『Experimental Theater 結合男子』観劇感想〜塩水流一那、激マブンゴ〜
塩水流一那、激マブンゴ
『Experimental Theater 結合男子』塩水流一那役の福澤侑さんのビジュアルが世に解き放たれたあの日、オフィス街にいたウォテクはむせび泣きながら喜んだ。
が、あ、私、よろこびで16ビート刻んでる。そう気づいた。塩水流一那(福澤侑さん)のビジュが最高すぎて呼吸は16ビート心臓は三拍子ワルツ。よろこびで16ビートの動きができるようになっちゃった?!もうずっとおかしい。
正直なところ、福澤侑さん扮する塩水流一那のビジュアルがはちゃめちゃだいちゅきである。最高すぎて、『Experimental Theater 結合男子』の舞台観劇に対する激キショ感想論文が爆誕。
強い言葉を使って申し訳ないが、舞台観劇に際して出演者のビジュアルに関する感想がまっさきに飛び出てくるコンテンツは、いわば"二流以下"だと個人的に定義している。
しかし福澤侑さん扮する塩水流一那のビジュアルが世に解き放たれてからというもの……
塩水流一那のスケスケのメッシュ生地から浮き出るお腹、レザーの乳バンド、口枷などが毎晩夢に出てきて「う〜ん、う〜ん……ゥヮーーッ」とうなされびっちょり汗をかいて真夜中に布団から飛び出る生活しかできなくなったオタクの、命からがらの奮闘記をここに銘打っておきたい。
私の中では大一流コンテンツだったし、感涙のご褒美案件だったため。
しかも、座席抽選で最前列の席が出た。
一応申し上げるとさわやか自名義です。
念じる力(下心?)が強すぎたのか?
あばばばばびぱばばオタクをいぢめないでこんな暴力的なビジュアルの福澤侑さんを最前列至近距離肉眼直視なんて、俺はクールジャパンパーク大阪 WWホールで爆散して肉片なって〇ぬんか?とガチで震えた。"直視”無理だよ。
誰なん誰なんこんな天才的なキャラクターのビジュアルを考案したのは誰そして舞台化するにあたり福澤侑さんに塩水流一那を配役したのは誰なんザマスバトルが今始まる!助けて。
これはもう本当にオタクの恩返しをしなければ、と感想記事をしたためているが、ほぼセクハラ記事かもしれません困る。ちなみにチケットを取ったのは荒牧慶彦さんFC先行です!!!(大宣伝)
福澤侑さん扮する塩水流一那を『生の舞台』で『肉眼』で拝める『概念の暴力』ができるエクスペ結合男子ってなんだよ……こわいコンテンツやな……本番まで畏怖に苛まれたオタクの90日間を過ごすことに。
しかも(中身+尊敬)×容姿の方程式により他者への「ちゅき♡」を乗算で爆増させてしまう嗜好を待つため、『振付:福澤侑』の文字に、ほとほと困り果ててしまった。
振付師として活躍しつつも、幼少期に劇団四季のオーディションに合格し『ライオンキング』への出演を果たすという輝かしい経歴を持つ福澤侑さんの役者としての才覚は、28歳となった現在でも確かなものだと感じる。
現在は2.5次元というフィールドでダンスという武器を引っさげて勢いのある福澤侑さんだが、お芝居の実力もとても高い方だと感じている。
たぶんいろいろな面での実力やセンスでのし上がってきた人なので、年齢特需によるアイドル消費的な賞味期限切れを起こさないタイプだと見る。福澤侑さんならいつか結婚して他の女のもの♡になってもずっと「ポッ♡」できる枠だと思うし、ちゃんと役者・アーティストとして好きなのです困るよ。
荒牧慶彦Pに踊らされてる?!
