(再放送)Stray Cityシリーズ『Clubキャッテリア』観劇感想
ネコホスト舞台キャッテリア
2023年5月28日時点で地下インターネッツに
書き残した手記を整えて再放送した内容です。
日本テレビにて放送・売れっ子舞台俳優が集ったエンタメバラエティ番組『ろくにんよれば町内会』内の連動企画で発足したStray Cityシリーズ『Clubキャッテリア』は、"ホスト×猫"をテーマとして制作された舞台です。
舞台では番組内オーディションを経て、今をときめく舞台俳優の面々が大集結しました。チケットは完売、当日券に連日長蛇の列が出来る大盛況ぶりでした。
めちゃめちゃ楽しめた客
とても楽しかったです!忖度なしに首都圏に住んでたら当日券に並んでいました!
コールが謎の勢いあって楽しすぎるし、合法的にコールできるの楽しすぎました!荒牧Pあんたおもろいで自信持って!と腕組み後方誰立場ヅラしてしまいました。
ダンス、音楽、絵心などキャストの個性や才能を存分に盛り込んだ本企画です。
特に廣野凌大さんの手がけたメインテーマの曲が天才でよすぎた。さらに福澤侑さんの手がけた振付との相性が痺れるほどよかった。ごっごっごっごっごっごごっつぁんです♩の振付を一番顔が可愛い持田さんソマリがメインでやるの大好きすぎるんだけど(オタク痩せろという啓蒙かも)、一番顔がかわいい持田さんとスリムボディの福澤侑くんがうっちゃり相撲ポーズ取ってるのシュール意味不明で一生笑い。
本編後にライブパートがあるの、ぶち上がって楽しい気分で帰れるから本当にうれしい!
手をぱあって花が咲くみたいにやるホストのシャンコの手の振り、初めてできてテンションが上がりましたし感動しました。陰キャオタクがこんな体験させていただけて、うれしいです。感謝感謝。
むしろお酒を入れて行けばよかったと思いました、私のようなコミュニケーション弱者はお酒が入っていないと誰とも本音で話せないため。音楽と光と客降りでノンアルコールのオタクをトランス状態にしてくれているんだ。気が効くなぁ荒牧Pは。
X(当時のTwitter)ホロワーさんと前世から性的嗜好が同じなので、同じ日に入店したそちらのホロワーさんと終演後に会ってご挨拶した際に、お互いに「福澤侑くんを自然と目で追っていた」ことを完全にハモる形でワッと喋り出して、"ドッ"と笑った。そのまま原っぱで寝転がって肩組んで笑った。オタクってさいこーーー♩
また、スマフオの充電がなくなってしまい、新幹線で隣の青年に借りました(お詫び金として100円払いました)当時からつい廃だから電池切れが辛かった。
つまりそれほどまでに帰り道で感想を垂れ流しツイ廃したくなる良作でした♩
本編の脚本演出に対する所感
脚本はお笑い芸人として活躍されている、尚且つ私と荒牧慶彦さんが大好きな『かが屋』さんが担当されました。
かが屋さんらしいインパクトと良きダサさ、しかし能天気なだけではないエッジの効いたブラックユーモアと真理じみたメッセージ性がありとても好きでした。
"お笑い"というコンテンツと同じく、好みが分かれそうな個性のエッセンスではあるなぁとは思いましたが、私はとても好みでした。
かが屋さんは、佐久間宣之さんの手がけるYouTube内の企画「100ボケ100ツッコミ」の"純粋な悪"のくだりが好きすぎて、窒息で気絶した。
演出はキービジュアルパッケージの印象、音楽、振付、などと比べると、意外と演劇的な味付けでした。
私は演劇に対する造詣が深い人間ではないのであくまでも素人の素直な感想に過ぎませんが、いい意味で丁寧で演劇っぽい、こってりした味付けの演出という感想を抱きました。
