感想【舞台刀剣乱舞 虚伝 燃ゆる本能寺】

【リベンジ虚伝】

実は初演は2回目の鑑賞になる。前回は何があったかというと真剣必殺にびっくりしすぎて記憶なくしてしまって感想のメモ全部消してしまったんだよな。馬鹿!!!
でも二回目のはずなのに、初見と同じところでヒィヒィ言って記憶もなくしているので刀ステの火力の高さがわかる。

【刀ステと刀ミュ、その違い】

わたしの2.5次元はまず刀ミュが基準なので、刀ミュと比べての話ばかりになってしまうが、刀ステでまずびっくりしたのは、舞台の広さに対しての刀剣男士の密度だった。
刀ミュの本公演と同じくらいの広さ、しかしおんすていじや心覚よりは狭そうな舞台に十二振の刀剣男士がミチミチにひしめく。
しかも全員当たり前にデカいし脚が長えので江水ライブパートのお前が知ってるみたいに大渋滞になってる(でも小夜はポイフルくらい小さい!)
顔が良くてデケエ男たちをなんとしてでも同じ画角に入れてやろうとする確かな意志を感じた。
そしてやはり人数が多いとゴージャス、、!たくさんみれてお得なきもちになる。
人数多いのに、お話の構成はすっきりしているのでどこをみていいかわからん、、!みたいなのが少ない気がする。

でもステの殺陣はすごい!といろんな人から聞いていたのて楽しみにしていたけど、殺陣のこと忘れてお話にのめり込んでいたのと、わたしはド素人なのでミュの殺陣とのヤバさの違い?というのが残念ながらわからなかった、、うう、、反省、次はちゃんと注目してみる。
ミュの殺陣は踊りの振り付けに近いけどちゃんと殺意感じるしな、、ステはきっとその殺意がもっと具現化されているということなのだろうな、多分そのうちわかる、わかりたい。
わからなかったと言えど、かっこよかったことはちゃんとわかった、すごかった。
特に鯰尾、動きが精緻で「あー!鯰尾ってこうやって戦うよね!」となった。

あと歌わないし踊らないのもびっくりする(当たり前)
実際ステの刀剣男士たちも歌ってくれるけど、歌や踊りに頼らない舞台作りというのは、物語(脚本)にとてつもない意味や深みを持たせる必要があるし、それを出力する役者さんの表情や一挙手一投足に現実感や意味が現れなくてはならないだろう。
もちろんわたしは歌って踊るのがこの世でいちばん好きだから、刀ミュも刀ステもどちらにも旨みがあって素敵で良いな〜!と思った。
2時間以上ある物語のはずなのに、ダレずにずっとおもしろいのってすごいな、、!
本を読んだ時に光景を頭の中で想像したものが、ずっと目で視えているみたいな感じだった!

あと真剣必殺、ほんとこれびっくりしてなにもかも忘れるから良くない!すごくない?!真剣必殺?!
刀ミュの脱ぐのと全然違うじゃん。
阿津賀志の岩融といまつるちゃんもド衝撃的だったが、虚伝も言葉を失ってしまったのでメモには「イャァ、、」「絵じゃん、、」「ああ、、!!ああ、あ!!!」しか書いてなかった、多分この先の鑑賞も全部同じことやる。

【ステの刀剣男士良い】

ステの刀剣男士もめちゃくちゃ良い。
初めて刀ミュみた時は、2.5次元耐性ゼロでむしろアレルギーなのではというくらい嫌悪していたのだが、もうずっぽり慣れてしまっているので、刀ステの刀剣男士たちにも「わあー!本物だーーー!!!」と大歓喜した。

全員最高なので全員にワーワー言いたいけど、文字数の関係もあるので何振りかに絞る。

[宗三左文字]
宗三左文字って立体になるんや、、あの儚さ美しさ厭世感を出せる人間この世にはおらんかと思ってた。めっちゃくちゃかわいいステ宗三、、お姫様だけどギャルの香りがする。
嫌そうな顔してる宗三かわいい。

[小夜左文字]
ちいせえ!!!ちいせえぞ!!!!!ポイフルの大きさだった!!!
めちゃくちゃかわいい!!!!こねこちゃんかと思った!!!
「もう行っていいですか?」「復讐かい?」
小夜の過去を思えば笑ってはいけないのだけど、トゲのある言葉や復讐心をくすっとしてしまうようなところで出してくるのが可愛らしい。

[薬研藤四郎]
正直薬研がいちばんびっくりした、薬研のだけダミヘで録音したやつに聞こえるくらい声がいい。なんなんだその太ももは????
信じられないくらいセクシーな作画、二次創作で何万回と見た薬研の振る舞い。本物じゃん!!!
合法なのはわかってるんだけど背徳感があるし、薬研も多分わかってていちいちセクシーな振る舞いをしているので狂う。いい加減にしろーーーーッ!!!
カテコで眼鏡をなおすところにヘキを感じた。

[鶴丸国永]
わたしはね、伊達には絶対ハマらんぞといつも強い意志で刀剣乱舞をしてるんです。
でもだめだった、鶴丸かわいすぎるよ、、白まつげめちゃくちゃかわいいよ、、髪も大好き、衣装も最高じゃない?キュートな中に鋭いところがあって良い、、
ミュの鶴丸と比べるといたづらな感じで、楽しく穴を掘ってるタイプなのかな、笑いながら人を殺すタイプ。無垢なんだけど中身に何が入っているかわからない、、全ての鶴丸でいちばん好きかもしれん、、

[燭台切光忠]
わたしは伊達の男に絶対ハマらんぞと(以下略)
性癖圏外からぶん殴ってくる男。ほくろが最高。
燭台切光忠くん、等身がバグすぎてなんかもう「絵???」ってなる。御手杵みたいなびっくり感ある。
OK!と小夜をおんぶするところも、スマートにおはぎを差し出す様もめちゃ王子様で泣きたくなった。長船だぁ、、、!