本作では役者としての出演にとどまらず、プロデューサーのひとりとして制作サイドからもアプローチをはかった荒牧慶彦さんである。
荒牧さんと言えばミュージカル「I'm donut?」(←素晴らしい)で福澤侑さんのドーナツお渡し会の日に、カーテンコールで「みんな侑くんに早くドーナツ渡されたぁい♡」って思ってるよッ!とヲタの気持ちを見事に代弁したことにより、混沌の渦中にあった立石俊樹氏の大天然挨拶を撒いて(救って)くださった男であった。(「侑くんに早くドーナツ渡されたぁい♡」とは、ガチで思っていた)
オタクは「侑くんのスケスケ上半身見たぁい♡」なんて言ってないでしょっ!もーやりすぎ!!!※やりすぎじゃない。福澤侑さん好きなオタクの、潜在意識に語りかけられた???
(おそらく)荒牧慶彦さんたちのそういったテコ入れ……というと表現が悪いので、対オタク感度・オタクレーダーをもってしてのプロデューサー的な補正や軌道修正は目を見張るものがあるし、今作でも素晴らしい才覚を発揮したことの証明だろう。
高確率で『解釈合致』を叩き出してくる人である。名前が出ると良くも悪くも目立って大変そうだけどネッ!やっぱりP向いてるってばばばばば!!!
喜びに、打ち震える日々。
舞台本編の感想
大満足です!
一那が最高だし、若手くんたちかわいいし、忖度なしでたのしかったです!
私は学生時代から理科〜ばけがくが大好きだったので、楽しい擬人化コンテンツでした。
普段から化学反応や爆弾の構造などを自主的に調べる程度にはオタク気質なのですが、ゲームの発想や着眼点自体が面白いなと感じましたし、私得でした。分子間結合って無限の可能性を感じるし(いろんな意味で)賢くなれるし一石二鳥でいい擬人化だっ豆知識もたのしかったです。
キャラクターの扮装レベルがものすごい高かった。衣装、ウィッグ、武器などの作りこみがハイクオリティで、眺めているだけでファッションショーを見ているような高揚を覚えて楽しい♩
衣装の縫製やプリントデザインデータの作りこみが繊細ですっごく綺麗!レザーの端処理もちゃんと立体で、異素材でも布地がつってないし、縫製した人が技術センス持ちなのがわかった。
そもそものキャラクターデザインが好みですし、胸元や足を露出しているキャラクターが多いのにお上品にまとまっているのが素晴らしい。
肌を見せたり露出すると下品になりかねないが、縫製や仕立てが美しいと、ファッションショーでモデルさんが乳首丸出しでもエロではなくかっこいいときのような、絶妙なバランスでおしゃれになると思っている。
上品なセクシーって個人的には1番ツボなので、困り果ててこっちはもうお手上げでしたやれやれ。
これだけ作りこんでいればそれなりの経費がかかることは察せるので、ビジュアルのクオリティがチケット代金に込々だと考えている私的に、チケット代12,000円は妥当通り越して大満足価格でした。
そして舞台本編の感想ですが、すっごくたのしかったー♩最高最高最高♩
私は好みだし満足度が高くて『2.5次元観た!』って感じで最高人生でした♩
『キラキラしている』『美しい』という感想をまっさきに抱きました。それは出演者の皆様のポテンシャルとしてのビジュアル造形美やヘアメイクの完成度にとどまらず、全体的に、です。
舞台を構成する細工やセット、演出、ストーリー展開やキャラクターに与えられた台詞の価値観などすべてが"綺麗”でした。
なので舞台が全体的に纏う空気もまるで元素が燃え尽きるときのような淡いキラキラの光みたいにきれいで、本当に観ていてうっとりしてしまいました。
化学・実験が好きだった身としては、元素だとリチウム炎色反応の赤色が一番好き♩花火の着色に使用されている炎色反応のごとく『元素』をモチーフにした作品ならではのケミストリックな美しさが原作ゲームにもあるのだと感じます。
現地で舞台を観劇してみて、若き才能が一生懸命舞台に立つ姿とあわさったキラキラ空気が舞台上に溢れていましたし、私が原作ファンだったらそういう美しさって一番大切にして欲しいポイントだろうなって思った。原作のエッセンスを繊細に尊重しつつ舞台化がされているのかなと感じて、素敵だと思いました。
演出の松崎史也さん、脚本の三浦香さん、共に品のある美しさを作品の中で表現できる方々だと感じています。若きクリエイターの挑戦を見届けられてしあわせでした。
感情の三浦香さんの本×松崎さんの論理性の演出、でもハートある、みたいなのめちゃいいタッグじゃないですか?
