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雪の降り始める頃… 24/11/08
・作業中、スマホで動画を流していることが多い。最近はゲームのRTA(リアルタイムアタック)動画を流している。爆速で星のカービィ3がクリアされていく。RTA走者は、強制スクロール水中ステージのことを略して「強制スク水」というらしい。こういう感覚を忘れず大人に成長していきたい。後どう考えても「星のカービィシリーズ」の中で一番かわいいキャラクターは「ナゴ」だよな?え?メタナイト?…君、あまりカービィのゲームをやっていないタイプだろ?そういうやつが蔓延るこの世界に飽き飽きなんだよ、ぼかぁ。
・D!J! DONKEY JOG!(ドンキーコングの小走り)
・現実世界で強制スクロールがあったら自信が持てるのに。
・バイトがあった。というか急遽召集された。クリスマスツリーを飾るのだとか。もうそんな時期か、いや早いが?まだそんな時期じゃないだろ。まああれか?クリスマスまでこれといった行事がないからな….。いや知らないだけであるのかも。
「クリスマスまでの行事」の本名、大学、彼女はいるの?調べてみました!
・11/15 七五三
・11/22 小雪
・11/23 勤労感謝の日
・11/7 大雪
・11/13 煤払い
・11/21 冬至
なあぁおい…。もったいなすぎるだろ!(「魅力なさすぎだろ!」というと思った人に対してのカウンター)。ほんと、日本に生まれてよかったっちゃ。11/22の小雪なんて素敵すぎる。意味は「わずかながら雪が降り始めるころ」…。"わずかながら雪が降り始めるころ"…あ…。
「はあ…」
相も変わらず、ため息をつく。町はせかせかとクリスマスの準備を始めているというのに、11月の空気は私を温かく包み込むどころか突き放してくる。すでに暗くなったこの道も、街灯以外は優しさを感じられない。
「私…何やってんだろ…」
やりきれない静けさは私が生み出しているのだろうか。ぬくもりに飢えた私はどんどん惨めになっていく。
公園のベンチに腰を下ろし涙を浮かべる。
ーーねぇ、私が悪かったの…
そう言えていたら、今頃。いくら考えても彼はもう…。「ぬくもり」。今の私に一番必要で、今の私の心を一番えぐる言葉。コンビニ袋を広げ、柄でもない缶チューハイを口に運ぶ。今ならおいしく感じると思っていた。けど、ダメだった。一口で嫌になった、何もかも。大粒の涙があふれるたび、自分の中が空っぽになっていく。
ーにゃぁ…
「猫…?」
気が付くと純白の猫が私の足元にいた。
「君も一人なの…?」
良かった。今日の私はひとりぽっちじゃないみたい。猫はごろごろと喉を鳴らす。
「…私の気持ちなんてお構いなしだね。君。」
ふわりとなでる。あったかくて、やわらかくて、優しい。
「…雪?」
気が付くと小さな雪の粒が降っていた。
「私は一人じゃないのね…?」
嬉しかった。私を励ましてくれている。雪はしんしんと降り続ける。
「…そういえば今日は小雪、なんだね」
掌の雪を見る。ひんやり冷たく、ほんのり温かい。
「純金!?!?!?!?!?!?」
足元に金の延べ棒があった。
「嬉しすぎる!!!!!!!!!!!!!」
バカみたいに喜んだ。一本1㎏級の延べ棒が12本ある。総額一億八千万円くらいある。
「えぐ!!!!えぐえぐえぐえぐ!!!!!!!!!!!!!!」
「小雪サイコーーーー!!!!!!!!!!!!!」
素敵すぎる。