光忠くん、わたしがカメラをやるなら左から瞳を写したくなるのだけど、右から目を写す場面が多くてこれもまた良い、、どっからうつしても良い。

で、肝心の人柄なんだけど、わたしの中の燭台切光忠ってもっと優しくて紳士でそれこそホストみたいな女を喜ばせにくる優男且つおかあさんという認識だった。
でもちがうんだよ、、なんか、、、ステの光忠くん、なんかもう静かなヤバさがあった、、ミュみつよみたいな怪物みをやや感じた、、、多分深掘りされた時がわたしの終わりなんだと思う。
「こんなものじゃないだろう?長谷部くん」の光忠くんさ、全然よく見る長船の王子様のかおをしていないんだよ、、目のギラつきかたが獣なんだよ、、、光忠くんこそ獣踊ってほしい、そのままミュにもきてくれ!!!
わたしは結局デカくてヤベエ男がすきなんだなと改めて確信した。

【個体差いろいろ】

ミュでみたことある刀と個体差を比べるの楽しい。

[まんばちゃん]
ステまんばちゃん、なんか細くて儚い、、くちびるピンクだし、、ミュまんばちゃんは冬だけど、ステまんばちゃんは春っぽい。
唐揚げより素麺の方が好きそうな個体で、わたしのまんばちゃんはこちらに近いような気がした、どっちも最高にかわいい。

「写しのくせして近侍の役に舞い上がってしまった」に、審神者との触れ合いを内心求めているようなところが、「俺は近侍としてどうすればいい、俺は何ができる」の言葉には、「どうせ」と言いつつ現状を打破しようと踠く様がとても愛らしく美しく感じられた。
なんとなく、ミュまんばちゃんより幼なげ。
あとやはり山姥切国広はひらみが良い。天才の造形。

[鶴丸]
ステの鶴丸はもうひとりいるらしいな、、!
でも多分わたしはこの世に存在する全てのメディアミックスやら二次創作の鶴丸国永の中でいちばんこの鶴丸国永が好きな気がする。
見た目が好みなんだよ!!!!!
多分にんげんもすきだ。びっくりさせようと忍び寄ってるところとか、おはぎ食べさせてるところとか、そのあとゆびなめてるとことか、カテコでいちにいにマイク貸してあげてるところとか嘘泣きするとかほんとかわいい、俳優さんがほんものの鶴丸なんでは?
無垢で無邪気!!!でも「復讐したいものはいないが、驚かせたいものがある。天だよ、天ぐらいは驚かしてみたい」と言われて、アッ、、こいつも鶴丸国永だ、、ヤベエ男だった、、となった。
鶴丸国永がこの世に三振いるのありがたすぎる。

[三日月宗近]
三日月宗近はどの個体もぞっとさせられるような怖さがあるが、ステ宗近は歌わない分余計に台詞というか言葉に強い魔法がかけられているようにみえる。
それから汗をかくと泣いているようにみえるところもステ宗近ならではなのかも。

【兄弟の話】

そういえばふと思ったけど、刀ミュの刀剣男士って虎徹と源氏以外いうほど兄弟兄弟してないよな?!
わたしの愛する三池や、国広のふたり、江は兄弟のようなものとされたけど、それぞれ明確な「兄」「弟」のようなものはない気がする。

ミュには刀剣乱舞きっての大所帯の粟田口がいないからだと思うけど、「いちにい!」と呼ぶ鯰尾や、「江雪兄様!」と呼ぶ小夜をみて、「長曽祢にいちゃーん❣️」「蜂須賀にいちゃーん❣️」の浦島くんとは全く違う栄養素にめちゃくちゃ元気になった。
(幼い弟と成熟した兄ということですか?)

お布団で寝ている小夜を囲む左文字の兄様たち良かった。6畳のアパートで清貧に暮らす訳ありの左文字が見えた。
「なんて顔をしているんです、そんな顔を小夜にみられたら心配されてしまう、笑えとは言わないでも、せめて小夜の前では兄の顔で」
ボコボコに泣いた、、兄の弟をおもういじらしさ、左文字ならではの、二人の兄が成す想いなんじゃないか。

【おはぎの宴】

刀ステの話が出ると必ずおはぎの話が出るが、皆「見ればわかる」としか言わない。
そして迎えた鑑賞、初見の時夢かと思ったけど二回目の今回で夢じゃなかったとやっと確信した。
「いいかげんにしろお前ら!ここはおはげの、、おはぎの宴ではないんだぞ!」
なにをやってるんだこれは、、?刀剣乱舞新喜劇かな???軍議の内容なんもわからんかった、、なんの話だっけ、、

わたしの中でへし切長谷部という刀は、みんな大好きで人気が高くて何やらせても上手くできる優等生みたいな印象なんですけど、馬といいおはぎといい、そんな長谷部をこんな雑におもろくしていいんですか?!?!ありがとう!!!!!
スマートでやさしい長谷部も大好きだけどさ、わたしはこっちのオモロ長谷部の方が大好きなのでとってもハッピー。巻き込まれ体質で最高だな!!