松崎史也さんは原作モノでも他のコンテンツでも、長だるみの時間がなく公演時間をコンパクトにまとめてくれるところが好きです。作品を通して論理性を感じるし、賢い方なんだろうなって伝わってきます!原作の良さと舞台化の生っぽいよさが共存しているような演出でした。
三浦香さんは女性らしい繊細な感性、美しい純粋さを感じる本を書かれる方だなとあらためて感じました。乙女向け作風の文脈というか、嫌なガサツさみたいなものがなくて、ギャグだろうが戦闘シーンあろうがご自身の綺麗な色がある方だなと感じます。
また公式グッズのひとつとして登場したペンライト……ならぬ誘導ライトは、原作ゲームの作中に登場するキーアイテムを模したグッズです。
これまた作りこみが細かくてかわいいんです。私が原作ファンだったらこういった演出はたまらないだろうなぁと感じますし、ランタンみたいで夜道のライトとして使えるのでお気に入りのアイテムです!
しかも自動制御で色が変わるというサイエンスな技術が搭載されている。
グッズもビジュアルも本編も、全部が美しくて素敵で、新しいもの大好き&好奇心旺盛な私としてはわくわく楽しくて、綺麗でかわいいものに囲まれてひたすら幸せでした。
キャストさんたちへの感想
舞台がきっかけでゲームSwitch版を購入してプレイさせていただきましたが、どのキャストさんも綺麗なゲームから出てきたみたいにお似合いですぐに世界観に入り込めました!
皆様綺麗だしかっこいいし可愛いよかったー!
源朔(高橋祐理さん)
朔はゲームをやってみて上位で好きなキャラでした。オタク生涯で好きになりがちな路線の銀髪ツンデレだったため、非常に助かる。
祐理くんの堅物っぽいキャラクターの芝居は新鮮でしたが、よかった!笑いの空気をわかっているおもしろいける子という印象なのに、堅い感じの空気もできるのがすごいと思った♡
祐理くんは空気が読めるタイプなのでMCとかやれるし芝居のバランスや出力を掴むのが上手そうだ。
ダンスができるので戦闘シーンなどでもキレよく大きく動けるところがいいし、セリフの言い方が好きだった。セリフの言い回しひとつで気が利く、空気が読めるバランス力ってにじみ出るのでは?と考えてしまった。
いきなり大仕事でプレッシャーのかかる役目だったと思うけど、熱量が伝わってきてこの子は特に本気でやってるなってわかって、すごくかっこよかった。座長お疲れ様やで♩
安酸栄都(高野渉聖さん)
栄都はモテモテだった友達の妹に似てた(アイドルっぽい元気さがよいと言いたい)
渉聖さん、栄都のキャラクターに合ってますよね?元気でいい奴でマブくて明るくて……みたいなキャラクター像って作ろうと思っても嘘っぽくなって難しそうなんですが、渉聖さん根っからそういうひまわりみたいな要素があるんだろうなって説得力があってハマってた。
インライの配信をちょっとのぞかせてもらったけど、お話の雰囲気がお兄ちゃんそっくりすぎてうけた!遺伝子すごいーーーーー!かわいすぎる!w
お兄ちゃんの奇想天外天然MCを以前ライブで知ってしまったから、渉聖さんもまじで天然系なんやろなと思ってたけど本当にたぶんそれだった!福岡が生んだ天然素材だ!
