3人兄弟
出産。
週数にして17週かな。
ちゃんと目も鼻も手も足も口も眉毛も…
ここまで成長してくれていました。
何が何だかわからない出産から時間が経つにつれて
物事を理解するというか。
お腹の中にもういないんだという事実。
一人で病室にいるといろんなことを考えてしまいダメでした。
そんな時に、外から聞こえる新生児の泣き声や、
看護師さんたちと患者さんの明るい会話…
何で自分だけこんなことになっているんだろうと
その時は精神状態も参っていて
何もかもが嫌になっていました。
早く家に帰りたい。
子どもたちにも会いたい。
けど、相当出血がひどく、
血液検査の数値も良くなかったので
改善するまで入院ということになりました。
入院中、精神科の先生ともお話しをしたりしましたが、
この状況を飲み込んで落ち着くにはまだまだ時間がかかりました。
やっと退院できる日。
子どもの入学式にも参加できず、
子どもたちにも寂しい思いをさせてしまって
もう自分はダメだなぁと。
主人からこどもたちに
赤ちゃんがお空に逝ってしまったと
伝えてもらったのは出産後すぐ。
長男は泣きじゃくっていたようで、
それを見て次男も泣いていたと聞いていて…。
胸が締め付けられる思いでした。
あんなに楽しみにしていたのに
本当にごめんねという気持ちしかなかった。
赤ちゃんと対面したらどんな反応するのかなと思っていたけど、
長男も次男も泣くことはなく、
きちんと事実を理解したうえで
「赤ちゃんかわいい」
「抱っこしていい?」と。
なんだか、私が思っているより
2人はしっかりお兄ちゃんなんだなと感じました。
しっかり赤ちゃんを見つめながら
よしよししてくれたり
話しかけてくれたり…
3人兄弟の時間を持ててよかったです。
最後はみんなで写真を撮りました。
そのまま火葬場へ。
やっぱりお別れはつらい。
子どもたちも
涙があふれてきて
「先にお空で待っててね」
「僕たちのことみまもっててね~」
と言ってお別れしました。
少しの間でも
家族5人で過ごせてよかった。