ミュもそうだけど、舞台上で役者さんの素顔のような瞬間がみえること、刀剣男士のにんげんの部分を見ているようでとても良いな、、!愛
(長谷部くんのおでこ、かわい〜ね!)

【三日月宗近とは何者か】

誤解しないでいただきたいのだが、
わたしは三日月宗近が、得体がしれなさすぎて本当に怖い。
うちの本丸のムネチカも何を考えているか本当にわからんし、ミュの宗近も本当にわからん(何故ミステイクするのか)、ステの宗近も本当にわからん、、、、、!
ついでに国宝展でみた宗近もわけがわからんかった、、綺麗なことしかわからん、、、
もちろん嫌いなわけではないのでうちの本丸ではおやつにマカダミアナッツチョコ一緒に食べたりしてるし、修行にも行ってもらったし、おじいちゃんと呼んだ時にいちばん最初にこっちを向いてくれる、寧ろ仲良くしてくれる刀のうちの一振だ。でもわからない、、なにも、、、!

ミュ宗近は本心をやや歌に乗せてくれる印象があるが、ステの宗近はなにもない、、
歌がないとはこういう救いがないということだった。

ステ宗近、人工衛星に陰影を筆で乗せて打ち上げたものを月としたみたいな、つくりもののようなにおいのなさがある。清浄で潔白がすぎて不気味。
(悪く言うつもりが全くないのに言葉選びが難しすぎる)
お顔はお人形のようにかわいらしいのに!表情がわからない!うまく認識できない!声の抑揚のなさで感情が読めない!!
ステ宗近は、三日月宗近という"機能"がいちばん似合ってしまうな、、と思った。最高美しい。

[宗近とまんばちゃん]
度々あるまんばちゃんと宗近の場面、二振の関係は深く絡みついているようで、どこにも接していないみたいな不安定さがあると思った。

まんばちゃんは部隊長をも務める宗近と手合わせをしても練度の差を感じることはないし、むしろきっちりみっちり強いから、心にでっかいもやもやを抱えていて、それが彼の強さを翳らせているのだろう。
紅白戦で宗近と会敵した時、いなそうとするまんばちゃんに宗近が割としつこく絶対逃さないというかおで追って戦おうとしてきたのがわたしの中では意外だった。
宗近の「にんげんではない面」が満ち欠けして「執着のある面」がみえたような、、
もちろん刀剣男士も多面性のある生き物なのだろうけど、宗近の場合は月の新しい姿のようにみえるな。
ここの宗近は主の意思を尊重してまんばちゃんの成長の一助とすべく戦っているのだろうけど、純粋に戦うことが好きそうというか、血の気が多いというか、、刀の一面もみえるというか、、、
「練度の高いまんばちゃんは相当手荒にしなければ壊れないだろう」みたいなものまで感じた。

まんば「織田の仲を取り持つための紅白戦では?」
宗近「ならば俺を打ち捨てていけば良い」
↑宗近の抑揚が弱めの声と流れるような動き、ロボットみたいで息を感じない
えっ宗近呼吸してる?!呼吸してないのでは?!?!息切れみたいなの一切ない。

[月と宗近とまんばちゃん]
ここさ〜!かなり衝撃的だった。

まんば「心は不便だと思う、物なのにどうして心がある。心がなければ惑わされずに済むのに」
宗近「心があるのはものであるから」

宗近「月をみてなんと思う」
まんば「うつくしい」
宗近「美しいという心が月に宿る、その心がいつか還ってくる、森羅万象をめぐる。人はものを作り 物を語り ものに心をこめる。刀剣は人の心を運ぶ歴史のよすが」
宗近「月が顕現したらさぞ見事な付喪神となるだろう」

まず刀剣男士も月を見てうつくしいと思うの良い、、
ふと思ったけど、「美しい」ってなんなんだろうな、「綺麗」でもいいわけで。
でも漢字の意味を考えると、綺麗というのは清潔さとか煌びやかで派手みたいな意味を持つが、美しいというのは心に訴えてくるというか五感に触るものへの表現で、清潔でない、例えば死体すら美しいと言っても良い、穢れすら愛しても良い、そういうことなんだろうなあ。

歴史のよすがという表現も素敵だと思った。
長い日本の歴史で、今残っている刀ってほんの一握りで、名前の残らなかった人も刀もたくさんあって、悲しいことだけどこれから先の未来で名前がなくなっていく刀もきっと出てくる。
そんなことを「よすが」、心のよりどころや手がかりみたいなふわっとした言葉で表すの天才。

あと、「心があるのはものであるから」には少しゾッとした。
「心が宿るのは器」、肉体や刀や歴史に残ってきた物を器、つまり長い時を残っていても心が宿っていなければ、歴史がなければ、記憶がなければ、心を還せなければ、ものですらなくただの化学式で構成できてしまう がらんどう な化学物質の塊ということにされてしまうのか、、!みたいな解釈ができてしまう。きついよくるしいよ!!