『ホスト』『猫』『2.5次元俳優』これらのキャッチーな味付けをごちゃっと組み合わせているにも関わらず、意外と陰気な方向性の味付けをされているなと。つけ麺を期待していったら、パクチー盛り盛りのトムヤムクンが出てきた、みたいな感じです(あくまで個人の主観です)。なんとなく演劇玄人には好かれそうな演出でした。
全体的に役者の感情の芝居にスポットを当てて丁寧に描いており、場面転換がかなりゆったりです。私個人の好みは後ろで次のシーン被ってるくらいのテンポ感で場面転換をして欲しい、光や音や役者の目の演技など言語以外の要素でメッセージを伝えて欲しいタイプです。
しかしキャッテリアは言語の長台詞や役者のストレートな喜怒哀楽で魅せる、いい意味でわかりやすい演出でした。一節の台詞がかなり長いので役者さんは辛そうだ。場面伝達や音や光がありすぎると情報過多になり意識が散らかって苦手!という方にはとてもおすすめ。
ドラマCDや文学小説で育ってきたタイプのオタクの方にはストーリーが理解しやすく、繊細な方でも溶け込みやすそうな作品だと感じました。演出は総じて文学的要素が強かったと感じました。
「優しい嘘もある」
ファンの顔面平均が中の下なこと、出会いから思い出まですべてが虚構の嘘ってこと、真実でしかないんだよにゃ🐱現実を突きつけてくるリアリズムで、夢を売るホストの世界とは裏腹にアンチシンデレラ的なアンチテーゼが含まれていますね。
ホストと2.5次元俳優の商いを重ねて、ポップなテイストの中にグサッと風刺をきかせたシナリオで、皮肉な深みがあると思いました。しかし全体を通して大切な視点や言葉をたくさん言ってたと思います。
「優しい嘘もある」私も心からそう思っています。
ですがファンの一部が怒ったと言うことは、みんなが指摘されたくない痛い部分を突かれたのでしょう。いろいろと考えさせられる、鮮やかな脚本でした。
ただこの脚本、良くも悪くも芸人さんが発想したシナリオかなと感じました。もしここがかが屋さんの担当の部分じゃなければさらに気持ち悪いかも。
私が考えるに、芸人さんが鮮やかなのは"ポジション取りの巧みさ"にあると感じます。
"イジりを言う側がブス売りをしている"という前提条件付きのポジション取りのうまさは確実にありきな脚本だったと思う。芸人さんって単発で面白いコントや漫才を作るのではなく、板の上に立つ過程までに自分のキャラなどの下地や空気感を作っているから、笑いが起きるのだと思う。
だから、いわゆる"2.5次元俳優イケメン"がお客様をブスいじりしたり、おまえら所詮客だからみたいなノリで煽ると、けっこうエグい空気になるのだなぁとキャッテリアの現地で思ってしまいました。この辺りの感覚を言葉で説明するのすごく難しいのですが、2.5次元俳優が使うにしては、滲む本音のクズみがガチ感あって生々しすぎる……w
同じことを言っていても『想いを馳せる』とかロマンチックオブラート言葉に包まないと、女の人は萎えるんだからぁ。
私は舞台上から芸人さんに中の下っていじられたらば『うれしい』ですし、それな♡まっかわいいケド♡と受け流せるのですが、"中の下を乗り越えられていない子"はグサッとくるのかな?というか。周りの客席の空気がグサッて静まりかえっていた気がしましたw
お笑いの舞台だと確実にお客さんウケるのに。。客層を読むってむずかしい匙加減ですね。
まぁたしかに、お笑い好きな客層は容姿いじりなどスルーできる打たれ強さ的な余裕があると思います。
長らくオタクをさせていただいている私の勝手な分類ですが、舞台観劇層はジャンルによれどかなり繊細な客層の部類だと思います。そもそもの舞台制作陣が保守派、閉鎖的村社会、繊細なので当然かもしれないですね。
舞台化メディアミックス展開の時代
コラボカフェの実施、またカフェ内で流れる特典映像として豪華な声優陣を起用した"アクスタへのアテレコ寸劇"など、新しい企画が盛りだくさんでした。
