ナンシー関？？誰やねん！！！（霜降り粗品風）
今年からひっそりと通っている宣伝会議の「編集・ライター講座」。
その中の課題で「過去の偉人を論評する」というものがありました。
先日その内容に関するフィードバックがあったのは良いのですが、次回の課題は「他人が書いた論評をリライトする」というもの。
過去の偉人というざっくりとしたテーマを元に各々書いてますので、その人物と内容は様々。（ちなみに、自分は新渡戸稲造を取り上げました）
ランダムで誰が誰の記事をリライトするのか決められたワケですが、自分が担当することになった記事の人物こそがタイトルにもある「ナンシー関」。
わたしの勉強不足が祟り、全く知らない人物だったので本当にタイトルの言葉が心の中で響きました。
でも、執筆した受講生はもちろん、講師の方も好きな人物ということで「そうなのか…」という感じ。
論評の中で「コラムニスト」と出ていたので、とりあえず取り掛かる前にどんな人物なのか調べようと、Kindle Unlimitedに出ていた以下書籍をササッと読んでみました。
まずは、「女性だったのか」から始まり数ページ進めていくと、
めちゃくちゃ良い。
芸能関係に疎いので、当時の芸能人に対する意見の多くは理解できないのですが、内容を飛び越えて、文章の節々から漏れ出してくるセンスある言い回しにやられます。
しかも、多くの人が言いにくいと思うようなことでも、普通に言ってる。
結婚もしくは出産を機に自分自身の意味を書き換えてしまうタレントというのがいる。それまでは「俳優」なり「歌手」なりという意味で存在していたのに、「奥さん」や「お母さん」という意味しか持ち合わせなくなってしまうケースだ。（中略）他にも肩書きになり得るものはあるが（ダイエット、病気、子供の非行、姑との確執とか）、やはり出産・育児による「母親」の肩書きが最も使いでがあるみたいだ。一番「正義」って事になってるから。
ナンシー 関. ナンシー関の名言・予言 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.762-766). Kindle 版.
ステージ上のアイドルとそのアイドルを前にして熱狂するファンを見るとき、いつもある図式が思い浮かぶ。それは、アイドルを中心にしてファンの人垣がそれを取り囲み、ファン以外の私たちはそのさらに外側で人垣のすき間からアイドルを見ているという図式だ。（中略）ファンの人垣は、一種のフィルターの役割を果たす。ファン以外には何の価値もないそのアイドルの一挙手一投足に、少なくとも価値があるであろうことを認識させる効果ぐらいはある。しかし、そのアイドルが自分を囲んでいた人垣から外に出て、一人で人前に出てしまう場合がある。これが問題だ。ファンには通用するけど、世間様には通用しないことがどれだけ多いか、ということである。
ナンシー 関. ナンシー関の名言・予言 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.407-414). Kindle 版.
居酒屋で隣になった、めちゃくちゃ面白いおばちゃんの話を聞いてる感覚。
芸能人にあーだこーだ言い、世間に対する自論を語っているワケですが、不思議とすんなり入ってきて興味深く聞いていられる。
論評では、「彼女は常識から外れた場所から世間を見ていたからこそ、常識を上手く切り取れた」という趣旨の意見が書かれていましたが、
「確かにそうかも。」
と軽く読んだだけでも思います。
この感じは今のマツコ・デラックスの発言と似ているのかもしれません。
男女の垣根を超えたような存在だからこそ、常識に対して鋭く意見しても世間がそれらを受け入れている気がします。
彼（彼女？）の発言は、他の人が言うと炎上するような内容がけっこう含まれていると勝手に思ってます。
誰の発言かによって意見の受け止められ方が変わるのは当たり前ですが、こういった人達の発信力はやっぱり強いですよね。
しかもナンシー関さん、コラムを書きまくっていたにも関わらず、自分では「コラムニスト」ではなく「消しゴム版画家」と名乗っていたそう。
以下のサイトで販売されてますので、興味があればどうぞ。
彼女は青森市出身のようですが、青森県はとんでもない人物をよく生み出す印象がありますね…
課題を通してこんな人物を知ることが出来て、非常にありがたい気持ちです。恐らく、この課題で当たらなければ知ることがなかったでしょう。
問題はどのようにリライトするのか。
元も良い文章だけに、壊すこと無く上手く昇華させられれば良いのですが…
残り一週間、コツコツ進めていこうと思います。
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