[宗近の太陽]
宗近の「その心でこの世を照らしてやれば良い、月を照らす日の光のように」、ギュッッッッッとなる心臓が!!!
まんばちゃんに日の光であることを求めるの、宗近が宗近自身を照らされることを望んでいるのか?!そういうことなのか?!?!もう助けてくれ、なにもわからん。

最後の場面の戦う宗近、ものすごい本気がみえる。
遡行軍さんを斬る動作に、吸った血で動くような加速度がある。
傷ついた肩を抑えるところとかもうさ、、
まんばちゃんと背中合わせになって、「これはまた、随分煤けた太陽だ」って言うところとかさ、、、

煤けた太陽って何ーーーーーーー??!?!?!

こんな、きれいなまんばちゃんに、美しいと言ったまんばちゃんに、「煤けた」という言葉をあてるの何?、?!?!
黒く汚れて古びている太陽という意味、?!?!だけど熱感を感じる言葉選び。
多分まんばちゃんのまだ卑屈なところを指して煤けたと表現しているのかもしれないけど、それ以上に深くて強い何か別の意味が込められているように感じる。気になる場面。

【不動ちゃん好きだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】

不動ちゃん、今まであまり親しみのない刀だったので虚伝でみれてほんとうに良かった。
ゲームの立ち絵ももちろんかわいいが、動くとお話しするとびっくりするくらいかわいい。
自分と重なるところも多いのでムズムズしたきもちになる。

虚伝の不動ちゃんのかわいさがあまりにも衝撃的だったので戦力拡充の恩恵も受け、感想文を書いているこの間、修行へ行ってもらった。鳩を使ってすぐに帰ってきてもらったけど、不動ちゃんにとって修行がものすごく大きな意味のあるものだったようで、極の姿はとても凛々しくて優しくてものすごい成長を感じた、、
少し寂しい気もするけど、めちゃくちゃ頼もしいよ、帰ってきてくれてありがとう、、!!

話を戻すが、虚伝の不動ちゃんの愛を知っているが故の傲慢さ愛らしすぎる。
「ちいせえちいせえちいせえなあ」好きだ、、
誰に対してもオラついた悪態をつくのかなと思いきや、宗近にはなついているような様子が伺えるし、「じゃあまんばちゃんだな!」と親しげに呼ぼうとするところとか、光忠くんに抱きつくところとか、鶴丸とイチャイチャしてるところとか、幼なげで人懐っこい面が多々ある。

織田のお家にいた頃の記憶がぼんやりしているというところも良い。
わたしもオタクと遊んだ時楽しかったのに何しゃべったか覚えてないもんな、、
ぼんやりしているものに自分のいちばん大切なもの(織田信長の愛した刀だったこと)を委ねているところが不安定で、赤ちゃんみたいで、守りたいとか一緒にいたいとか、可能であれば愛させてほしいという気持ちになった。

不動ちゃんの力がないのに口だけというか、実際そんなことはないのだろうけど、歴史が立派で誇りで、それしかないのが歪でほんとうに狂おしいほど愛おしい。
「信長が好き、それのなにがいけない?」
純真だけど心が強いわけではないところにも親近感を覚える。

「どうせ俺はダメ刀だ」とむくれるところ、愛、、!
みつよの「どうせ」は世界への不平不満でなんかデッカくて大好きだけど、不動ちゃんの「どうせ」は審神者や他の刀剣男士といった対象ひとりだけに向けたごくささやかな甘えとか寂しさの気持ちがみえてきゅんとする。ほんと、、かわいいな、、、

宗三「僕に追いつかれるなんてまだまだの証拠です。身の程を知りなさい、あなたはまだ本丸に来たばかりだというのに」
不動「俺は昔のことはぼんやりとしか覚えてないけど、宗三ってきれいだな。昔からそうだった」
不動「薬研や宗三をみてると自分がダメ刀だとおもえてくる。でもあんたはにがてじゃない、それは綺麗だから」
不動「信長公はあんたをみて、どう思ったんだろうな」
この場面最高です。
ここ、宗三が月と同じで何を返したか、の暗喩で好きだな。

作品通して不動行光は、うまく言葉にできないことがたくさんあるところがいちばん愛おしく感じた。
何かを言おうとするけど上手く言葉にできなくて苦しんで、お酒に逃げてる、ひとに悪態をつく、ダメ刀だと自分を貶める。
なんて人間くさくてかわいい刀なのだろうか、

あと、なんかよくわからんけど常におめめに光が入るのすごすぎる。チュルチュルのおめめしとる。何事?!