謎にコネとお金の力が働いている声優さん寸劇、シュールすぎてずっと笑ってしまいました。
荒牧慶彦さんのCVが前野智昭さんでなくて、森久保祥太郎さんの声なせいで、謎の脳内バグが起きる謎の笑いがおもしろかったです。荒牧慶彦さんがAB型の男たる底力、奇異で新鮮な発想の圧倒性を思い知るコラボ企画の数々でした。
コラボカフェのメニューも長蛇の列ができるくらい本当にたくさん売れていました。
ネコホストたち(キャストさん)の感想
クロ(扮する石川凌雅さん)
石川凌雅くんが携えるひまわりのような魅力の爆弾、なおかつ爽やかさな感じ、ぴったりのクロ。ホストなのに嘘がつけない、こういう魅力がある人もいるよね!と大納得の光属性。
石川凌雅くんはバカキャラだけではなくピリッとした辛い感じの芝居もできる人だと思うので、私としてはそっち方面を推しているし期待したい。
ミケ(扮する泰江和明さん)
クロのよき相方で正反対な魅力が光る。客降り対応が丁寧で下積み長くて苦労していそう。突っ走るメンタルの強さと独特の空気感がある芝居が上手い。
泰江さんは表現力がえぐかったし、夢を見せてくれるし、彼はいい役者だと思った。
サイコパスの殺人鬼でも、夫婦の旦那さんでも全然いけそう。相手と呼応して芝居が良くなるとかではないから舞台向けというよりかは、ブレずに一定品質の納品ができる映像向きっぽいなと素人ながらに思った。本人は行きたいかわからないけれど。
シャム(扮する田中涼星さん)
涼星くんは地味に大事な役回りをやっていて、この『優しい嘘』というメッセージを伝える役割には説得力がいるから、涼星くんの人柄が成せる立場があるなとひしひしひしと思った。
韓国アイドルみたいなヘアメ似合ってて素敵!2.5次元界のカメレオンマユカ。
ファンサが丁寧な田中涼星くんが人気が出たのは大納得であるしいつまでもボロが出ないから、たぶん本当にいい人。
スコティッシュ(扮する廣野凌大さん)
廣野凌大さんが扮するスコティッシュ、テレビでたら即炎上して速攻でホストにもどったのわらけすぎて顎外れそうだった。キャバクラ通いするためにホストやってるところもよかった。人間味があって人生楽しんでるしかない、大変よいネコらしいネコ。
廣野さんはいつも私を笑顔にしてくれるなぁと改めて思った。廣野さんが舞台に出てくるといつも笑顔になっていることに気づいた。廣野さんに助けられているって年単位で気づいてありがとうと思ったから、今度のLive申し込んだ。
廣野さんはエンタメ的なトークのアイドリングが上手いけど、ガチの演劇の台詞の言い方に心がこもっていたりちゃんと理解して言っているなこの人、と感じさせてくれるところが賢さを感じて好きだ。私が演出家だったら、大切な台詞を任せたくなるだろうな、と思わせてくれるしっかり己が魂が宿っている役者さん。コンプライアンスギリギリ攻めたり強がりなところもそういう生意気な子が結構好きなのでかわいいと思ってしまう。すまん。
廣野さんが客降り意外とうまくてうけた。
私の席は後方通路席だったのですが、たまたまめっちゃ近くに滞留してくれて、神ってた。なぜか廣野さんがビチビチ逃げそうになっている人見知りキャット福澤侑くんを抱っこで捕獲してくれた上で、近くに滞留してくれて(本当になぜ)俺得パラダイスでかなりチケット代金以上の元が取れた。私は猫派なので、構われて嫌がってうざそうにしている(でもやれやれうれしそうな)福澤侑さんがだいちゅきだからである。
オタクの合間をすーっと通り抜けて歩いてくだけのファンサ下手な福澤侑くんも、本当に味わい深くて良かったが。。。
これって奇跡?!なんで?!助かる!!!とオタクはギャッギャッとよろこびに爆発して肉片を拾った。偶然なんだろうけど、本当に廣野くんには一宿一飯の恩義がありすぎる。
