【Designship2023】デザイナーが徹底レポート📣【前編】
みなさんこんにちは💁♀️
ご覧いただきありがとうございます!
株式会社Asobicaのブランドデザイングループでリーダーを務めるyurieと申します。
普段はデザイナーの制作環境を整えたり、ディレクションや採用活動をメインに業務を行っています。
ピープルマネジメントも行っており、今回はデザイナーキャリアのビジョン把握や業務改善の参考にさせていただきたく「Designship2023」に参加してきました!
この記事では当日の会場の様子や各セッションの概要など、私の主観も交えつつお伝えできればと思っています🙏
今回は拝聴したいくつかのスピーチとセッションをお届けします!
少し長くなりますので、目次からご興味あるセクションに飛んでみてくださいね↓
Designship 2023 DAY1の様子
渋谷ヒカリエ9Fホールで行われた当イベント。
会場に近づくにつれ、デザイナーと思しき通行人が増えていく・・・(デザイナーって「この人デザイナーっぽそう」ってなんとなくわかりませんか?😀笑)
入り口まで向かうとDesignshipのロゴが・・・!
少し並びましたがスムーズに会場入りすることが出来ました。
すぐに協賛ブースが目に入り、会場に入った方の目を楽しませてくれましたよ✨
アクセンチュアソングさんのブースはロゴを模したオブジェがあしらわれており、まさに「映えスポット」でした!
思い思いに記念撮影するデザイングループメンバーたち。(みんなでイベント参加しました✌️)
メインエリアに入ってみると大きなスクリーンがドンと目に入ってきます。おお・・・!
天上のライティングもキービジュアルの星座を模した形になっており、こだわりを感じました🌟
早速、メインエリアのスピーカーセッションに耳を傾けます。
佐藤 卓氏『デザインの自由不自由』
「デザイン」とは何か。
商品の性質や機能を多くの人に伝える時、適切な表現や届け方を行う「間を繋ぐこと」ことだと仰られました。
その言葉を聞いて、デザインを学んでいた頃はそれをわかっていなかったなぁと懐かしい気持ちになりましたよ🐣
目立つことや奇抜な表現をすることがデザインではなく、在るモノをどう見せるか・伝えるかがデザインの本質だと改めて再認識しました。
続けて佐藤さんは「デザインには様々な制約や状況があり、自由はない。デザイナーは自由ではないのか?」と問います。
例えば、好き・得意な表現を伸ばし、自らのスタイルを確立することは果たして本当の自由なのか。自らの嫌い・不得意を補うことで、デザイナーは自由になれるのではないか。
「好きこそものの上手なれ」で経験を培った私には衝撃的な言葉でした。
デザインのプロフェッショナルを目指すなら嫌いや不得意に縛られないスキルアップ・表現をすることは確かに必要だと感じます。ですが「やはり嫌いなものは嫌いだし、苦手なものは苦手だ!笑」と私なんかは思ってしまうのです。
だからこそ「純粋経験」が重要になるという言葉は非常に説得力があり、特にデザインにおけるゼネラリストが求められているこの時代においては、デザイナー教育により工夫が必要だと感じました。
プロフェッショナルの解釈を改めるきっかけになった、素晴らしいスピーチでした。
PANEL DISCUSSION『デザインマネジメントの実践』
続いてサブステージで行われたパネルディスカッション。
複数企業同士のディスカッションは非常に興味深く、個人的にワクワクしたステージばかりでした🐶
こちらのディスカッションでは各社それぞれ代表・CDO・PDによる意見交換がなされ、「なぜマネージャーになったのか」「ビジネスに寄与するデザインマネジメントとは」など、組織所属のデザイナーが抱える課題についてお話しいただきました。
中でも印象深かったのが野崎さん(LayerX)の発言。
「現場から離れる不安・葛藤はあるが、ユーザーに良いものを届けられる最速の方法としてマネージャーという選択肢があった」
今まさに自分が選んだキャリアと重なっていて、共感の嵐でした・・!!
