【アドバンス】襲来ドラサイ型5cモルト
おはようございます、たかはしです。はじめましての方ははじめまして。自己紹介や普段どんなことをやっているのかは、私のTwitterを見ていただければなんとなくはわかるかなと思いますのでそちらよろしくお願いします。
早速ですが、本日は6/13埼玉のトレカマーケットにて行われたアドバンスのCSにて準優勝したので、その時のリストと解説をブログにしようと思います。これから5cモルトを触る方、これまでも触り続けたけどいまいち良い感触が得られなかった方の力となれればと思い今回筆を執らせていただきました。長文にはなりますが、全文無料となっておりますので是非最後までお読みください。よろしくお願いします。
もくじ
1.戦績
2.デッキリスト
3.各採用カード解説
4.不採用カード解説
5.プレイングメモ
6.今後の展望
1.戦績
以下のツイートも併せて参考にしていただければ幸いです。
予選
1戦目 5Cモルト(マグナ型) 先○
2戦目 ゼロルピアジョー星 後○
3戦目 アナt赤ダムド 先○
4戦目 4cダークネス(アダムスキー) 後×
5戦目 5cモルト(マゲ型) 先○
6戦目 4cダークネス(アダムスキー) 後○
本戦(2本目以降負け先)
1戦目 5C零龍(ネバー、ジョー星) 後×○-(ET勝ち)
準決勝 4cダークネス(アダムスキー)(予選6戦目の方) 先○○
決勝 アナt赤ダムド(予選3戦目の方) 先×○×
https://twitter.com/HanyuVerflucht/status/1404054569743642630
余談ですが、今回の会場では4cアダムスキー(巷では4cダムドとか4cダークネスとか呼ばれていますが、本記事では4cアダムスキーもしくは略して4cアダムと呼びます)や5cが多かったです。だんだんビートダウンが減っているような環境だなと感じました。新弾が出たら鬼羅Star.や赤単速攻が強化されることが今の時点で判明しているカードでもわかるのでそれらに期待していきましょう。
2.デッキリスト
先ほどのツイートにもリストは掲載されていますが、改めてこちらでもデッキリストを画像とテキストで掲載しておきます。
メイン
4× とこしえの超人
4× フェアリー・ミラクル
4× 天災 デドダム
4× ドンドン火噴くナウ
1× ドンドン水撒くナウ
4× ドラゴンズ・サイン
2× 襲来、鬼札王国!
4× 最終龍覇 グレンモルト
4× 龍風混成 ザーディクリカ
3× 闘争類喧嘩目 ステゴロカイザー / お清めシャラップ
2× 煌龍 サッヴァーク
2× 残虐覇王デスカール / ロスト・ソウル
2× 聖魔連結王 ドルファディロム
超次元
1× 革命槍 ジャンヌ・ミゼル / 聖槍の精霊龍 ダルク・アン・シエル
1× 始まりの龍装具 ビギニング・スタート / 終わりの天魔龍 ファイナル・ジ・エンド
1× 獄龍刃 ディアボロス / 破滅の悪魔龍 ディアジゴク
1× 銀河剣 プロトハート / 星龍解 ガイギンガ・ソウル
1× 銀河大剣 ガイハート / 熱血星龍 ガイギンガ
1× 始原塊 ジュダイナ / 古代王 ザウルピオ
1× 邪帝斧 ボアロアックス / 邪帝遺跡 ボアロパゴス / 我臥牙 ヴェロキボアロス
1× 覇闘将龍剣 ガイオウバーン / 勝利の覇闘 ガイラオウ
GR なし
3.採用カード
先のリストの上から順にそれぞれ解説していきます。テキストのリストと順が同じなので大丈夫とは思いますが、一般的な略称で記載しますのでご了承ください。もしわからない略称などございましたら私のTwitterにお問い合わせいただけると幸いです。
○とこしえ
強力な緑単色のメタクリーチャー。主な役割として
・赤白系のプーンギのGRを止めつつ殴り返す
・4cアダム、同型への要求上げ
・ジョー星ゼロルピアはじめ墓地利用のワンショットコンボへの牽制
・最低限の受け
