分なり得ます。私はコイツ単体でゲームに勝ち得るレベルと判断しました。
※単体、とは言いつつもそこには《火の怒りのタイタン、フレージ》や《孤独》、各種小型クリーチャーが絡むのは間違いないのですが…くっつく先はクリーチャーならほぼなんでもいい上見れる枚数も多いため、単体で勝ち得ると表現しております。
また、《ベイルマークの大主》は特にロングゲームで真価を発揮するところから【エネルギー】における《鏡割りの寓話》と同じような枠であることにも気づきました。
そこで、これらの採用枚数について
《ベイルマークの大主》+《鏡割りの寓話》=6
が大会当日時点において適正枚数と判断しました。
《鏡割りの寓話》の方が対コンボで序盤の妨害のやり取りをした後の第二波を探しつつ脅威を押し付けられる強みもあるため、今回は枚数を3ずつとる形としました。ここは環境次第で左右する枠と考えています。
《溌溂の牧羊犬、フィリア》について
《溌溂の牧羊犬、フィリア》は伝説のクリーチャーであったり単体では特別な事情、例えば大きくなった《超能力蛙》や《濁浪の執政》を対処したいときのような、でなければ単体性能が流石に低いという点が気になるように思えます。
しかし、このカードは《ベイルマークの大主》だけでなく《ナカティルの最下層民、アジャニ》や《鏡割りの寓話》ともシナジーしてくれるため対フェアデッキも対コンボデッキも勝利貢献度は高かったです。
さらに、このことを理解している相手なら《溌溂の牧羊犬、フィリア》に除去やカウンターを使用してくれるためここに除去をはいてくれる分他のクリーチャーが通ったり強く使うことができるようになるため、インスタントタイミングでの仕掛けとしては十分なパワーを持っていると判断し、3枚採用としました。
《孤独》について
《ベイルマークの大主》採用に伴い、コントロール色強めに組み上げることで特に今回意識すべきアーキタイプ(【エネルギー】と【眼魔】)へ強力なプランを用意することができると考えました。
そこで白羽の矢が立ったのが《孤独》。
【エネルギー】戦では1番の敗因たる《火の怒りのタイタン、フレージ》+《栄光の闘技場》による即死回避がメイン運用となります。それ以外にも消耗戦となって土地が伸びてくると通常キャストもできるためコントロールプランを強く肯定してくれるカードとなります。
【眼魔】戦では全てのクリーチャーに対して対応可能。最近の環境であればカウンターも当たりにくく、またロングゲームは持ち込んだ際の《火の怒りのタイタン、フレージ》以外の勝ち筋にもなるところも高評価。
ついでに、【エネルギー】がやや苦手とする【ヨーグモス】や【繁殖鱗】、【アミュレットタイタン】あたりのコンボデッキにも役割を持てることも高評価。【ヨーグモス】はクリティカルとまではいかないが追放除去なのであると嬉しいくらいですが、それ以外にはクリティカルに刺さってくれる点を評価しました。
特に今回は【眼魔】を意識して、《ベイルマークの大主》込みで3t目以降には手札へ加えたいという意思があるため、厚く3採用としました。
苦手なコンボを乗り越えるためのサイドボード採択
現在流行っているコンボはどれも【エネルギー】を強く意識したものばかりでその中でも【ライノ】【ベルチャー】はこっち側も意識して対策しないと負け越すかつ人気のあるアーキタイプなので厚く意識する必要があると判断。
そこで、これらに刺さるメタカードとして《オアリムの詠唱》《苛立たしいガラクタ》をチョイスしました。
前者に関しては【ストーム】や【アミュレットタイタン】にも入れられる点を意識しています。
後者に関して、一見すると【ベルチャー】に刺さりがよくないように感じますが【エネルギー】が【ベルチャー】に負けるときはだいたい序盤に待機された《睡蓮の花》による加速や《攪乱する群れ》でこちらの妨害カードやクロックをカウンターされたときなので、そこを止められる軽量妨害として採用に値すると感じました。
《ゴブリンの放火砲》《発明品の唸り》には関与できませんが、そちらに関しては《思考囲い》《オアリムの詠唱》でターンをもらってクロック差し切りを考えました。
もし他に気になる採用カードや、不採用カードがあればお気兼ねなく各種SNSにて投げかけていただけると大変嬉しいです!