でもカメラの前にいたスタッフさんがしっかりしててサポートされてたから絶対もっと輝けるよ。
なぜか目を惹いてしまうキラキラなオーラがアイドルっぽくてスター性のある眩しい人だった。
鍛炭六花(高梨怜さん)
まるでお上品な女の子みたいで体も顔もお人形みたいなバランスでびっくりしちゃった!お顔が小さすぎて近くで拝見したキャストさんの中で一番めちゃかわいかった。シンプルに美しいありがとうってなった。メイク映えする系統のビジュアル強い!
たれ目需要って根強くあると思うし、最近は女優さんみたいに綺麗な男性(?)ってブームだからいい逸材だと思った。
字を書くのが上手だから炭素の役に選ばれたのかな?特技まで女子アナのような眩しい存在だ。
ご本人がどっちを目指したいかはわからないけど、顔立ちやスタイルと気質の柔らかさ的に、可愛い系は合ってるんだろうなぁと思った。
宇緑四季(早乙女友貴さん)
四季は概念からもうかっこいいし強そうなオーラがあって、人気なのも納得のキャラクターだった。感情表現が豊かではないキャラクターって、お芝居するときも役者さん側に奥行や実力が必要とされそうなキャラクターだとオタクの勘が訴えている。
花を手向けるシーンはそれなりの人がやればチープになってしまいそうだが、本当に彼自身に昔奥さんや想い人がいたけど亡くしてる過去あり、くらいの重みが舞台に一瞬で広がってすごいなぁと思った。
キャリアの長い早乙女友貴さんが演じるのはいいんだろうな。あとやっぱり武力として強そうなキャラクターがマッチする方だなと思った。
凍硝七瀬(⻄山蓮都さん)
最初はキャストさんにガチのお子ちゃまいる?!ってびっくりしたんだけど、七瀬たんかわゆかわゆで刀剣乱舞粟田口オタクの自我爆発しちゃいました!西山蓮都さんかーわーいーーーー♡写真より動いているときのほうがぜったいにかわいい人!
不愛想な一那と不器用に絡むコンビネーションがツボでした。相性悪そうなのに意外と相性よさそう?みたいな凸凹感がかわいい。
ツンッぷいって拗ねるちっちゃいこらしいお芝居もすごくよかった♡子役の人特有のわざとらしい感じがなくて、ピュアっぽさがあるのに上手でよかったなぁ。
まだ15歳なのにあんなに色々な世代種族が入り混じる座組の坩堝の中に投入されちゃって。。。大変だったろうにしっかりお仕事をやりきれる強さに感激だし、えらすぎるし、存在が癒しすぎた~~~~~。
実の甥っ子くらいちいこいので同一視オタクしちゃって勝手に癒され発生しちゃった。
ミュージカル刀剣乱舞の粟田口の配役とか、どうですか???偉い人頼む。私は粟田口のオタクですので、いつか粟田口が板の上に顕現する日を夢見ているよ。
浮石三宙(北出流星さん)
北出流星さん扮する三宙は、柔と見せかけて硬という印象を受けました。実は真面目で芯があるのに軽いっぽいふりをしているギャップがおいしいキャラクターだし、北出さん自身にも感じる要素なので、ぴったりのハマり役だったかも。
北出さんは役者のお仕事を最近はじめたばかりとのことですが、オタクの感覚としてすでに"三宙っぽい動き"がお芝居やダンスの中で出来ていたのが本当にすごいなと感じました。
そういった中々掴みにくいであろう感覚的な部分はオタク的なセンスだと思うし、2.5次元という分野でお仕事をしていく人に必要な感性な気がする。
ご本人の素顔の姿は全然オタクっぽくない今時のおにいやんなのに、まじまじまじまじで不思議すぎる。意外とアニメとか好きな人なのかな?