廣野さんが出世できたのは圧倒的なその辺の客席の空気読みと、キャラ設定だなと思った。
あの偏り方うちらはうれしいけど荒牧慶彦さんの売り方であのファンサしたら、ファンは嫉妬で荒れ狂いそうだからできないし。廣野さんは素直に反応いいとかでファンサしてそうだし普段からのキャラや空気の下地作り頑張ってる印象。まぁファンサなんて弱肉強食だからね☜個人主観です
ベンガル(扮する福澤侑さん)
自認王子様の福澤侑さんは、さいこうだった。元保育士で自認王子様の福澤侑さんは、さいこうだった。とてもいいものを見た。HPが500000000上がった。
福澤侑くんの滲み出るいいやつ感がたまらなかった。よきプロ意識の当てがきセンスだった。侑くんはプリンスとして、一生懸命お仕事をしてくれていた。やっぱり福澤侑くんのプロ意識が最高だ。
福澤侑くんが見せ場でカミカミで、ぶるるるって巻き舌なって噛んだあとに立て直して、セリフ終わりスポット消える前に「メンゴ(>_<)」って謝るジェスチャーとくしゃくしゃの顔しててかわいすぎて爆発して肉片拾ってカブキマチ自分の肉片拾いの短期闇バイトをしてしまった。
福澤侑くん、ぎゃる?!?!?!!!あーんあーんあーんあーん!!!!!!!!
福澤侑さんってオンオフのスイッチがくっきりしているから台詞をそんなに噛まない印象なのに、珍しく噛んだ上に、巻取りのうまさにキャリアの長さとプロ意識を痛感してしまった。まきとるねぇ〜。その場の空気や仕事を帳尻合わせて回収することを私が勝手にそう呼んでいる!
福澤侑くんは、全体的に最高に最高だった。
福澤侑くんはお顔のビジュアルが元々大好きなワイルドツンツンな感じなんだけれど、ガチでオーラのかっこよさを感じる中身のかっこよさの人だよねこの人、とずっとガチで観劇中に思っていた。今も思っている。
ソマリ(扮する持田悠生さん)
顔が一番かわいいと思った人だった。
荒牧さん回のコラボカフェで荒牧さんの白いドリンクと一緒に赤いドリンクを飲んでる子がかなりいて、赤って誰ですか?と相席のお姉さんに聞いた時にソマリで「あーーー!(大納得)」したお方。そしたらお姉さんも赤いドリンク飲んでた笑笑。
その荒牧さん推しのお姉さんは持田さんの顔が好きって言ってた。荒牧さんとお顔の系統が似ているかわいい系なので、ファン層が被ってるんだな意外と。
現地は赤色ペンライトを逃さない完璧早撃ちファンサがえげつなくてさすがアイドル組だなー!と思った。ファンとの距離が近くて、顔が人気なかわいい系で、若いエッセンスでよい。こういう系の子が好き子にとっては推してて楽しそう!って感じがした。
ブルー(扮する笹森裕貴さん)
笹森さんはお耽美でギラッとしたキャラが合ってた。私の審美眼から察するに笹森さんの本質は私立大学陽キャ男子なのに、切り替えれるのすご!めちゃめちゃギャグセンが男子なのに、なぜか品がある不思議な役者さん。
刀剣乱舞の出世キャラがお耽美で顔立ちが上品だからファンから幻想抱かれやすそうで、ブルーさんのポジションのホストに扮している様がなかなかの皮肉だった。人生、文学、演劇だった。
ラガマフィン(扮する立花裕大さん)
立花さんはあの人気の立花さんスか?!て感じで、ほんと人気だった。意外とおもしろ系いけるの意外だった。オーディションのラガのくだりおもしろかったし、ちゃんとガチのイケメンなのにおもろいけるのびっくり。
ギャルの友達のバイク乗ってる彼氏にいそうな雰囲気がある、立花さんは。
ラグドール(扮する荒牧慶彦さん)
ティアラを逆向きにつけてるラグドール様、謎マントで花びらを撒き散らすラグ様、良かった。
辛いことがあった荒牧さん(Clubキャッテリア円盤座談会参照)途中まで元気ないか?!だいじょぶそ?!と思ったけど、後半お客さんがのってきたらテンアゲしたのかダンスも声もバキバキテンアゲでよかった!