これは当時の自分の感情ですが、チームでデザインを行う以上、組織づくりやピープルマネジメントが必要になる中で誰が手を挙げるか、尻込みしてしまいそうな場面で「組織が良くなるなら」と勇気を出したこと。デザイナーとしてのキャリアではなく、マネージャーとしてのキャリアを見据えることに不安を覚えてしまったこと。その当時の気持ち・感情がブワワ〜っとぶり返してくるようでした👶
さらに、デザイナーが思わず尻込みしてしまうマネジメントという業務について、次世代マネージャー候補のアサインはそれぞれどうしてる?というトークテーマへ。
「マネジメント」という言葉に捉われず、あくまで手段として体現することで、次のマネージャー候補も自然に上がってくるものだという意見は目から鱗だったので、私自身が今後体現するべきことだな・・と学習意欲が湧くセッションでした。
デザインマネージャーはロールモデルが少なく悩みが尽きない印象があったのですが、まさにその通りといった内容だったように思います。
登壇されている方は考え抜き、行動した先に今のスタイルを確立していらっしゃるんだろうと、身が引き締まる思いでした。
PANEL DISCUSSION『ブランド構築におけるデザインの力』
ブランディング、いわゆる「らしさ」の言語化やその取り組みについて伺うことができるセッションでした。
私が所属しているAsobicaでも日々、「らしさってなんだろう」「このデザインは『らしい』のか?」といった議論が交わされるため、とても興味深い内容です。
ワクワクしながらお話に耳を傾けます。
MVVやカルチャーの強化をし、源流とすることで「らしい」ものが生まれる体制を始め、驚いたのは言語化をしない取り組み。
勝太郎さん(ゆめみ)は「デザインという言葉は共通認識がない」ものとして、それぞれの「デザインとは何か」を言語化せず、イラストを描いて見せ合う取り組みを行ったそうです。
丁寧で綺麗な表現で言語化するのではなく、みんなが共通のテーマに向かって議論するための方法としてイラストを描く、というのは衝撃的でした。
またセルジオさん(マネーフォワード)からは現場で共感できる具体的なお話が聞けました。
印象に残っているのは2点✌️
1点目は「デザインガイドラインは守るべきものではあるが、一定の余地を残すことで表現を狭めず、みんなのブランド表現を後押ししならブランディングできる一つの方法」という発言。
弊社でもガイドラインを少しずつ策定して、ブランド表現に一定まとまりがあるよう言語化やルール化を図っていますが、まさにどこまでルールを作るのか・どこまで自由表現を許容するか、で迷っている部分もあります。
ブランド表現を後押し、というキーワードが個人的に強く残っていて、今後のブランドガイドライン策定において何を決めたらメンバーが自由なブランド表現ができるかにきちんと向き合い、決めていきたいと感じました。
2点目は、マーケターとデザイナー、それぞれの視点の違いによるブランド表現のズレについてお話しされていた点です。
サービスが多いとマーケティングのタッチポイントが多くなりますが、その全てをデザイナーがチェックできるわけではないという課題があります。
マーケターによって外に出されたクリエイティブがデザイナーから見ると「ウチらしくない」という認識がよくあり、そのズレを解消するためにカルチャーや「らしさ」の認識・対話を行う必要があるとお話しされていました。
他部署とのコミュニケーションは多種多様な企業で課題とされていると思いますが、やはり積極的な行動が求められていると改めて感じます。
デザイナー同士のコミュニテイを作っていくのではなく、社内アプローチとして他部門のメンバーとシェイクされる場を設ける意識が大事だと気付かされました。
お互い良い対話を行うことで、より良いプロダクトの未来を同じ目線で語れるよう尽力したいですね💪
DAY2・各社出展ブースは後編へ続く!
DAY1レポートはここまで!
ご紹介できていない部分もたくさんあるのですが、少しでも雰囲気が伝わっていると嬉しいです☘️
後編ではDAY2の内容と出展ブースのデザイン・ノベルティについても紹介いたします🐶
ぜひご覧くださいませ〜!