簡易ガイド
トーナメントの結果
1週間という短い期間ではあるものの、元々【エネルギー】や【眼魔】を回していたこともありなんとか自分の中では納得いく形でリストやプランニングを固めた状態で週末の大会に臨むことは出来ました。
1/11 Bayou争奪
この日は【エネルギー】とは当たらなかったものの、【眼魔】戦は想定通りのプランで畳むことが出来たため結果こそはイマイチなものの感触は良かったです。
1/12 神挑戦者決定戦
【エネルギー】相手は想定通り後ろにずらしたゲーム展開を目指すことでコッチの土俵に引きずり込めたためしっかり勝ち越すことができました。
一方、【眼魔】は特に《思考囲い》の使い方を誤って落としたゲームが数本あったため悔しい思いをしました。
とはいえ学びは得られたので、次に繋げられそうなのはGood Pointかなと思います。
今回の取り組みでよかった点
①デッキ選定方針が合っていて、勝てるポテンシャルのあるデッキを持ち込めたこと
元々【エネルギー】を回していた経験値を活かしたこと、またパイオニアで過去に【アブザンパルヘリオン】を調整していた時の知見を活かして《ベイルマークの大主》にはいち早く飛びつくことが出来たことが要因に思えます。
このことから、フォーマット問わず知見を広げておくことの強みを改めて理解することが出来ました!
情報をいち早くキャッチし自分が取り組むフォーマットに落とし込む能力はついてきたので、引き続きこの強みを活かしたデッキ選択をしていきたいです。
②短い期間ながら事前準備が概ねスムーズに行った
後述の通り、【眼魔】はまだ練習段階で検討できる箇所はあったためイマイチではあるものの【エネルギー】に関しては狙っていたプランでしっかり勝ち切ることが出来ました。
とはいえこれからは《ベイルマークの大主》入りが主流になるはずなので、今度はこの構成を想定した練習をする必要があると考えています。
③目標立て〜振り返りが実行できた
このnoteの記事を用いて目標立て〜振り返りまでのサイクルを実践することが出来ました。
よって、当初の大目標は無事達成できました!次回も引き続き継続できるよう頑張ります。
今回の取り組みの反省点
①対【眼魔】のゲームプラン準備が不十分だった
前に触れた通り、《思考囲い》の使うタイミングが不適切で落としたゲームが2本ありました。
過去パイオニアの【ラクドスミッドレンジ】で経験していた箇所から応用ができていなかったという面で反省すべきです。
フォーマットは違えどカードの振り方は他フォーマット含め過去の経験値を活かせる場面は多いので、まずはハンデスや除去の振り方で無駄な箇所がないかどうか練習中に検討していくことを意識していこうと思います。
②ロングゲームになった際のミスが多い
勝ち越しはしたものの【エネルギー】戦でロングゲームへ持ち込んだ時に敗北条件を見落として負けかける場面が何度かありました。
具体的には放置できると思い込んでいた《魂の導き手》を残してしまったが故に向こうだけ飛行クロックが生成できてしまい、ライフを詰め切られうる展開となってしまったところがありました。
今回はロングゲームに持ち込む方向でリストやプレイをチューニングしていたのですが、肝心の乗り手がロングゲームに適応できていませんでした。
原因を考えてみると、今までのMtGの経験からロングゲームの経験数が足りていなかったこと、用意したプランでの反復練習がそもそも足りていなかったことが大きな要因のように思えます。
そこで、次からの取り組みとして用意したプランを用いて少し検証して問題なさそうだったら終わり…とするのではなく、じっくりと時間をかけてそのプランを取る反復練習を取ることを強く意識していきます。(正直今まで気づけていなかったことは本当に恥ずかしいですが…)
ただ、数をこなして…というやり方はどうしても時間の都合難しいので1戦1戦の感想戦を詰めることで1戦から得られる経験値量を増やすように努めていきたいです。
この時「ゲームが終わったあと盤面再現などしながら振り返るのか」「逐一ゲームを止めて検討している択について共有するのか」やり方は詰めていったり他の友人に相談したりする必要はありそうですが、年明けの目標から考えると後者の方が今の私には大切そうな気がしています。コミュニケーションを積極的に取ろう。
まとめ
今回、大会の結果自体はイマイチだったものの事前に立てた目標はある程度達成できたので取り組みとしては成功したように思えます。
しかし、完璧に成功したとは言い難いところもあるので次回の取り組みでは特に以下を意識していこうと思います。
目標設定~調整~実行~振り返りサイクルのうち「実行」の部分が弱かったので特にここに重きを置く方針を取る。
そのため、実際に組み上げたリストやプランを実践する機会を増やす。普段一緒にMtGを遊んでいる友人たちに協力を仰ぐ。
次回は2/2, 7に開催されるラストチャンストライアルともし突破できたらその翌日にあるチャンピオンズカップファイナルへの取り組みとなります。
ここまで読んでくださりありがとうございました!次回の記事もよろしくお願いします。