最後の荒牧さんのハジケダンス、完全にテニミュの時代のひたむきなそれだった。ボンバーマンで俊敏に動く白ボンみたいな動きしてた。元気の空打ちのような荒牧さんは、侘び寂びがありました。
そして福澤侑くんにベンガルという猫種を与えた荒牧P、大天才、解釈うま?!2.5の王子様?!?ありがとね。よしひこ、ベンガル産んでくれてありがとね。ママーッ。
楽しい楽しいキャッテリア♩
シリーズ第2段となる新作公演Stray Cityシリーズ『Club ドーシャ』は2024年8月1日より開幕です!
以下、本確炎上の件に言及しているので閲覧注意
チケット本人確認にまつわる炎上に関して
荒牧さんって私にいつもみたことない景色を見せてくれるよね。いつもありがとね。
推しに貢ぐとは
これはキャッテリアの炎上に関わらず、"推し活"を取り巻く光と闇について考えてしまう出来事であった。
界隈には『積んだやつが偉い』という価値観がまかり通っており、お金を使う人が優遇されるべきはそれはそれで正しい。けれども、"ケーキの切れない非行少年たち"と同じ原理で"ルールの中で試合した上で"が理解できない子たちが多くいる。
『破壊的な消費の度合い』と『自己肯定感の低さ』は比例するものだと感じる。運営やルール作り云々の簡単な話ではなく、もっと根本の生育環境やモラル感レベルの話になってくる。
私は別に自分に自信はあるから、稼いでる額に相対するとオタ活としてはぜんぜん出費していないと思う。自分の身の回りの生活とか服に普通にお金をかけたいからだ。
これは本物のホストにキャッテリアの取材に赴いた際にホストが言っていたが、自分の靴やバッグにお金をかけている子はホストにのめり込むことが少ないからあまり営業をかけないとのこと。自分のことを大切にしている人は他人に貢ぐことがないからだ。男女ともにドカッと貢いだりお金を落とす才能がある人は、普段そんなに高いものを身につけていないと私も思います。
今の日本の経済状況を考慮すると、平均的なOL給料ならば月に一度舞台へ行くだけでも十分な贅沢ではなかろうか。副業をするとか高級取りとか例外的な事情がないと収支のバランスが取れない。舞台観劇はお金のかかる趣味だと思うし、手取りの少ない女の子を中心に負担の大きな金額の消費をさせている現状は、日本の舞台制作側の責任でもあると感じる。
炎上に対しての心構え
基本的に、私は可能な限りは自分の目で見たものを信じるようにしている。噂が立つ人が悪いことをしている、という事実はあれど経験の中でそれと真逆なことだってたくさんあったし。
それと同じくらい、魅力的な人ほど根も葉もない逆恨みやら噂を立てられるものである。
噂が一人歩きしてしんどい思いをした経験がオタクの私なりにあるので、私刑がしやすいSNS時代だからこそ、証拠のない又聞きの噂みたいな情報を鵜呑みしないように気をつけねばならないと思う。偏差値が低い人ほど陰謀論にハマるみたいな感じで、その想像力があるか否かが"知性"だと思っている。
何を信じるか、価値観なんかは個人の自由だと思うけれど、よくわからないネットの声に左右されてもったいないなと第三者の方に思うことが多くある。噂も生存戦略の上では大切だなと思う心と別軸で、私はそんなうすっぺらい生き方をしたくないから、自分の目で見てから確かめようという選択をするだけなんだけどね。