SNSの更新をすごくがんばっていて、今時なおにいやんなのにコツコツ努力ができる方なのかなという真面目っぽさがヒシヒシと伝わってくるのもいいギャップだと思う。
白膠木簓役として北出さんを知った当初は、えっめっちゃかっこいい今時のおにいさんじゃん、すぐ可愛い女の子とのツーショット写真が流出して炎上するのかな……と思って笑ったけど(ごめんなさいそれくらいモテそうと言いたい)北出さん、まじで炎上しないかも。もしかして関西でも田舎の方出身なんですかね?それなら合点がいくかも。
だってコツコツ努力できる真面目な人っていつか必ず成長すると思うし、周囲の人もちゃんと見ててくれるものだと思う。
『努力してできないことが悪ではない』と私は考えるので、これからどんどん経験を積んでいい役者さん・表現者になって欲しいし、たくさん活躍する姿を見せていただきたい方です!
鐵仁武(磯野大さん)
仁武さん、お芝居がうますぎて助かりました!
鉄のエレメンツって感じのイメージにぴったり寄せてくる雰囲気がいい。
男性らしいセクシーさがあるキャラクターデザインでしたが、ぴったりとしたレザータンクトップに透ける腹筋のうねりで、腹式呼吸の発声が可視化できたので感動しました。ちゃんとお芝居の経験、鍛錬をしてきた人だなぁと素人目から見てわかるのってすごい。堅実を絵にかいたような存在感でいいスパイスだった!
意外と体が錆で蝕まれているため体が弱いみたいな感じ出されて、オタク心がグッと来てしまった。
舎利弗玖苑(荒牧慶彦さん)
玖苑は軽いっぽいキャラクター性が楽しくて、好きなキャラクターでした。
突然サンバのターンおもしろすぎて笑っちゃった(ワイの両隣の荒牧慶彦さんファンの女の子たちはめろめろメロメロン🍈になっていらっしゃった模様)
愛用武器が鞭で、ベチン!ベチン!って激オモ爆音しばきながら裁いてて荒牧さん女王様みたいで楽しそうだったし、一撃重くて攻撃力ありそうすぎで笑った。突然の新体操リボンも昭和ギャグみたいなボケで荒牧慶彦遣いがうまかった。荒牧慶彦さんのいい仕事ぶり、いいアクセントで飽きずに観劇できました♩
玖苑さんが一那をハグしてブルッてなったところが好きでおもしろすぎました。『ウザイ』の解像度も上手な荒牧さん。
いやそ~~~一那ああいう人苦手そう~~~みたいなキャラクター性を掴んでさらっと出力できて共演者を巻き込める大胆なオタクセンスに脱帽です。
玖苑さんは荒牧さんの元々のキャラと出力が合わさって、すごかったです。でもちょっとご自身の年代に合わせたような達観した一歩引いたところもある大人な感じにご自身とキャラクターを馴染ませていた印象を受けましたし、ナルシストキャラの解像度も大正解でおもろかったです。2.5うま?!2.5次元の王子様?!
私は荒牧さんがデビューされたミュージカル『テニスの王子様』甲斐くんの時代からひっそり荒牧慶彦さんを存じ上げておりまして(ガキの頃から甲斐裕次郎推しだったため)
荒牧慶彦さんという男性は『綺麗売り・ボロ出さなさそう・2.5次元の王子様』って印象が強かった方でした。
しかし私の推しキャラである白膠木簓、これまでのご自身のイメージとはかけ離れた三枚目っぽい役柄を演じてくださった機会をきっかけに『荒牧慶彦さんって2.5がガチでうまい人なんだ』『このお仕事を適当にやってるわけじゃなかったんだ』という絶賛の嵐が巻き起こり、友人内で180度評価と株価が変わった方で、今や心から尊敬している役者さんです!