【新刃に対するまんばちゃんの良さ】

まんばちゃんと不動ちゃん、ふたり揃って卑屈なのかわいい。
「お前を見ていると俺は、、!」とか、「このダメ刀!!!」と感情を露わにするまんばちゃん、あまりにも良かったな、、

「写しだけど偽物なんかじゃない国広の傑作」
「自分はうつしと言葉にすることで俺は逃げていたのかもしれない」
「俺は近侍を務める、お前はダメ刀を返上してみろ」

ここさぁ〜!!!!!!!多分不動ちゃんじゃなければまんばちゃんにここまで言わせることできなかったんだよ!!!!!!!!
「どうせ」仲間のまんばちゃんと不動ちゃんだからこその物語と思う。

わたしの最推しは三池で、ソハヤのことを大変愛しているので"写しだなんだ問題"に対してクソデカ感情を持っているのですが、作刀された時から「写し」として自分の価値が決まっていることってものすごく辛いと思うんだよな、、それをまんばちゃんは乗り越えて行こうとしていて、それを過去に囚われて今の自分の価値を決められないでいる不動ちゃんと一緒に成そうとするところ本当に良すぎる。

【明智光秀という男】

わたしは10代前半を何故か織田信長の夢女として生きてきたので、明智光秀という男にあまり良い印象を持っていなかった時期がある。
約10年経った現在では、明智光秀は織田信長を完全体とした人物という認識だが、虚伝の明智光秀はほんとうにまさに「織田信長を完成させた男」として描かれていて、わたしはやっぱり織田信長のことが大好きだし、明智光秀に感謝しなくてはならない、、と強く思った。

それから何より光秀くんかっこいい、めちゃくちゃタイプの顔面だもん。
あの目尻の皺、絹織物のように美しいな、、
カテコの時にお話されているところも良かった、すっごくやさしいおもしろおじさんじゃん!
多分10代前半のわたしが虚伝みてたら明智光秀の女になっていたよ!!!

光秀くんの言葉も良い、
「つとめか、お前にお前の忠義があるようにわたしにはわたしの大義がある」
大義は大いなるもの、多分国のためにというニュアンスで、忠義は織田信長個人のためというニュアンスなんだよな、

この冒頭の燃え盛る本能寺での光秀くんと蘭丸の対話する場面、「織田信長とは、何者なのだ」という言葉のせいで、わたしにはどうしても光秀くんも蘭丸も、歴史に動かされているただの人形で自分の意思なんてなくてわけがわからないのに大義と忠義を全うさせられているようにみえてめちゃくちゃ苦しかった。
ミュでいう「悲しい役割を背負わされている者たち」というか、、
織田信長のことをふたりともなにもわからず、概念を、影を追っているだけにみえる。

【光秀くんと蘭丸、このふたりの関係、"良い"】

光秀くんは若くて信長さんにかわいがられてる蘭丸のことが心の底から羨ましくて、でも光秀くんのことを蘭丸はみていないというか、、
不動行光をもらった蘭丸に光秀くんが「不動行光ではないか」と手を差し伸べるけど蘭丸がさっと大事そうに不動行光を抱えるのがなんかもう辛かった、、
光秀くんは何度もこうやって「どうして俺じゃないのか」みたいな気持ちを味わってきたのだろう。
蘭丸の何も知らずにスキップして帰っていくところとかもうね、、!

「生きているうちに、あといくつ椿をみられるか」
「若くはない、指折り数えて生きていかないといけない、せめて次の椿を」
「武家には縁起が悪い、でも落ち着く、花を嫌いなにんげんなどいない」
光秀くんの言葉が大変味わい深い、、
この時代の人間の寿命は50年くらいだった気がするから、光秀くんの歳になるとほんとうに指折り数える程度しか季節を迎えられない。
この言葉も、まだ若い幼い蘭丸くんにはあまり響いていないというか、深層まで理解されないというのが侘しく美しいと思った。
ここの蘭丸くん、職場のつぼねさんが老眼だとか親の介護だとか言ってる時のわたしみたいな感じで、なんと返していいかわからない感がめちゃナマっぽくてヒリヒリする。

蘭丸「織田信長とは何者か、すぐ答えられなかった」
蘭丸「信長は、命よりも大切な主君。迷いなどないはずなのに」
光秀「わたしにもお前のような頃があった。わたしはお前が羨ましいよ」
ここも良い、、忠義に尽くす者が、大義を尽くす者になっていく。
これ、愛する者のために世界を滅ぼせるか、愛する者の作った世界を守れるかどうかってことだと思うんだよ、蘭丸くんは世界が滅びても信長を守るし、光秀くんは世界のために信長を泣きながら殺すタイプだよ、、!!虚伝の光秀くんは、信長が憎いとか、自分が天下を求めたとか、私欲に走った描き方をされていないのが良い。

最後の場面、蘭丸が死なずに信長を助けようと必死で戦う場面メチャメチャ苦しい!
冒頭と同じ場面を繰り返すの、刀剣男士って同じ歴史に出陣して何回も何回も巡って守らなくちゃいけないんだった、、って思い出させられて深いカルマを感じる。あっぱれな演出です。

蘭丸くんが、遡行軍さんに助けられて「上様を、お守りしろと言うのか」と啓示を感じているところしんどい、、
光秀くんも「織田信長とは何者か」と、わからないのがさ、、冒頭でも思ったけど役割を演じさせられてるだけで、本能を釣られてるみたいでものすごく良い嫌悪感がある。
蘭丸くんもボロボロなのに戦っていて、心臓なんかとっくに止まっているのに生かしているのは織田信長を守るという啓示なだけな感じが苦しい。
漆黒天でも思ったけど末満さんすごいな、、