私は現地に足を運んで現地の空気や運営さんの対応を見て、別に運営さんの方針は間違っていないと思った。荒牧さんのことを大好きなファンがこんなにも現地に集まって、共有する時間を楽しんで盛り上がってる味方がこれだけたくさんいるって目に見えてわかった。勝手に安心したし、それが荒牧さんにも伝わってるといいなと思った。
チケット不正名義転売に関しては、どういった心理で『ダメ』と言われたことをそこまでしつこくやり続けるのかがわからないし、やってる子達の心を想像するだけで苦しく悲しくなっちゃう。
もしかすると「私が入りたいだけ入れない、席選べないなら推しも滅べばいい」みたいな自傷的な状態、思考なのかもね。
たいへん私事だが、OL時代職場の方に頻繁に待ち伏せされていた時期があり、やめてくださいって何度やんわりお伝えしてもやめてくださらなかったけれど、そのときの恐ろしさを思い出してブルブルッっと恐怖を感じてしまった。こちらの事情は何も考えてくださらない、自分の利益だけ見てる。それと似ている言葉が通じない恐怖。。
推しの幸せより利己愛のためにしか行動してないって、ファンの子側も幸せになれないのでは?と悲しくなってしまう。
人間関係や人としてやっちゃいけないことや言ってはいけないことを学んでから、推し活を生活のスパイスにするくらいが適度な距離感だと思う。
荒牧さんは基本的に、平和主義で社会性のある男だと思っている。なぜ博徒のような役者の仕事に行き着いたのか?と不思議に思うほどに協調性があり、ちゃんと大学を出てしっかりして周りが見えている逆算積立型社会性人種……という印象が、テニミュ甲斐裕次郎の時代から伝わってくる賢いお方でした。
ですが私のような社会からはみ出てしか生きられない人種よりもちゃんとしている荒牧さんだからこそ、よっぽど炎上に対してメンタルくらうんだろうなということをオタクながらに見守っていました。
ある種のカタルシス
いろんなこと抜きにしてモラル等置いといて、推しが壇上で前説してる目の前で不正転売ドナドナ連行されたオタクがいるとは……文学、芸術すぎない?シェイクスピアよりも現実に起こるカタルシスでは。
というか不思議なのだが、本気でこれまでの悪事がバレていないと思っていたのだろうか?ちょっと想像すればわかる気がするけど、誰が名義積んでるかなんて推しや運営サイドからしたら紐付けられるしバレバレだお。。その不正自体をファンが組織的に正当化して愛のように変換しているから、わからなくなるのかな。運営サイドが色々と困っちゃうのはわかるやん。
ひとりくらい座席の前で転がって「すきぴの近く座る!座る!」って泣き喚いて警察に連行されるくらいの花火を散らすかと思っていたが、しかし暴れた子はおらんかった模様で安心。
私的には生の舞台、逆上したファンに推し達が刺されないか心配でたまらなかったし、ガチで警備員増やして〜〜〜と本気で不安だった。
しかも皮肉なことに、酒と女と男と夜をテーマにした『ホスト』の舞台で、まさにホス狂いのようにインターネッツギャースカピーする女性までもがセットで出現したカブキマチであった。ある意味では立派な興行だったと感じる。私は女性のヒス構文が苦手なので怖かったが。
(これは私の個人的なお気持ちだが)暴れちゃってた子たちって、人生は自分がまだ好きでも、会いたくても、相手にやんわり断られて会えなくなることがある、という失恋的な経験を現実でしていないのかなと想像してしまった。もしくは見捨てられ経験が多すぎる??
