ばあちゃんのつぶやき2022.07.17

今日、また入院中のばあちゃんに会うことができた。

もう会うことはないかも知れないと思っていただけに、ちょっとうれしかった。
「○○だよ」と私が話しかけると、思いがけず、ばあちゃんは「死んだもな、きっこねえわ」と言った。

7月3日に会った時は、ばあちゃんから「じいちゃんかい‥」言われて、私はちょっと困ってしまった。確かに、私は近所の人や、じいちゃんを知っている人たちから、○○ちゃんそっくりだわ、とか○○ちゃんの子どもだわなどとよく言われてきた。

もっともじいちゃんは5年前に亡くなっているので、このごろはそう言われることも少なくなった。わたしは、やれやれと思っている。

ばあちゃんとしては、じいちゃんにお見舞いに来て欲しかったのかもしれない。

それは、7月3日のこと。

今日のばあちゃんのつぶやきは、意表を突いたものだった。

確かに、死んだ者は来る筈はないのだが、どうしてこういう表現をされたのか。私の名前をわかった上で「あんたのことは分かっていますよ」とちょっとおどけて言ってみせたのか?だとすれば、気持ちの余裕が感じられる。

本当は、ちょっと大変な状況なのですが。

ばあちゃんは、丑年だからというわけではないが、どこか悠揚としているように見えました。


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