【織田の刀たち】

織田の刀たち、それぞれ織田信長に対して抱いている感情がちがうの良い。
刀たちの心情などわたしには計り知れないけど、長谷部は「憎悪」、宗三は「積憂」、不動ちゃんは「愛執」、薬研だけはなんともカラッとしていて「静観」という雰囲気がある。
でもみんな根底にあるのが織田信長からの幽囚なのが良いですね。
(でも長谷部の憎悪はちょっとちがうかもしれん!心の底では憎みしみきれない思いを持ってる自分が許せない気持ちもあるからこそ、強い憎悪を顕にしているきがする)

「生きてる時も死んだ後も振り回されている」
ほんと、元の持ち主って刀剣男士への呪いのようで、わたしもいつか呪いのようになってしまうのかな、、ねるねるねるねを見る度に思い出されてさ、、泣いてくれたりするのかな(多分しない)

「信長信長信長信長もう聞き飽きたんだよ!」って怒る長谷部くん、誰よりも信長って言っててかわいいねってなるけど、元彼の名前何回も言われたらこうなるわ、、
そんな長谷部を殴ってしまう宗三みても、わかるわ、、ってなる。
宗三の信長のことに対しては感情的になるけどそれをうまく言葉にできなくて殴ってしまったみたいなのものすごい良い。
何百年と生きた刀剣男士ですら感情をうまく言葉にできないことあるんだなと思うと自分が感想書き散らかしてるのも、許される気がしてきた。

宗三左文字、殴ってしまった長谷部に謝ったり、あなたの中の信長は何者ですかと問いかけたり、虚伝ですごく自分のために信長への理解を望んで、それが他の織田の刀たちも巻き込んでいくところに、ああ宗三左文字にはこういう面があったのかと感動した。
宗三のこと元々大好きだけど、ステの宗三のおかげでもっと好きになったし、ここまで完成させられたものをみると宗三左文字はミュよりもステの方が似合うな、、と思った。
(獣でセイオスしてるところが想像できない)

[織田の刀たちにとっての織田信長とは]

魔王が桶狭間で手に入れた刀
本能寺で一度燃えた
胸の刻印があるかきり炎の夢から戻れない

薬研はそれほど悪い感情をもっていない嫌いとは言えない好きとも言えない、でも理解したい
織田信長とはなんだったのか、理解したい。
尾張のおおうつけ
第六天魔王
覇王
どれがほんとのあのひとだったのか
敬われ慕われ忌まれ嫌われて
でも全部が信長を作っていた

断片的なメモになってしまったけど言葉の重みが凄まじい。
歴史、人の多面性、全てが作用して現在がある。だから全てを愛せなくてもいい、でも、理解しようとすることだけはやめないでほしい。という脚本の思想を感じた。わたしも同じことを思います。
刀ミュも刀ステも結局着地点は同じで、理解しようとする、考える、思い続ける、それを放棄してはならないということを伝えたいんだろうな、、
これ、多分感想文の最後の最後に書かなくてはいけないことな気がしてきた、、我に返りそうになっている、危ない。

【織田の刀たちと蘭丸①】

元の主なので当たり前だがこのふたり、蘭丸くんと不動ちゃん、よく似ていてかわいい。

蘭丸から、「大丈夫ですか」と差し伸べられた手をとる不動ちゃん。
蘭丸を抱きしめる不動ちゃん、抱き上げちゃう不動ちゃん。
不動行光のこんなかわいいところを見れるのは織田信長と森蘭丸だけなんだよな、、わたしにはみせてくれないんだよな、、、
刀剣男士と元の主との再会は、瞬間こそうれしさが漂えど、毎回苦しい。

「あなたたちをみていると、上様にみえる」

_人人人人人人人_
> あなたたち <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄

蘭丸くんにとって信長の刀たちみんなから、信長のにおいがしたんだな、、
全然ちがう個性を持つ子たちなのに根源に信長という要素がいるの呪いじゃん、、!!

宗三「あなたの主の織田信長公はどういう男ですか、あなたにとって、織田信長とは何者なのか」
ここで答えられない蘭丸くんさあ、、もう、、、なんていうか不動ちゃんがうまく言葉にできないのって、愛ゆえにうまく言葉にできない蘭丸くんをなぞっているようで良い、、!

その後の、「本当は会っちゃいけないけどさ、会えて嬉しかったぜ」という薬研、信長への感情薄そうだったけどここに出ているな、、愛がよ、、、
これだけで酒が飲める。

【織田の刀たちと蘭丸②】

不動「俺はお前を死なせたくない、俺たちは同志だ。俺もお前も愛してもらったじゃないか」

蘭丸くん遡行軍さん側になりかけてるようで、めちゃくちゃ苦しそうで苦しい、もう生死とかではないというか、、ほんと、この場面既に蘭丸くんの心臓は止まってると思うんですよわたしは!
「上様を守る」という啓示だけが筋肉を動かしている、、
あと役者さんがすごみがあるのでほんとに血が流れてるみたいに見える。

宗三「蘭丸、あなたは本当ならもう死んでいるはずの人間なんです」
蘭丸「何を言っているわたしはまだ生きている」
宗三「歴史の望むところです」
不動「歴史がなんだってんだ自分の大事な人より大事なことなのか!こんな理不尽と戦わなくちゃいけないのか、そんなのあんまりだ」