今回も玖苑さんの2.5としてのキャラ起こし、オタク的に見れば素晴らしい解像度で感動しました!楽しかった♡
塩水流一那(福澤侑さん)
塩水流一那が登場した瞬間、私の脈動が不規則な16ビートを刻みました。私が彫刻家だったらその場でキェェェェェと叫びながら一那の彫刻を彫っていましたね。オタクのミケランジェロになるところでした。あぶないところでした笑
それくらい『綺麗』って本気で感動できる男性って実在するんだなぁ、福澤侑さんはすごい。
一那のたたずまい、猫背っぽい姿勢、呼吸の仕方、目線の動かし方、危うい色気、すべて一那Switchから出てきちゃった?次元間違えました?これ現実でっか?!はにゃ?!
福澤侑さんにハマりすぎな役でもうもうもうもぅ大感激2.5次元体験。
戦闘の時の動きもかっこいい!キャラらしく、っぽく動くところが本当にセンスあるしさすが。そして意味わからんえげつない武器(脳直語彙)がセクシーすぎる全体的にセクシーすぎる。
深淵の一那ゾーン(あの空間、なに?私も堕ちたい)で叫ぶところのお芝居が一番好きでした。
福澤侑さんはお芝居の実力がしっかりある方、そして色気のある方だと感じます。ガッと叫ぶような演技も凄みと危うい魅力を孕んでいる、塩素の力を授かった一那らしい迫力のあるものでした。
「殺したいほど愛してる」の、「殺したい」の部分はわかるけど、「愛してる」がわからない……
本をなぞった一那のこの台詞が切なくて、一番好きで印象に残ったシーンでした。
とても文学的でゲーム・舞台共に脚本家さんの才能を感じる一節だと感じますが、福澤さんの台詞の言い方がまた文学的で繊細で素晴らしいですね。
ダンスの肉体の才能があるのに文学性まであるのかよ文武両道かよとビビる本当に。
動かないで!!!!!!!(素敵すぎる)といちいちこっちがくらう、すさまじい攻撃力のある概念、一那ゾーンのエリアがでかい。隕石落ちてきて恐竜絶滅しそう。これが手塚ゾーンか。領域展開なのか?!
幸運なことに観劇した大阪公演初日は舎利弗玖苑×塩水流一那のペア演出回でした。日替わりの演出で一那がノリノリな玖苑に煽られ、マスクを外した。
その瞬間に『この世の終端』を感じた。
ブラックホールの端みたいなみちゃいけないものみた。綺麗。おまえがデッドマター!!!やめろ!!!!(みせて!!!!!!)情緒めちゃめちゃです。
最前列に座らせてもらっているのにンヒッッッッッッッ(びくんびくん)と一瞬で人間の姿から豚になってしまった。侑くんの一那、彫刻にしたいですね♩とピュアオタクミケランジェロ
ちょっとダメージ受けてうずくまって座ってるところが特に美の暴力でした彫刻にするならこの瞬間♩この瞬間♩ぜったいぜったいこの瞬間♩とたぬきだもんのリズムで興奮していたら公演終了後のSNSに私が激刺さりしたポーズを取る一那が現れたため、その後の記憶が消滅している。デッドマター。
清硫十六夜(武子直輝さん)
十六夜はおじちゃんキャラだけど、一番ムードメーカーで空気を明るくしてくれた存在でした。武子さんが持つ愛嬌のおかげなのかな?空気が柔らかくなって観劇中にリラックスできて助かりました。
着流しっぽい合わせからのぞく生足が、ボディービルダーの女性みたいな褐色のめちゃめちゃ綺麗な足で美脚すぎてセクシーだった。お肌綺麗すぎるしいい脚だ!
あと舞台の上に立っているのに緊張していなさそうというか、いい意味で素っぽくてリラックスされていて、こういう陽キャを絵にかいたような方ってすごいなとオタクは変な感動を覚えました。
天空王九慈(吉高志音さん)
九慈は手強い敵らしい雰囲気がありました。劇を構成する全体感にメリハリが出てすごくよかった要素だと感じました。
吉高志音さんのお名前は存じ上げていたけど詳しく知らず過ごしていました。吉高さんいい役者さんですね!歌が上手いし舞台の居方に迫力があってウランの説得力があった。ウランという元素や核爆発的な脅威の解像度が高いのってすごいですね!