などが挙げられます。特に赤白系のプーンギへの対抗策として重宝しています。どうしても受けが呪文STに限られてしまう上せっかくドラサイからモルトを踏み倒してもウェポン装備前にプーンギから出てきたポップコー(ドラサイのブロッカー付与により破壊可能)やゴルドーに取られてしまうのは美味しくないため、この展開を全力で止めるため枚数は妥協せず4枚採用としました。現環境において腐る対面もほぼ存在せず、他のメタクリーチャーと同様複数体並べることでカードパワーが飛躍的に上がるためやはり4採用が強いと私は考えています。そもそも緑単色なのもデドダム始動へ貢献してくれる上後からボアロでマナから釣り上げられる点も強力で文句無しです。
○ミラクル
優秀な初動という前提は置いておくとして、注意点だけ。ダークネスの通りが良くなる可能性が高いため優先度はデドダムに劣ります。そもそもこのデッキは単色が多いから3→5の動きは狙いやすいということもあります。ただし白単色も多い構築のため、デドダム始動できないときの強力な初動となるため4枚採用としました。また、環境次第ではお清めに枠を譲る可能性も十分あることは頭に入れておくと良いでしょう。
○デドダム
文句無しの最強初動ですが白単色の扱いが厳しくなるためマナ置き注意しましょう。採用している単色マナの関係、なるべく青含む単色から埋めてあげればアクセスしやすいと思います(ただし対面次第ではとこしえを優先して投げたいこともあるので一概に正解とは言えません)。あとでモルト+ボアロから出すことも多々あるので、このカードをマナに埋めても意外と強いことも多いです。デドダム以外に3tブーストがあって4t以降の動きも見えているなら予め埋めても色基盤として活躍してくれるため全然アリです。
また、このカードは初動としても最強ですが多くの方はご存知の通り後半でも強いカードです。具体的な使い方としては10マナある時に山を掘ってザーディやモルトのバリューを上げる役割を担ってくれたりします。前述の通りモルト+ボアロから踏み倒して後続を探しに行く動きも非常に強力と言えるでしょう。
○ボルカ
トリガーとしてバリューが非常に高く、色も優秀なカードです。余談ですがこのカードの事前評価は水撒くナウの5枚目以降と言われていましたが蓋を開けてみたらむしろ水撒くがボルカの5枚目以降の扱いをすることが増えたので、やはりカードは実際に使ってみないとその強さに気付きにくいことが多いですね。アダム対面のデドダムを強制で焼いてしまうことが裏目になりうるため少し注意が必要なカードです。しかしだからといって打つことを渋る必要もあまり感じられませんが、場合によってはデドダム2連打やミラクルを挟んで5t目にドルファを着地させることもあり得ます。
先程の余談と少し矛盾するのですが、ロストソウル採用やドルファが2だったりすることからマナ回収としての役割が強力になるため後述のシャワーに枠を譲ってよかったなと今では思います。使用感を考えて調整してみることをお勧めします。
○シャワー
5枚目のボルカとして採用しましたが、前述の通りもう少し枚数が欲しいと感じるカードでもありました。デッキを掘る枚数が少なかったり除去がバウンスなのはそこまで強くないと思っていましたが、欲しいカードを拾える率がシャワーのが体感高かったり、序盤で引いた時マナ置きするのが嫌なカードがそこそこあった(特にザーディクリカ)ためボルカ3シャワー2とかで良かったかもしれません。もちろん合計6枚にしても強力だと思います。その場合5コストで枠を食い合っているためドラサイを減らすのもいいかもしれません。
○襲来
色がそんなに強くない、採用カードの中では比較的手打ちより受けのバリューを買って採用したカードなため抑え目の採用枚数としました。しかし、ダークネスを始めとしたハンデスに強くなるためには3採用しても良かったです。枠調整先はこちらもドラサイかなと思います。色が弱いとは言え白単色よりは黒含む多色のこっちのが多少はマシです。
EXライフで鬼タイムズレの発生に注意するとともに同型での鬼タイム牽制のためこっちも盾追加してケアするなどのプレーは頭に入れておきましょう。
似た効果のヘブニアッシュも採用候補に上がりました。こちらは色が強い…のですが今回のこのデッキは白が相当多いためセールスポイントとしては弱く、手打ちのバリューは襲来より高いが蒼龍や灰ヒ同様呪文効果でのバトルなため意外と除去ラインが低くあまり信頼できない(例えばモルトがウェポンつける前なせいで6000火力しかないためまともにバトル効果使うならドルファかサッヴァークしかない)ため不採用としました。万が一襲来が殿堂入りしたら大人しくヘブニアッシュを使います。