だから推しから『拒否』されたことが受け入れ難いのだろうか。現場に入れないんだ、自分達のがんばってきたことは迷惑だったんだ、って現実を知って辛くて受け入れられないから、運営を批判しちゃってる段階かなぁ。
どれだけ望んで、欲しくても、手に入らないものってあるよね。納得しなきゃとか仕方ないことってあるし、そういうのって時間しか解決してくれないからね……早く受け入れて成長して他の誰かと幸せになれるといいなってこっちまで胸が苦しかった。まるで思春期の恋愛のよう。
本確のくだりは当然ニャッテリア擁護派ていうか新陳代謝になってていいんだろうな、まともな人が残っていく業界になるだけじゃない?て感じだったけれども。
私個人的な考えだと、やっぱり誰かに不幸になって欲しいわけではないので、どんな形であれ暴れていた子たちもしあわせになって欲しいなと思った。居場所を奪われた!と感じた子たちがこれからどこへ行くんだろうって考えると胸が苦しくなる。
ルールを守って会いにきてね、また会えるよ、って推したちが何度伝えても伝わらないかもしれないけど、いつか一緒に現場を共有して楽しめる未来があればいいのになと私は願います。
運営サイドの心構え
ただ、これはどの商売でも周囲のガールズワークなどを見てても思うことだけれど、恋愛って「Like」で一層下の好かれ方なんじゃないかな?
色恋営業みたいな要素を使ったお仕事の中で、割り切って人間としての魅力で「Love」で愛してくれて楽しめる段階のお客様を何人掴めるかが人間的な力量みたいなところがありませんか?
私は推したちのことをきゃー♡めろー♡な目でバチゴリ見ていますがσ(^_^;)人として好きもでかいのでσ(^_^;)あああ〜ん♡
また余談だが、キャッテリアカフェで相席になりナンパしたまっきー推しのお姉さんと、舞台の時間まで潜入調査かねたお茶させてもらったのですが(お姉さんはいい人でした)
SNSそんなに見てないけど本確騒動は一部のオタクがおかしくて騒いでるだけでしょーって軽く言ってて、そういう人がほとんどだよねって安心しちゃった。笑
まぁたしかにまともな人はどっちの意見もSNSに書かないからなと思いました。私はまともではないので、慶彦激励擁護コメントを書きましたが。
好きの反対は無関心。人なんて他人のことそんな深くまで見ようとしないからと思う。激昂するって自分の中の理想のすきぴのことが大好きすぎたんだろうなぁ。執着って次元の低い好意だから、早く離れた方がしあわせへの近道なんだけど、一度ハマった沼はしんどいし抜けづらいんだな。
つまり今アンチでも、いつの日かわかってくれる人がいるかもしれないし、今後ファンになる可能性が大いにあると思う。
ただ経済市場でも人間関係でも、だいたいのシェアなんて2-3割程度しか取れませんから、すべての人に好かれて納得してもらえることなんてない。2-3割の必ず発生するアンチとバトることで逆に相反する他の7割の市場や好感度を取りに行く、という経営的な考え方もあるくらいですから。
全員に好かれようとすると、わけがわからなくなって苦しいに決まっている。結局は自分の軸を持って自分が正しいと信じられることを続けていけばいいと私は思ってるよ。
2.5はまだ発展途上のジャンルといえども、キャストもお客様側もモラル教育をしないと、まともなお客様を逃す一方なのでは?
そもそも名義積んでまで前の席で何公演も同じ舞台を見ることが、上品なお金の使い方とは1㍉も思わないので私個人的には。運営もお客さん側も私自身も、オタク事自体がもっと成長して欲しいし、私も驕らずに成長していきたいなと思った。
「幻想の優しさ」を売って大きくなった荒牧慶彦さんだけれど、今は大きいものを動かしたい、動かせるポジションになってきて「厳格な愛」を売るフェーズに入っているのではないかな。
ぬるま湯でだまし続けて欲しかった、ずっとあいまいな幻想がよかったという層が変革についていけなくて喚いている状態だろうと個人的には感じました。
荒牧慶彦さんは良くも悪くも浅はかな優しさを振りまけるタイプだよねとファンながらに思ってる。女性ファンをお相手とするポジションの男性においては最強の強みだと思います。
考えがはっきりしていて味方と同じくらい敵を作りがちな私は、そんな社会的な協調性が高い荒牧さんをとても尊敬しています。ですが個人相手の商売はそれで成り立つし人気出ても、大きいものが動く時はやっぱり厳格な規律や正論を通す筋が必要になるのだと思った。
お飾りの隊長じゃないなら燃えようが攻撃されようが行動するしかない。でもしんどい辛かっただろうに、休まずに仕事(公演)行った荒牧さんは本当に偉いと思いました!
