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ペーパー難関校。ペーパー以上に重視されていることとは。

暁星、成蹊、洗足。
いずれもペーパーの難易度が比較的高いと言われている学校だ。
暁星は制限時間が短く、成蹊はお話の記憶が長めで、図形問題のレベルが高め。
洗足は3割は初見の問題で思考系が多く考える力が試されている。
そう聞いていた。

三校ともカラーは全く異なるが、何度か学校に足を運び、学校の様子や先生のお話を伺い、是非我が子を通わせたいと思い受験をした。

我が子はペーパーが始めからものすごく得意だったかというとそういうわけではないが、夏明けに実力はグッと伸びたように思う。

本番のペーパーの出来は、本人曰く「できた」とのこと。
正答率がどのくらいだったのかはわからないが、少なくともわからない問題や終わらなかった問題はなかった様子だった。

三校に共通するのは、考査が2回に渡って行われることだ。成蹊の場合は1日目、2日目、暁星、洗足の場合は1次通過後、2次へと試験が続く。

いずれもペーパーは足切り的意味合いもありそうだが、学校が考査において重視しているのは、行動観察にあるように思う。

暁星の行動観察ではグループでの活動(ゲーム的なもの?)があり、成蹊においては、休憩時間の様子ももしかしたらみられているのかも?とさえ感じる内容だった。

洗足は2次に2回目の行動観察が2時間半行われ(1次でも行動観察がある)考査内容が一連のストーリーになっており(良く練られているなと感じた!)、その中で他者との関わりだけでなく、説明(ルール)を聞いて理解し、
(それをしっかりと覚えていて)行動できているか、自分の意見を相手に伝えることができるか、など多面的にみる考査内容だったように思う。

先生も説明会の中でお話しされていたが、短時間の面接の中では、どうしてもその子の一部分しか見ることができないため、2回の行動観察の中でじっくりと子どもを見て、見極めているのだと感じた。
実際、2時間半もの時間があると、子どもの「素」の部分が見えやすいのだと思う。

幸い、我が子は行動観察が得意な方だったので、いずれの考査も楽しんで参加していたようだった。
そして全ての学校にご縁をいただくことができた。

お教室でも行動観察の授業はとっていたが、こういう時はこうしなさいと、教えたことはない。

とはいえ、スランプだった時期もあり、その時の行動観察の授業の参観ほど辛かったことはない。

でも、そのスランプは成長のための踊り場であり、必要不可欠な時間だったのかもしれない。

行動観察をお教室で授業として取る意味は色々あるように思う。

我が家の場合は、そもそも行動観察がどういうものかわからなかったので、考査の前にどういうものか知っておきたいというのが、行動観察の授業をとっていた一番の理由だった。

型を徹底的に教え込んで、こういう時は、こう言いなさい と指導されるお教室もあるかもしれない。「守・破・離」でいうところの「守」だ。
もちろんそれは大切だと思う。

しかし、型にはめすぎは子どもらしさを失うことにもなりかねない。
側から見れば、言わされている(その子自身の心からの言葉ではないな)というのが素人目にもわかり、みんなが同じようなことを口にし、若干の違和感さえ感じてしまうこともあるからだ。

行動観察のケーススタディを多く重ねて、対処の仕方を身につけるよりは、保育園や家庭など日々の生活の中で、お友達や家族との関わりを通じて相手を思いやる心や、嬉しい言葉、言われたり、されたら悲しい言動などを、その時その時で丁寧に子どもに教えてあげることこそが大事なように思う。


我が子は二人とも行動観察が得意な方であったと書いたが、なぜ行動観察が得意だったのか。
それについてはまた別で考察したいと思う。


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