○モルト
フィニッシャーでもあり中盤のボード制圧やリソース確保など役割が見た目以上に多いカード。その理由は単純で、ドラグハートの数だけテキストが増えているといっても過言ではないからです。その分扱い難しいため、各ドラグハートの適切なタイミングを見極める練習は必ずしておきましょう。
2体でも3体でも並べて損ないし厄介なとこしえやジョー星も除去手段が存在するデッキなので迷わず4枚フル投入としました。しかし、ドルファに枠を割いて3枚にすることも十分にあり得るとも感じました。例えばドラサイを3枚にした時なんかはモルトもそれに合わせて減らすなどはあり得ると思います。それぞれの次元の使い道も簡単にですが紹介しておこうと思います。
ミゼル:タップクリーチャーを殴り返しつつ相手の攻めをしのぐ
ビギニングスタート:ブロッカー付与が主だが、ドラサイでモルトを出した後マナ軽減効果で2体目のモルトを出せる
プロトハート:フィニッシュその1
ガイハート:フィニッシュその2、ガードストライクケアのためプロトハートより使用頻度高
ディアボロス:墓地回収、主にとこしえやロストソウル
ジュダイナ:ターン開始時に装備して2体目のモルトを出したりザーディやサッヴァークを展開してリソース稼ぎ
ボアロ:とこしえやデドダムの再利用
ガイオウバーン:ドラサイからの受けや寝てるダムドを上からしばく役割
○ザーディ
令和のハッスルキャッスルという感覚があります。このカードもボルカ同様事前評価以上に活躍しているカードだと思います。
踏み倒す際はドラサイや襲来を用いて複数展開することを狙いたいです。特に4tドラサイをする時は複数展開が狙えるタイミング、もしくはロストソウルを打てるタイミングが理想でしょう。なんやかんや3ブースト→5ボルカ→7ザーディで繋ぐのがシンプルに強かったりもするので、必ずしもドラサイから踏み倒す必要はないです。
テキストはもちろんのこと色も理想なので4枚フル採用。4あってもマナ置きを渋るレベルなのでこのカラーリングのカードがもう少し欲しいなと感じています。実はSSSなんかは手打ちも強いため全然採用はアリだと思います。今回はより手打ちの強いカードに枠を割いているため不採用としました。
○ステゴロ / お清め
初動11が一番しっくりきたため3枚投入です。ここ最近の5cではこのカードが2枚採用となっていることが多いのですが、私の構築では初動は11枚欲しいなと感じました。何故ならば、まず前提として4マナで動けるカードがない、5マナ域の動きが強いデッキなため3t目のブーストはほぼ必須だと考えているのですが今回はデドダムに絡まない色がやや多い構築なので、デドダムなしでもせめて7枚はブーストできるカードがないと不安でした。そもそも9枚目以降のブーストとして、お清めなら上面が生き物としての性能が高い、ダークネスを再利用させない、墓地利用アンフェアデッキへの妨害と無駄なく初動に使えるため採用するに足りると判断し3枚投入しました。
比較対象はフェアリーライフです。ライフは赤白のプーンギ下での3tブースト率を上げられたり最悪有効トリガーになるなどがあります。しかし最近赤白の母数減りつつあると感じたので今回は不採用としました。他の有効トリガーも多いですし。しかし最近は4cアダムの増加に伴い赤白もまた増えてきているようなのでまた一考の余地が出たと思っています。
○サッヴァーク
以前までネバー型のジョー星ドルファディロムを使用していたのですが、その時の着想からこのカードを採用しました。その時の役割は
・ネバー+手出しで青魔の新世壊2枚割り
・ジョー星同型のドルファ合戦の守護
といった感じでした。5cモルトでもドラサイジュダイナ共有できるし早いうちから盾詰められるようになるこのカードは強いと判断し、試しに2枚採用してみると想像通りの役割を発揮してくれたためそのまま採用としました。今回のCSに関しても早いうちから相手の盾を削りにいきつつ除去耐性を付与することで相手への要求を上げる展開も出来たため、採用して良かったと感じています。
