精神科病院協会 山崎会長のインタビュー記事を読んで
こんばんは
今日は表題の通り山崎会長のインタビュー記事を読んだ感想を
書いていきたいと思います。
この記事は読む立場の人によって
いろんな感想を持たれることかと思います。
わたしの感想は「先生、わかるよ」でした。
もちろんすべての中身を肯定し共感しているわけではありません。
治療にのせるために拘束するとかはおかしすぎるので
たぶんなんかやりとりの行き違いがあったんだろうなと思いますし
自治体によるかもしれませんが障害年金と生活保護を組み合わせて
自分らしい生活をしている人もたくさんいらっしゃるなあとかは思いました。
でも先生が言った社会構造が変わらないということや
みんな偏見をもっているという言葉には
「先生わかるよ」とうるうるしてしました。
先生がそう言ったこと、わたしがわかるよと思ったことには
そう思わざる得ない現状を経験しているからです。
わたしは以前精神科病院で長期入院者の病棟の担当をしていました。
そこでは他の病院では診れないと判断された方が
入院していました。
いわゆる困難事例と言われる方々です。
大学のときには
精神科の入院期間が世界と比べて著しく長いこと、
病状が安定していても生活のサポートが整わないことから入院が長期化する社会的入院があることを学び、
退院促進させることこそが正しい道であることを教えてもらいましたし
記者のようにこの現状がおかしいと思っていました。
就活で提出したエントリーシートにも
「長期入院している人をわたしが全員退院させます」と書いて
それはそれは意気込んでいました。
そんな中で病棟に配属になり、退院を進めると
たくさんの壁に出会います。
退院調整するなかでわたしが実際に投げられた言葉を羅列します。
「退院して何か大きな問題が起きたら、どうするんですか」
「このまま入院させといたら良いじゃない」
「こんなわけわからない人が地域で生活してほしくない」
「退院させてもどーせまた入院するでしょ」
どんだけ病状が安定していても
本人を見る前にこのような言葉をかけられます。
本人を知ろうとする素振りもみせない。
一般の人ではなくて、福祉や同じ医療業界にいる一部の人が実際にかけた言葉です。
同種類の業界にいる人がかけるんだから
世間はもっと冷たいんじゃないかなって思ってしまいました。
思わざる得なかった。
病棟を居場所にしてはダメだとも思うけど
長期間する病棟にはその人の居場所がある、役割ができる。
存在を認められている。
確かに制限されることもあるけど、
良さも悪いところも全部受け止めてくれる環境は整っている。
偏見や感じ方はなかなか変えられないし、
そんな言葉を平気でかける人を変えられない、
そんな社会に居場所がつくれるとは思えなかったんですよね
患者さんに「退院したら楽しいかな?」という問いに
わたしは毎回答えを悩みました。
お世辞にも良い社会が待っているとは思えなかったから。
周囲と違うこと、周囲からの偏見の目に苦しむ場面があるかもしれないと思ったからです。
傷ついてほしくなかった。
それでも「退院したい」と患者さんの気持ちを応援したかったし
願い通り退院に結び付いたときはすごくうれしかったです。
こんな極端な気持ちを抱えながら
少しでも本人の素敵なところやかわいらしいところを伝わるように
本人の理解が進むように関係機関には伝えましたし、
本人には入院生活のなかで支援者というものが
厄介ではなく、ちょっといると便利だなという認識に変わるように
関わっていました
微力だけど、少しでも退院後が穏やかな時間が過ごせるようにと願いを込めてました。
先生の記事でそんな気持ちを抱えながら
葛藤していた日々を思い出しました。
みなさんは先生のインタビュー記事でなにを感じましたか?
良かったら聞かせてください。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。