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数十件見学して見つけた土地

秋、群馬の土地を契約した。
三度目の買付でやっと契約まで進めることができた。

なぜ三度目かというと、一度目の土地も二度目の土地も、一番手だったのに売主さんの都合でそれぞれお断りされてしまったからだ。
かなり気に入った場所だったし、すぐではなく1ヶ月ほど経った後に断られたため、ポッカリと穴があいたような気持ちになった。

しかし、こう言う時こそポジティブでありたい。
そりゃ落ち込むし、二度もダメなら三度目も怖いけど、次こそ最高の土地に出逢えるはずだと思うことにした。
そして、それは本当になった。

初めて訪れた時から気になっていたエリア

その土地がある場所は、群馬で一番最初に気になったエリアだ。
初めて前橋市と高崎市を訪れた時、雰囲気を知るために車で市内を走り回った。
その時、たまたま通ったそのエリアの「ちょうど良さ」に惚れた。
店舗が充実して暮らしやすそうだけど都市部とは違う。静かで穏やかな場所だ。
ここは良さそうだと思い、何も知らないまま町名を保存しておいた。

帰宅して、さっそく物件サイトでその町名を探してみると、驚くことに全く掲載されていなかった。暫く期間をあけても増えない。なかなか売りに出ないエリアなのかもしれない。
その一帯は災害面でも問題なさそうだったので、第一候補にしたかったのに。
そこで他にも候補にするエリアを探すことにしたけれど、そのまちのことはずっと忘れられずにいた。

これもご縁かもしれない

ちょうど二度目の買付を断られた直後、私たちは心身ともにクタクタだった。
土地がダメになっただけではなく、直後にコロナへ感染し、治った後も気怠さが残っていたからだ。嗅覚が一時的に弱くなり、そのことで二人ともひどく落ち込んだ。

しかし、そんな時に例のエリアで土地が見つかった。ついに物件サイトへ掲載されたのだ。
落ち込みつつも新着チェックを怠らなかった自分たちを褒めてあげたい。
なんというタイミング!すてきだ。大袈裟だけど、二度目の買付が流れた後だったので運命かと思った。

希望エリアでもどこでもいいというわけじゃない。期待しすぎないよう気持ちを抑えつつ詳しい場所を調べてみると、嬉しいことにかなり良さそうな立地である。
ストリートビューで確認すると、周囲の家々も新しいし、ハザードマップも大丈夫そうだ。過去もザッと見た限り変な土地ではなさそう。

遠方なので今日すぐに見学というわけにはいかないが、すぐさま工務店と不動産会社に連絡を入れ、週末に見学したいと伝えた。

土地探しのたびに群馬グルメを楽しんだのは良い思い出。

即判断すると決めて行動した

そして、週末。
結論から書くと、現地を見学した直後に決断をし、その日中に買付を入れた。

家に帰って一回悩むことはしなかったし、元々するつもりがなかった。
実際に見て雰囲気が良ければすぐに決めよう、ダメなら他をまた探そうと夫婦で話し合っていたからだ。

良い土地はすぐに決まってしまう。
家に帰ってから調べ始めたのでは時間がかかる。これまでにも買付を入れる前に断念した土地がいくつかあった。
そこで見学をするまでの数日間で出来る限りのことを調べて挑んだのだ。
調べたのはハザード面だけではなく、いざ住み始めてから困らないよう自治会費やゴミ捨て場などまでしっかりと確認した(詳しいチェック項目は前回書いたようなことなので割愛する)。

工務店の社長や営業さんも現地を一緒にチェックしてくれた。やめた方が良い土地は正直に言ってくれるので心強い。

当日は、下調べのおかげでスムーズに判断ができた。
これまでに数十件ほど群馬の土地の見学をして、自分たちの判断基準がだんだん分かってきたというのもある。
実際に見た土地(とその周辺)はとても雰囲気が良かったし、これ以上悩むことは慎重に検討するというよりも決断を先延ばしにするだけだと思い、決断した。

100点満点というわけにはいかないが、そこを目指していたわけじゃないので現時点では大満足である。

土地探しの合間に寄ったおにぎり屋さん。また行きたい。

ついに契約と引き渡し

それから1ヶ月。待ちに待った土地の契約をした。

買付を入れて一番手になっても、ローンの仮審査で問題がなくても、ダメになったことが二度もある。だから契約が終わるまでは不安でいっぱいだった。

更に3、4ヶ月経ち、ついに引き渡しができることになった。※開発許可が必要だったため、時間が必要だった。
ちょうど「地面師たち」というドラマが流行った頃だったので、ちょっぴり緊張しながら約束の日を迎えたが、ドラマのような展開はないまま無事に引き渡しは終了した。
これで移住する場所が本当の本当に決まったのだ。

土地探しの感想

土地探しは、家づくりで一番大変だと思う。
土地は1点ものだし自分たちでコントロールしきれない部分なので、私はそう感じている。
それがやっと終わって大きなストレスから解放された気がした。

具体的な土地探しは半年ほどしかかかっておらず、案外短かった(契約から引き渡しまでの期間は含まず)。
都道府県を決める期間も入れると1年強、移住をしようかと考え始めてからは2年といったところだ。

土地自体は長期間ではないが、思い返しても大変だった記憶が蘇る。身体の疲労より心労があった。
毎週のように通った時期もあるし、毎日複数の物件サイトで新着をチェックする日々。
ゆっくり検討していたら先に買付が入ることがあるけど、焦って決めるのも良くない。
楽しいことへの準備であってもストレスはかかる。だから土地が決まった時には喜びと同時にホッとした。

遠いこともあり自分たちの土地になったという実感はまだ薄いが、家づくりに対する気持ちはどんどん膨らんでいる。全力で楽しんで家づくりをしていきたい。

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