私は演技できない素人なのに、お芝居に知性を感じました。吉高志音さんは高学歴男子なの?と漠然と感じたのですが、SNSで流れてきた情報によると中国語と英語がしゃべれるバイリンガルな方とのことで、納得感がすさまじかった。頭いい人ってなんか喋り方でわかるよね。
知性はお芝居という分野でも様々な可能性が広がりやすいと思うので、実力派としてもっと輝いて欲しいと感じました。
個人的には、アイドルっぽい役柄よりも落ち着いてたり渋い役柄のほうが跳ねそう?みたいな無責任なことを感じます。
とはいえ2.5次元らしいキャラクター扮装が一番似合いやすい素材のビジュアルなので(スッキリした癖のないパーツだけど輪郭がすごく綺麗)吉高さんにしか成せない路線の道があると思うし、期待したい逸材です。
昨今の舞台観劇チケット代に関する思想
舞台観劇ファンの中でチケット価格高騰に不満の声が上がりまくっているが、今のBtoCの業態でチケットの価格を下げることはほぼ無理なんじゃないかなぁ。
企業単位のスポンサー後援の資金繰りを介在させないと、海外みたいに価格を下げて庶民に手軽に芸術を楽しんでもらうって難しいと思う。
それか母数を増やす道かな。既存の舞台顧客に打ってもあまり広がりはないから、原作人気の恩恵に預かるとか、オタク内のちょっと広いベン図の外側の違う層にアプローチしていかないとだよね。
むしろゲーム業界のごとく海外スポンサー向けに打っていくとか?とぐるぐる……
ただ今の物価高騰、なおかつスポンサー事業でもない現状では、若手にお給料払えないしチケット代が上がるのは仕方ないとは思う。
コンプライアンス遵守の時代にタダ働き同然で新人を出すわけにもいかないだろうし、仕方ないんじゃ?とは思うかな。
同時に色々改善しようとしても課題は多くて、どうしても難しいんだろうなと感じます。
海外は何百年もかけて演劇芸術を文化にしてパトロン、スポンサーという業態に昇華したというし。海外は基本的にスポンサーがついてるから、5$?とかで映画や演劇みれてデートでよく使った、と海外赴任経験のある方がお話していたのが衝撃でした。そういうお話を伺うと日本のダサい部分を感じちゃう。
でも日本人って文化的なものが根ざす国民性ではあると思うから、ご高尚な路線より庶民単位での普及と母数増加を目指した方がいいと思う。
2.5次元って演劇だけど全然演劇じゃないとも私は思っているから、日本のポップカルチャーのブームと相乗効果で入り口としていい意味で敷居が低くて、すごくいいと思うんだけどなぁ知らんけど。
私は余剰分のお金と興味ありきでオタク趣味を楽しんでいるので、チケット代が1万円だろうが3万円だろうがあまり違いはないと感じる。興味がなければそもそも1000円でも1分でも費やすのが嫌、時間って『命』なので。納得すればけっこう出す、というタイプ。
しかし歩合ではない一定額のお給料をもらうお仕事をされている方が"チケット値上がり1万円越えの支出はキツイ"という意見はごもっともだろうし、もし私が会社員的なお給料しかもらえない立場だったら観劇趣味はしません。収入に見合わないし本当に高いので。
みんな言ってるけど『生活がキツイ』不景気という事実に間違いはないんだろうなぁと感じます。
ですが一番層の厚いゾーンのお客様の意見を反映しなければ当然、その分野は破綻していくと思います。どうすればいいんだってばよ……泣いた
問題定義で終わってしまいそうだが、私の思う打開策は『観劇人口の母数を増やす』に特化した方針です。知ってもらう宣伝的な活動をがんばる、チーム売りする、とか。
ぴよぴよちゃん育成に関する所感
