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作業環境が快適であればあるほど弊害も大きい

どこでもできる仕事が実現したにも関わらず、同じ場所での作業にこだわってしまっているという話。




パソコン1台あればどこでも働けるという生き方がしたく、試行錯誤した2022年。早くも丸2年が経過した現在、ありがたいことにライター業としてそれなりに形になってきている。

仕事場所を問わないということは、旅行しながらでも問題ないということ。今流行りの「ワーケーション」みたいなこともやってみたい。安いホテルを転々としながら、何週間か全国をウロウロしても面白いかもとか考える。

しかし、基本的に家から出ずに作業を続けている自分。取材に足を運んでも、執筆は家でしたいと思ってしまう。年末年始に少し実家で作業したが、かなり落ち着きが悪かった。

以前は気分転換に喫茶店とかで作業することもあったが、最近は全くしていない。

その理由は「パソコン画面」の大きさ。

ノートパソコンをモニターに接続して使っているのだが、このサイズが32インチ。大画面に慣れてしまい、ノートパソコンの14インチではスムーズに作業ができなくなってしまった。

めちゃくちゃ狭いキッチンで料理している感覚に近い。いつもの作業を縮こまってやらないといけない。作業が若干遅れる。資料を複数同時に閲覧できないなど、小さいストレスが気になって大画面が欲しくなってしまうのだ。

仕方なく外で作業するときもあるが、感覚的に8割くらい効率が落ちる。画面が小さいだけなのに作業時間への影響は大きい。

その結果、地縛霊のように毎日決まった場所でコツコツ執筆を続ける状態が完成した。

VRゴーグルなら外出先でも大画面モニターを再現できるらしい。パソコンと組み合わせて外で使用できるなら、導入しても良いかもと考える。でも公共の場にそんな人がいたら、ちょっと気持ち悪いかも。今後増えていくのかもしれないが、今はまだ早すぎる気がする。ホテルとかでの作業なら問題ないけれども。

マルチディスプレイも憧れるが、これをやるともう二度とノートパソコンに戻れないだろう。快適な作業環境の実現は、意外な弊害を生むことを知った。

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新井 勇貴
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