他者の"行動"を信じる
しかしながら当日券の列がパンパンだったし、客席ほぼ満席だったし、荒牧慶彦さんってやっぱり人気なんだなと思った。荒牧さんが築き上げてきたことは間違いじゃない事実じゃないですか。
『言葉じゃなくて行動を信じろ』とは有名な言葉ですが、推しに対してのみではなくてファンに対しても当てはまると思う。
ネットの声は大切だけどすべてではないと思う。荒牧さんはSNSとの距離が近いマメな方だからこそ反動食らうと思うし、意外とウジウジしてそうだったから、Twitter(現X)で喝を入れたのですが(誰?)
石川凌雅さんとか福澤侑さんとか、ワイがいいやつそう認定した人が直接の言葉はなくともまっきーさんをフォローしてくれるのが伝わってきて男臭い優しさに救われちゃった。
人生って結局こういうことだよ、態度そっけなくても顔きつめでも、実際に行動してくれる人しか信用できないもん。まぁ逆境で俳優陣やスタッフさんの絆深まってそうだけど。
炎上してるものに対してはイメージ商売をしているタレント業としては無言、無視、静観などのしらこい対応が正解なんだけど、私の好きな人たちはちょっと庇う感じのコメントしてるっぽいSNS投稿の感じがした。いい奴ではあるが損しがちで、私は結局そういう人が大好きなんだって思ったぁ。
悪意のある人と同調してはいけないし、同じ目線になってはいけないと思う。万人の正解は出せないのだから、自分の正しいと思う道を貫くしかない。良き種を撒けば良い花が咲くのだ。悪意に打ち勝つ強さを持って欲しい。あと多少の運気のバイオリズム誰にでもあるからしゃーなしな部分はあると思っている。
ただ私は誰に対しても違うと思ったらそれは声に出すし、筋がぶれたらそれは信じられない……となる。それは家族や好きな人、誰に対しても同じだから。
私から見たら運営さんや荒牧さんたちは善性の高い行動選択をとっているし、より多くのみんなの利益の実現のための行動なのだから間違っていなくないですか?
綺麗事だって大切だけど、別に多少の本音はファンに対しても言ってもいいと思うん。こっちも言うんやから。
本当に全ての人に納得してもらうのは無理なんだよね。育った環境も価値観もその人にとっての利益もぜーんぶ違うんだから、全部の人と心が通じ合うなんてできないんだよ。
荒牧慶彦さん、好かれる力というのが移ろいやすい脆い儚い芸能界に飛び込んで傷ついている愚かしさがさらにいいなという側面もある。でも心を閉ざさずにたくさんの数の縁を結べばいくつか本物は残ると思うし、それは荒牧さんが求める本物の愛に近そうだ。
新しい経験を積んでたくさんの人をしあわせにできたなら、私はその人生には必ず意味があると思う。そういうのっていつか必ず回り回って帰ってくると思う。
やっぱり正しいと信じる道を貫くしかないし。多くの人に機会を与える取り組みの何があかんの、間違ってないやんけ!
というか、世間的には私のようなオタク人種の方が『キショい』ので、キショいなりにせめてお利口さんでいなければ…という自意識はあるよね……キショの流儀ってもんがあるから。
荒牧さん、次回作もがんばえ〜( ᴖ_ᴖ )
ドーシャ楽しみだな!