このやりとりあまりにも苦しすぎるな。生きている人間に史実通りに、筋書き通りに死になさいと宣告するのが、魔王の齎した呪いを刻まれた宗三左文字というのがとても酷。
そして不動ちゃんの「あんまりだ」の言葉の少なさと弱さよ、、多分この感情の時に使う言葉をまだ知らないのではないかなあ。一生懸命口に出せた言葉が「あんまりだ」なのが愛おしくて愛おしくて、わたしはここの場面がいちばん好きです。

「森蘭丸は生きていてはならない人間」
と何度も同じことを言う。

不動「さっさと終わらせて信長様に会いに行こう」
不動ちゃんが一生懸命語りかけてるし、邪魔してないのに、でも蘭丸はなにもわからなくなってしまって錯乱していて、

そこに宗三が切り込むの、狂うように美しく咲いた絢爛な花を花柄から切り落としたみたいな衝撃がある。絵のようだった。
躊躇いも、迷いも見せずに斬り込む、

そんな宗三に蘭丸くんが「どうしてそんなに悲しい顔をするのですあなたたちは務めを果たしたのでしょう」と言うのもさあ、、
ここ宗三は舞台へ背中向きだから表情カメラじゃないとみれないのウギャーってなる。
虚伝、1作品目なの嘘でしょというくらいカメラワークが良い。

やっぱり蘭丸くんも、歴史の正しい顛末を運命を全部わかっていて演じていたのかなあという気になる。

「私の主、だから守らなくちゃ。いや違う家も役目も関係ないわたしはわたしは織田信長を人として愛していた。だから彼を守りたかった」

これだけ想いがあっても歴史や運命に抗えないの苦しすぎる、わたしだったらキレ散らかす。
当人たちが救われないことに怒りが湧いて気持ちが収まらないのに、美しさを見出してしまう自分が嫌になる。

【織田の刀たちの顛末①】

宗三「僕たちは魔王に囚われたままです。あの男の心が僕も薬研も長谷部もそして不動を縛りつける。僕たちは逃げることなんかできない」

ここで決意をみせるのが宗三なのさあ、もう、なんていうか、さっきも書いたけど宗三って受動的な子だと思っていたからびっくりした、、
不動ちゃんと蘭丸くんを見て、立ち向かう決意をしたのだろうな。

「お前の背中くらいは俺たちが守ってやるさ」の薬研と長谷部もさ、、もう織田ァ、、最高だな、、、、!!

小夜「宗三兄様はお飾りだと言った」
江雪「しかしわたしたちはあなたの物語を誇りに思う」

ここも良い、左文字はそれぞれの不幸を抱擁しているような良さがある。一振では抱えきれないことを、兄弟で共有して抱えているのだろうな、、

【織田の刀たちの顛末②】

最後の場面、信長を探す光秀くんも、蘭丸と同じように運命に囚われすぎていてものすごく苦しかった、、
不動ちゃんに、「お前がこんなことをしなければ死なずに済んだ」と言われるのも、しんどい、役割を担うと何かに憎まれなくてはならない。こうやって歴史の憎まれ役になったひとってたくさんいるんだよな、、

不動「何が大義だ何が本能寺の変だ、こんな歴史丸ごと俺が消してやる」

ここ刀剣男士が歴史を消す、愛する主や愛されていた自分を構成するひとつの要素を奪おうとしているのに、復讐って腹の足しにはならないが腹いせにはなるというやつで、心に振り回されて敵討ちをしようとしたら結果自分の破滅に繋がるものを生んでしまう、しかもそれを不動ちゃんは気付いていない。地獄か、、?
それで宗三が身体をもって行いを止めて、不動ちゃんは傷付けなくていいはずのきれいだと言った宗三を刺してしまうの、地獄か、、?

宗三「あなたは、光秀を殺してはいけない」
不動「こいつは信長さまを殺そうとしてるんだぞ、今なら間に合うあの人を守れる。宗三、あんたはまもりたくないのか。あんたを愛してくれたんじゃないのか」

信長が信長である、蘭丸が蘭丸である、それには本能寺の変が必要で、それを無いものにしてしまうのは生きた証を失うのと同じこと。
光秀には光秀の信長があり、光秀の信長はここで討たなくてはならない。

宗三「信長の辿り着く果てがここ」

不動「なあ、教えてくれよ薬研。あんたの信長様も光秀にうたれなくちゃいけないひとなのか。長谷部、あんたの信長様も本能寺で死ななくちゃならないのか」

長谷部「俺たちにではなく自分の心に問え」

この長谷部、泣くしかできない、言葉にできないことがたくさんある不動ちゃんの背中を押すような言葉で良い。父。

炎にに溶けてく信長をみて、泣いてる暇はないと織田の刀みんなで光秀くんを守って、なんだかもう真実の愛とはなんなのかみたいなデッカいものを問われている気がする、、
さっきの「俺はお前を死なせたくない、俺たちは同志だ。俺もお前も愛してもらったじゃないか」もだけど、不動ちゃんの信長や蘭丸くんへの愛を否定されてしまって、「愛された分を返せなかったダメ刀」とが真の意味を持つの最悪だな、、!と思った(良い意味です)