勿論フィールド除去として使うこともありますが、同型や4cアダムのとこしえ、デドダムを利用し安全に着地をさせる展開も大切です。特に同型は1ターンに複数回除去を飛ばすことは非常に苦手なので、ほぼ確実にターンを渡してもサッヴァークは生き残ります。4cアダム相手もただヴェルデ+ダムドしても相打ちになるためボードにコマンドを残させない点が大切になります。しかしダムドを複数回投げられたりダークネスで-4000とヴェルデ蘇生を使われると一方的に処理されてしまうため、可能ならとこしえも添えてあげたいです。無事サッヴァークが生き残ったら、次にザーディクリカやモルトを出してアドバンテージを稼ぎながら、サッヴァークで盾を殴りさらに除去耐性を付与させる動きがよくある展開です。
ドラサイの有効トリガー率を上げるという役割も忘れてはなりません。再利用させにくい確定除去を放ちながら11000のブロッカーを展開するので受け性能は高く、赤白のプーンギからポップコーがめくれても除去されない点も強力です。
○ロストソウル
5cというデッキは様々なハンデスカードが採用されますが、その中でも今回私はロストソウルに目をつけました。5cマグナや4cアダムのGRを使って稼いだハンドリソースをまとめて奪うのが特に強力な展開です。後者はアダムやVV、魔天を抱え込みがちなのでこれらを墓地に落とせたら見た目以上にテンポをとれるため特に大切です。
対抗馬のダマス、ダークネスとの比較は以下のようになります。
メリット
○ザーディのおかげでダマスより墓地から触りやすい
○ダークネスだとハンデス枚数が足りなかったり同型の襲来やザーディに利用されてしまう
○ボルカでダムドやドルファが焼けるようになる
○ディアボロスで再利用が効く
デメリット
×打点になりにくい
×他2種と比べ困ったら投げる、という使い方では強みを発揮できないため総合的なパワーはやや劣りがち(特にダークネスとの比較)
○ドルファ
ジョー星ドルファ対面の投げ合いを考えるなら3〜4枚投入したいところですが、今回の構築では同様のジョー星ドルファ意識でサッヴァークを入れているなめ、合わせて4枚体制で抗えば良いと判断し2枚の採用としました。
4cアダム対面除去効果は大して強くないのですが、ダークネス本体を止められるためとこしえと一緒に立てられたらダムドで全処理されることも少なくなり非常に強力なカードでしたのでこの対面を見るなら枚数の増量を検討すべきだと思います。
パワーカードであるのは間違いないが現環境よく見るであろうノヴァやダムド、モルトは吹き飛ばせないのはマイナスポイントなので採用枚数が非常にシビアなカードだと感じているので、その時その時の環境に合わせて枚数を調整する枠になっております。とはいえ私の中では2or3が適切なのかなとも感じております。もし3にするならモルトの枠を譲ってもらうところから始めます。また、ジョー星ドルファを見なくてよくなったりなど大きな環境の変化があったら、コレを抜いてより4cアダムや5cモルトに強く出れるカードを採用したいとも考えています。例えば前々から目をつけているのはVANです。同型(ドルマゲドンがあると突破されてしまう可能性大)にも4cアダムにも効果のあるフィニッシャーで、コストやパワーの高さから現在よく見られる除去カードではそうそう簡単に除去されないのも追い風となっていて強いと思っています。
4.不採用カード
○マナロ、マグナ
前者は同型やダムド系への通りの良さが、後者はリソース稼ぎから打点調達、襲来への下準備という点から採用の価値は十分あるのですが、今回はジョー星が流行っている読みでサッヴァークを優先した際デドダムに絡まない単色マナの使いにくさが目立ったため不採用。これを軸に添えるなら蘇生呪文増やしてリアニメイト軸にするのもアリだと思います。なんにせドラサイも入れてこれらも入れて…というのは安定性を捨てすぎではないかなというのが私の感想です。
○サイゾウ
ビートダウン以外にも4cアダム対策として注目されているカードですが、ハンデスや魔天で意味がなくなってしまうため山札回復はお清め(や後述のクローチェ)で十分だと思ったので不採用としました。また、個人的にこのカードを採用するならビートダウンを考える以上STのマナブーストやマナ回収と相性が良いため獅子王シャワーあたりを厚めに取りたいという考えもあります(それぞれ3か4は必要でしょう)。
