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【本棚発掘】『食べる日本史』/#積読消化録
昨日から始めた積読消化。
というか本棚の整頓。
眠らせているだけでは勿体無い本がたくさんある。
興味があるから、うちの本棚にお迎えしているわけで、そうそう手放す気にはなれない。
今回の見出し画像の本も、古い本ながら面白そうで。
単行本初版は1976年。
文庫版は1996年。
紙はもう茶色くなっているし、フォントも決して読みやすくはない。
でも目次が面白そうだと、ついページを繰りたくなる。
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文章が興味深ければ、一気に惹き込まれる。
人間は手当たりしだいになんでも食べて生きてきたために、弱い肉体を持ちながら地球上に繁栄できたのである。
検品だけするつもりで、つい読み出してしまう。
白米はおいしいけれど、ビタミンやミネラルをかなり取り去っていることは、よく知られているけれど。
日本人の性格は穏和で、柔順であるが、欠点として熱しやすく、さめやすいところもあげられている。そして、誰もがこれを国民性だと認めていないだろうか。熱しやすく、さめやすい性格は、実は慢性的なカルシウム不足が原因であるという。
日本人の愛国心は、稲の栽培地である水田、土地に対応する姿勢、稲の生産の母胎である農地への愛情から出発したものである。
周囲を海でかこまれた島国日本は、新しい文化を発酵させる密閉された瓶子であり、日本人の頭脳は酵母であるといっていいだろう。
とあっというまに第1章読み終わり。
これは波長が合う本だ。
今まで手にとらなかったことを後悔する。
ちらちら見ているだけだったけれど、話してみたらめちゃくちゃいい奴だったみたいな感覚。
こうやって積読から蔵書になる本がまた一冊増えた次第。
さて、次はどんな本が埋もれているのか。
うちの本棚は宝の山だ。
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