【織田の刀たちの顛末③】

光秀「小童、どうして私を殺さなかった」
不動「あんたには天下人になるその大義を果たしてもらわないとならない」

光秀「後の世の人たちにこの炎はどう語られるのか。明智は天下を欲しがるか、信長を越えたかったのか、良いや違う、わたしはただ、あのお方に必要とされたかった。」
光秀「だがわたしに若さはもうない、わたしは見捨てられるのが怖かった。織田信長とはなにものか、わたしにとっては主君でなければならなかった」

不動「だったらなんだってんだ。信長は信長の歴史を生きた、あんたはあんたの歴史を生きるんだ。だから頼むよあんたはあんたの生きたその歴史を生き抜いてくれ、それがあんたの勤めなんだ」

くるしい、、!くるしい、、!!!
愛する人のためにも自分のためにも憎い人を肯定しなくてはならないの、、!!くるしい!!!!
刀ミュも刀ステも「全てを肯定しろ」と言ってるわけではないけど「全てを受け入れろ」の力が強い、、!許せなくていいそれでも受け入れろみたいな!!
好きな男の存在を保たせるためとはいえ、ちょっと乱暴さすら感じてめちゃくちゃ好きだ!!!

宗三「僕はどうして泣いているのでしょうか」
宗三「織田信長、あなたは果たして何者だったのでしょうか。蘭丸や光秀にとってのあなたは、不動にとって、薬研にとって、長谷部にとってのあなたは何者だったのでしょうか」

宗三「この刻印が覚えている僕にとってあなたは、やはり魔王でしかない」

ここの宗三の言う魔王のニュアンス、「魔性の魅力もあった」の意味も持っているように聞こえて、宗三が信長に内心惹かれていることを示しているの最高。

【織田の刀の顛末④】

宗三が誉もらったのに浮かない顔してるのかわいい。
「僕を手にしなかったら魔王は滅びずに済んだのかもしれない」
宗三は自分に破滅の要素まで取り込もうとしているところに救いようのなさを感じた。ほんとうにすきだこの男、、!

薬研「もしかしたら見間違えかもしれないけど信長さんは笑って見えた。這いつくばって足掻いてそれでも前に進めと言っているような気がした」
宗三「都合が良い解釈ですね」
薬研「俺にとってそういう男だったのかもしれない」

薬研「お前の織田信長はみつかったか?」
宗三「どうでしょうか、あの男を簡単理解できたら苦労はありませんよ」
薬研「お前、そんなふうに笑えたんだな」

薬研から信長への感情ここでまた覗くの良いです。
薬研が大人すぎてなにか達観しているので、宗三も穏やかに信長への気持ちを吐露できるところこのふたりの関係良いな〜と思った。

【結局歴史を守るってなんなんだよーーーーーーーーーーーーッ】

らぶフェス2022とおんすていじで忘れてたけど、結局歴史を守るってなんなんだよォ、、

小夜「明日、この本能寺が燃えるんですね」
鯰尾「ああ、盛大に燃えてもらわなくちゃなそれがあるがままの姿だから」

過去を変えると今ある未来が消えてしまうというのはさ、わかるけどさ、いい未来だけじゃなくて悪い未来が消えるかもしれないじゃん、、良いも悪いも両方あっていいじゃん、、でもきっと数ある未来の選択肢のひとつの中でいちばんマシで政府にとって都合がいいのが"今"なのだろうな、、ウエーン!!巻き込むんじゃねえ!!!!うるせえ!!!おれが決めるんだよ!!!!と毎回思ってしまう。
もうわたしはどうしたらいいんだ、、この子達とたのしくご飯食べて寝るだけの毎日を送りたいのに、、

でもやっぱり、刀剣乱舞のことがめちゃくちゃ好きなので、これからも毎日元気に刀剣男士のこと考えて、元気にツイートして、言葉として歴史の大河に流し続け、刀の展示があればみにいったり、実家の神社にお参りに行ったり、歴史の跡を辿ったり、少しでも長く多くのものを未来へ遺す努力をしなければならないなと思った。

【おしまい】

悲伝がいちばんしんどいからがんばれって言われ続けたから虚伝は大丈夫だろうと思ったけど全然大丈夫じゃなかった!!!どうしよう!!!!!

でも刀ステ自体が歴史深く知ってないと難しそうで、みれるか不安だったのに、一応浅いところであれど話の筋は理解できた気がするし、最高なのがわかったので次の義伝も楽しみになった。歌仙!!歌仙!!!!

カテコも刀ミュと違って刀剣男士ではなく役者さんがやってくれるのでリラックスした雰囲気で素晴らしい。
アンサンブルさんも豊かでキュートだし、鯰尾がほんものすぎるとか、江雪さんの役者さんが想像できないくらい朗らかに挨拶してきたところとか、「マイクがついてない、、?!」のいちにいとか、可愛くて何もわからなかった、、

そして結局わたしは感想を言葉にするのに精一杯で、読める文章に仕立てるのが不可能なことがわかった。
だけど学がなくても楽しく鑑賞できるのありがたいし、刀剣男士のこともっと好きになって知ろうするきっかけができたのがうれしい!!
再演みたときにもっと理解が深まると良いな

おしまい

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