○クローチェ
青単色、アダム対面0マナで山回復兼リソース狩りが強いカードです。この構築はそこまで墓地依存はしていないため使いやすい点も多いのですが、競合のお清めは初動や殴れる生き物としてのの役割がより強いと思ったため不採用としました。また、オカルト対面はマナを使わずブロッカーを展開できるという点でクローチェの方がメタとして優れていると感じるのですが、オカルトも今では数を減らしているアーキタイプですのでそこは諦めました。
○カツキング
最後の最後まで採用していたが、今回は3枚目のお清めとシャワーに枠を譲りました。ミラクルと結びつきがよく、手札を減らさずにとこしえやシャッフを蹴散らしながら次のターンザーディモルトを着地させる役割や赤白対面手打ちもトリガーも強力な解答になる点が強力なのですが、やはりこのカードを採用する上でチェンジ先がいないのはいまいちカードパワーを持て余してしまう点やミラクル以外の始動だとカツキングの次が6マナなのでビッグアクションが遅れる点、そもそもシャッフはアドバンスなら数が少ないと読んでいた事から泣く泣く不採用と致しました。しかし上位卓にシャッフを強力に扱えるギラゾーンダムドやラッカ鬼羅がいた点から結果論ですがメタ読みを失敗した結果になりました。余談ですがこのカードからチェンジして強いカードランキングは個人的にダンテ>ドギラゴールデン>プチョ(ミラクルorデドダム始動限定)です。ダンテは盾をどつかずに実質EXターンをもらえる可能性がある点、ゴールデンは大型(特にEXライフ持ち)を退かせる点、プチョは6マナ以上になるように出せれば、例えばデドダムかミラクルから始動した時、赤白対面に蓋として機能する点が強力だからです。
○ドルマゲドン
ドルマゲドンが置かれているとサッヴァークが殴れなくなるから…というのはさておき、ジョー星下でバリューが下がってしまうのは惜しいため不採用としました。さらに、個人的にこのカードを採用するならコマンドシノビやコマンドトリガーを併せて採用してカウンターに備えられるようにしたいと思っているため襲来ドラサイを軸に添えるならドルマゲドンはあまりメリットがないように感じています。勿論襲来ドラサイに寄せたらパワーが落ちるというだけで、そうでなければ非常に強力な置物であるため5cというアーキタイプを考える上でこのカードの採用を常に考えておくことは非常に大切と考えています。
5.プレイングメモ
○勝ち筋について
7マナドラゴンを着地させターンをもらいつつ、これらで押し切るビートプランを狙いたいです。モルトやEXライフ持ちを鯖でさらに除去耐性付与することで除去トリガーを貫通、物量展開やガイハートでガードストライクをケアしてフィニッシュを仕掛けられるよう目指したいです。
○各対面のメモ
たくさん各対面をやり込んだわけではなありませんが、ある程度は回してのでそこのプレー経験をもとにプレイ指南を記載させていただきます。勝率は母数が少ないため割愛とします。
・対5cモルト全般
複数回除去を打つのが厳しい対面なので、一度鯖やモルトを立てられたら大体生きてターンが帰ってくるため、まずはこれらの着地を目指したいです。そのために活躍するのがドラサイです。ドラサイはザーディクリカからロストソウルに繋げられるのも非常に強力で、CS中ドラサイザーディロストを決めて勝った試合も複数回ありました。しかし毎回最速ロストソウルが強いわけではなくリソースを伸ばす方が強いパターンも多々あるので興奮して叩きつけないこと。タイミングを見誤ると逆にこっちのリソースを失うだけになってしまいます。
・対ジョー星ドルファ
ジョー星を利用できるドルファ、除去できるサッヴァークは優先してキープしておきたいです。ハンドリソースが豊富なデッキでもあるので(特にマジックス軸)ロストも刺さります。また、ドラサイは全く使わないがモルトはジョー星を剥がせなかったとしてもSA2打点としての役割は決してバカにできないため無闇にマナに逃がさないことを意識しましょう。ガードストライクやシノビといった優秀な受けが揃っているデッキなので過剰打点はあるに越したことはないです。
