「どこにいるの?」 24/08/23
・「日本が世界に誇る〇〇」ってよく聞くけど、俺は別に〇〇のこと誇った事無ぇから?!日本の一部である俺が誇ってなかったら誇ってないって事だから!!
・夏なので少し怖い気がする話を。オカルト的な意味でこの世には「してはいけないこと」がある。例えばひとりかくれんぼとかコックリさんとか、お風呂場で「だるまさんがころんだ」と考えるのもダメらしい。嘘か真かは定かでは無いが「してはいけない」ならしないほうがいいだろう。しようとは流石に思わない。だが、この前何の気無しにした行動が「これしてはいけないことだな」と確信した瞬間があった。
その時の僕は色々な悩みを抱えていた。悩みといっても課題やらなんやらだが、それらに追われて疲弊していた。思い立って気分転換に外に出た。深夜の散歩だ。とりあえずこの瞬間逃げ出したい!そんなときに靴を履き歩く。よくあること。だが不安をかなり抱えたままの散歩だった。歩けど歩けど考えごとが増え、自分が惨めになってきた。「このままでいいのか?」「逃げ出して散歩なんかしてていいのか?」「やることやらずに何故ここにいる?」自分の中の正しさが厳しく突いてきた。その時、「俺は今どこにいるの?」と疑問が浮かんだ。「(やるべき事から逃げ出して)どこにいるの?」「(現実逃避なんかしちゃって)どこにいるの?」「(散歩なんかする時間なんてないだろ今)どこにいるの?」どんどん浮かんできた。僕はどこにいるのか。何故ここにいるのか。ここに居ていいのか。自分で自分を不安の極致に追い込んでいった。「どこにいるの?」「どこにいるの?」自分がどこにいるのかわからなくなってきたから「どこにいるの?」と心の中で聞き続ける。どこにいるのか。僕は。「どこにいるの?どこにいるの?どこにいるの?どこにいるの?」自分の居場所を探しているのか僕は。だんだんゲッシュタルト崩壊が起きて行き、何を探しているのかわからなくなっていった。もういいか考えるのはやめよう、わかんないんだから考えたって無駄だ。そう思ったが「どこにいるの?どこにいるの?どこにいるの?どこにいるの?どこにいるの?どこにいるの?どこにいるの?どこにいるの?」と心の中で止まらない。怖くなってきた。どこにいるのか考えるのはやめたんだ、止まってくれ。「どこにいるの?どこにいるの?どこにいるの?どこにいるの?どこにいるの?どこにいるの?どこにいるの?どこにいるの?どこにいるの?」止まらない。恐怖が焦りに変わった。何故かというとこの時点で「どこにいるの?」が、僕自身が探しているのでは無く、得体の知れない何かが僕を「どこにいるの?」と探しているように思えてきたからだ。止めなくては。怖い。怖い。もう見つかる気がする。何かに捕まってしまう気がする。何が僕を探しているんだ、何故執拗に追いかけているんだ。怖い。どこにいるのか知られたくない。心なしか視線を感じる。さっきまであった環境音もピタッと止まった気がする。自分の心音と「どこにいるの?」という言葉だけが聞こえる。考えちゃダメだ。怖い。でも怖い。見つかる。どこにいるんだソイツは!どこまで来てるんだ!どこだ!いや、ちがう!何で僕はソイツに探されているんだ?!元々自分の居場所を自分で探していただけだろ!?今僕は何処にいる!?僕はどこにいる!?そうコンビニ、コンビニが見える!コンビニの駐車場にいる!コンビニの入り口にいる!コンビニの中にいる!!
そうちゃんと考えた瞬間、追ってくる何かは怖く無くなった。きっと本当に追われていたわけでは無く、精神的に追い込まれた僕の思い込みにより生まれた存在だったのだろう。
でももし、自分がどこにいるか自分に教える前にソイツに教えていたらどうなっていたのだろうか。今の僕にはわからない。