個人的に2.5次元という分野に関する新人育成という取り組みは大賛成ですし、応援したいと思います。視座が高くて未来が見えている荒牧さん含む制作陣営だからこそ出てくる発想や取り組みだと感じますし、自分のことばかり考えている余裕のない人より、カンパニーや業界のためにって余裕がある人のほうが私は好きなので。
先述しましたが私はテニミュ育ちなこともあり『新人が努力してできないことは悪ではない(人気だろうが怠惰や驕りのほうがNG)』という考えなので、業界の先々を考えた上でも若い世代の育成は大切だと感じます。
ただテニミュはさすが役者の登竜門と呼ばれているだけあり、1万円以下でお手頃に観劇できる青田買い要素のアイドル的成長ストーリー+衣装代がかからないので、よくできている構造だなと感じます。
こう考えると新人でもそれなりに仕上げて板に出してもらえる刀ミュやテニミュの稽古が部活のようで厳しいって、そりゃ妥当だよねと思います。
オーディションで素質が絞られてるのもあるだろうけど、新人がそれなりに板の上に立つってとても難しいことだろうなと察します。
舞台って稽古はお給料出ないのかな?キャリアのある年長組は短期間で仕上げるのがお上手ですね(だから売れるんだろうねっっっ)。
あくまでも私の意見にすぎないけど、稽古つけてもらえるのうらやましいなと思うよ!
ステージやら出る前に1回練習、あとは各自練習、本番前のリハーサル、で本番だったりするとダンスも振り入れすぐできないと無理だし。稽古ってめんどくさいけど、お稽古つけてもらえる期間があることは幸いなことだと思う。
舞台の上でスポットや声援を浴びることを気持ちいいと言えて輝ける人たちって心からすごいと思うし、私はオタクしてて上から目線で指図とか解説できません。同じ動きやってもセンスある子とは全然違うことちゃんと知ってるから、じゃあおまえがやってみろって言われてもできないってわかる。
ただそういうキラキラした場所って立ちたい人はたくさんいるし、代わりなんていっぱいいるってことは忘れちゃいけないんだろうな。そういう場に出たくても出れない人が世の中にはたくさん。
若いうちから才能と華と伸び代が認められているって、本当にすごいことだ。どんな形であれ不本意であれ、せっかくのチャンスをものにして輝いてくださいぜひ!!!
あとこれは私の変わらん自論なんだけど、芸能稼業って"自分を商品にする"ってことだと思う。
そういう前提を持つことが1番自身を守ってくれると思いますよ。
オタクの開き直った免罪符と捉えられてしまうかもしれないけど、私は他人の人生の消費活動だと思ってオタクをしています。消費なんかじゃないって耳障りのいいことを言う消費者は、ただのいい人の仮面をつけた無自覚な暴力に気付いてない人たちのような気がしてならない。
スターとファンという割り切りは自分を守ってくれると思うし、自分の心身は自分で守ってください。。。自分自身の手足生き様使って身一つで稼ぐ芸能のお仕事なんて、人生ごと評価されるお仕事だと思うし、そういう覚悟がないと心が崩壊しちゃいそうだなって思うんだよね。大変そうだよね〜オタクは楽しいしか言えないけどね。
せっかくのマイノリティ人生を楽しんでクレメンス。知らんけど
結論、私的には結合男子、暴力的なご褒美コンテンツでした。偉い人ありがとう。続編頼みますお願いお願いお願い
Experimental Theater「結合男子」公演概要
公演名:Experimental Theater「結合男子」
東京公演:日本青年館ホール 2024年5月7日(火)~5月13日(月)
大阪公演:COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール 2024年5月17日(金)~5月19日(日)
原作:『結合男子』(SQUARE ENIX)