・対青魔
ドラサイで起爆までに鯖を間に合わせるのは勿論ですが、殴りに行く際鯖の除去耐性付与は非常に大切でした。また、ロストソウルは新世壊の有無に限らず強力なので積極的に叩き込みにいきたいです。フィニッシュはモルト+ガイハートを添えてトリガーケアしながら殴るようにしましょう。
・対赤白ノヴァ
とにかくプーンギを添えてビートされる時が重たいため絶対にとこしえを置くことを狙うこと。採用カード候補にも記載していますが、とこしえを4入れているのはこの対面のためと言っても過言ではないくらい重要なカードです。余談ですが、4cアダムにも効果はあるので本CSで赤白と対面することは無かったものの、4枚採用は適切な判断でした。とこしえやSTで序盤の猛攻を凌いだら、次は不意のダイナボルトでやられるのを防ぐため堅実にEXライフやサッヴァークで盾を増やして制圧していきたい。フィニッシュはモルトを複数展開してガイハートやプロトハートのが一番安全です。焦って殴りに行かないよう注意しましょう。
・対4cアダム
前半はハンデス、後半はボード処理が非常に重いデッキであるためなるべく手札を減らさないようにマナを伸ばしていきます。特にダークネスを考え手札が2枚以下にしないよう気をつけること。3枚ハンデスはソゲキやカットもあるためダイパが見えている時はあり得ることは頭に入れておきたいが、先行なら3枚ハンデスは割り切ってマナと盤面を伸ばす方が強力そうに思えます。いずれにせよハンド枚数には気をつけましょう。具体的にはミラクルで始動するよりもデドダム+ボルカで始動して手札を減らさずマナを伸ばすのが理想ムーブです。
GRを回してハンドを伸ばした後はアダムやVVを持っていることが多いため、そこに合わせてロストソウルを叩き込めたら一気に勝ちへ近づきます。そのためにもザーディやボルカでマナを伸ばしつつロストソウルを目指していくプレー指針を取りたいです。
とこしえは何度でもしつこくキャストをしてあげるだけで大きくテンポを取れるカードです。モルトを使って墓地やマナにいるとこしえを再利用するだけでダークネスのバリューを下げられるため、コントロール対決で有利な状況を作りやすくなります。
ドルファディロムも一度着地してしまえばダークネスを完全に止められるため積極的に狙いたいです。ただしザンドや複数体のダムドがいると取られてしまうため、そこにとこしえを添えてあげるだけで一気に試合展開が有利になります。まとめると、相手のダークネスのバリューを下げるプレイングを取るのが勝ちにつながるのではと感じました。まだまだ対面の研究が足りていないため結論は異なる可能性の方が高いが、一つ参考になれば幸いです。
6.今後の展望
○新弾の影響
現時点で既に赤単を始めとした我我我デッキが脅威と感じています。このデッキに勝つためには準備をしないと有効にSTが働かない襲来よりも、1枚踏むだけで戦況がひっくり返るドラサイやネバー、テックのようなカードが必要になると思います。もしくは獅子王とシノビを採用した受けの厚いビッグマナ寄りの構築にシフトのも手かもしれないです。
○そもそもドラサイ軸が正着なのか?
ドキンダンテやグレイトフル・ベンといったビッグマナ寄りの強力カードが既に収録確定となっているため、これらを軸にした5cの方が強い可能性も十二分にあると考えています。ビッグマナ以外にもディスタスを軸にした構築もあり得るので、今後も数々の軸はあれど5cというアーキタイプは環境に居続けること間違いなしです。今のうちから5cというデッキに一度触れてみてどういうところが強いのか、逆にどういうところが穴なのかを探究してみるとより一歩先へ進んだプレーヤーになれるのではないでしょうか。私ももっと強いデッキ、実績を手に入れられるよう精進して参ります。
本記事はこれで以上となります。主に表現面でこれからも少しずつ更新していくつもりですので、その際はまた告知させていただければと思います。最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。これからも入賞をした際など記事更新をできる機会がありましたら積極的に更新していくつもりですので、何卒よろしくお願い申し上げます。