5/21 リーガルリリーを見ました
「Light Trap Trip」というツアーの広島公演に行ってきました。
すごくすごくよかったので書き留めておきます。
"光"をテーマにしたコンセプトツアーということで、どんなライブになるんだろう?と胸を躍らせつつ、最新アルバムを聴きなおしてから参戦。
コロナがあったり仕事で色々あったりして、ライブに行くこと自体も3年ぶりくらいだったので、当日はかなりドキドキワクワクでした。
森のようなSEが鳴り、緑色に照らされる開演前の会場。
リーガルリリーのワンマンは初めてでしたが、思ったより男性が多いのだな、という印象。私と同じぼっち参戦の人もけっこういて安心しました。
やがてSEの雨の音が大きくなり、ステージに出てくる3人。
そして鳴る一音目。
ズシンと身体全体に音が入ってきて、パアッとステージが明るくなって、曲が始まるとみんな思い思いにリズムに乗る。
この全身で音楽を楽しむ感じ…。
ああ〜これがライブハウスだったなあ〜と、思い出しました。
ステージが照らされて、今ここで3人が演奏して、その音をみんなが感じて楽しんで、それがなんだかすごく奇跡的なことに思えました。
それだけでちょっと泣きそうでした。
3人のステージにはとにかく引きこまれました。
演奏ももうめちゃくちゃバチバチにかっこよくて痺れました。
やっぱりライブは最高ですね。
新しいアルバムの曲も定番曲も昔の曲も全部良くって見入ってしまったんですが、特にセイントアンガーという曲が刺さりすぎてちょっと泣きました。
すれ違うあの人もテレビの中のあの人も、友達も家族も、そして私も、みんな"光りかた"を探しているんだという歌です。
私自身、嫌なことつらいこと後悔していること思い出したくないこと、たくさんの思い出があって、たまに思い出したりもして、日々悩んでばっかりです。
なんでうまくいかないんだろうとか、こうなりたかったのにとか、そういうことを思ってばかり。
でも、そんなあの日の自分は、ただ”光りかた”を探していたんだなと思うと、なんだか心が軽くなりました。
ただキラキラしたかった、無理も我慢もしたくなかった、自分でいたかった、そんな根本的にある気持ちを、この曲がじんわりと照らしてくれたような気がしました。
悩んだりもがいたりすることは何も間違いじゃなくて、腹が立ったり泣いたりむしゃくしゃしたりしたことは自分が光るために必要なことで、生きる上で当たり前のことなんだと思えました。
そしてそれはみんな同じ。
そうすると、許せない出来事や許せない過去の自分や、否定したい感情にも優しくなれる気がして、すくわれた気がして、自然と涙が出てしまいました。
さらに、"光"についても考えました、
MCで、「同じ朝日を見ていても、希望の光に見える人もいるし、朝が来てしまったという絶望の光に見える人もいる」という旨の話があって、教室のドアの向こうという曲にもこんな歌詞があって。
考えてみると、曇りの朝でもカーテンの隙間から光はもれていて、それは曇りの日なりの”光りかた”なのだと思ったらなんだかそれもいいな、と思えてきました。
そういえば、あんまり晴れてほしくないなあと思った日もあったし、カルテットというドラマでも、「どうして曇ってると天気悪いって言うんですかね」なんて台詞がありました。
よく「止まない雨はない」「明けない朝はない」という言葉があるけれど、別に止まなくても明けなくても、雨宿りに入った喫茶店の蛍光灯だったり深夜の弱っちい街灯だったり、そういう光が希望になるときもあるのかもな、と思いました。
というか現実って案外そういうことの方が多いのかも。
希望というと大きなものに聞こえるけど、ちょっと安心できたりあたたかかったり、明日もがんばれそうって思えたり、そんな些細なことで案外生きていけるのかもしれないですね。
そう思ったら小さい光は日常にけっこう溢れていて、そういう光にたくさん気づけていけたらいいなあと思いました。
リーガルリリーを見た5月21日は、リーガルリリーやライブハウスや音楽や言葉やあの場にいたみんなや、そして私自身が"光"だったのだと思います。
すごくステキな日でした。
長々と書いてしまいましたが…
とにかく行ってよかったです。
迷っている人はぜひ!