小説The Rise of the Horned Ratを読んだりして〜プロローグ〜

かつてあったというエンドタイムス。どうやら世の中的にはファンタジーバトルが消え、オールドワールドが消えるという一大イベントだったそうですね。
そんなエンドタイムスにおけるスケイヴンを描いたらしい一冊がこちら

The Rise of the Horned Ratです。とりあえずこれを読んだり、これまでに知っていた情報をまとめて見たいと思います。

スケイヴンとは?

Such was the way of this young race. Scavengers, usurpers, content to squat in the desolation of better peoples, their unnatural vitality and ingenuity nought but engines for entropy. The skaven were the true children of Chaos, and this place, this foetid reek under a glowering sky, was theirs alone – a nowhere realm nibbled out of the Realm of Chaos, given shape by the spirits of the ratmen that came to dwell there. A dismal place, the Realm of Ruin, a hell its inhabitants dearly desired to remake upon the mortal world.

これこそがこの新たなる種族たちの在り方だった。拾い手、消費者、簒奪車、善人が荒廃するのを好み、彼らの歪んだ生命力と独創性は乱雑をもたらした。スケイヴンは真の混沌の仔だ。そしてこの広がる空の下に流れる穢れはスケイヴンのものだ—混沌の領域から切り離された、そこに住まう鼠人間たちの魂が形作ったどこでもないどこか。悲惨な場所、破滅の領域。ここに住まう物どもが、定命の世界がこう変わらんと願う理想的な地獄。

スケイヴンとは、混沌の勢力です。ですが、その在り方は他の混沌のものとは大きく異なります。
コーンにしろナーグルにしろ、4大神と呼ばれる混沌の神々は基本的に混沌の領域(Realm of Chaos)にいます。それに対して、スケイヴンたちは、混沌の領域を切り取って作った破滅の領域(Realm of Ruin)にいるそうです。
全てのスケイヴンは最悪のナルシストであり、自分より優れたスケイヴンは存在しないと思っています。また、彼らの辞書に道徳や思いやりという言葉はなく(そもそも辞書もないですが)、他人から奪うのは強く優れたスケイヴンの証であるため、褒められるべき行為とされます。さらに、彼らは生まれながらにパラノイアであり、自分以外のあらゆる存在に対する拭えない猜疑心を抱いています。
彼らの社会は極端にして完璧な階層構造です。頂点には神である<角ありし鼠>がおり、スケイヴンはみな<角ありし鼠>の仔です。<角ありし鼠>はスケイヴンたちの繁栄を願っており、それ以外のことにはほとんど興味を示しません。
スケイヴンたちは氏族という単位で存在し、その氏族の中でも有力な12の氏族が集まり構成される13評議会(Thirteen Council)を頂点としています。13というのはスケイヴンにとって神聖なる数字です。そして13評議会の第1の席は<角ありし鼠>のものであり、常に空席となっています。
氏族は常に一定ではなく、健忘術数や、場合によっては血生臭い争いによって入れ替わります。彼らが協力を覚えた時、世界は破滅すると言われていますが、スケイヴン同士が協力することは不可能に近いので世界の安全は保たれています。

ヴァーミンロードという存在

A verminlord is a huge creature, tall as a giant, but in the wrack of the Realm of Ruin there is no scale a mortal mind can make sense of.

ヴァーミンロードは巨大な生き物だ。巨人のように大きく、しかしこの破滅の領域においては定命の精神にとって難解なほどのスケールを誇る。

スケイヴンたちの社会にはヴァーミンロードという怪物が存在します。コーンのブラッドサースター、ティーンチのロードオブチェンジに該当するグレーターデーモンです。
ヴァーミンロードたちは氏族に寄り添うもの、幾つもの氏族を煽動するものなど様々です。

The interior of Verminhall was a cave, a monument, a howling void, a place of life and of death, a temple, a palace – all, none and many more of these things besides. The laws of nature were openly mocked. Braziers burned backwards, green light glinting from Verminking’s multiple horns as warpstone condensed from the very air. Fumes pulled themselves into dented brass firebowls, adding second by second to the mass of the solid magic growing within them. The lump of warpstone embedded in the daemon’s empty left eye socket flared with sympathy at its brothers’ birth pangs as the verminlord passed.

ヴァーミンホールの内部は、洞窟であり、記念碑であり、吠えるような虚空であり、生と死の場であり、神殿であり、宮殿であり、これらのすべて、そして何もない、さらに多くのものがあった。自然の法則は公然と馬鹿にされていた。ヴァーミンキングの複数の角から緑色の光が放たれ、空気中のワープストーンが凝縮された。煙はへこんだ真鍮製の火鉢の中に引き込まれ、その中で成長する固形魔法の塊に少しずつ加わっていった。デーモンの空になった左眼窩に埋め込まれたワープストーンの塊は、ヴァーミンキングが忘れ去ったの兄弟の誕生の苦しみに同調して燃え上がった。

ヴァーミンロードたちは影の13評議会(Shadow Thirteen Council)を構成し、<角ありし鼠>の悲願を達成するべく暗躍しています。

The daemonkind verminlords, first among the servants of the Horned Rat, were as numerous as their mortal counterparts, countless in their multitudes and ubiquitous in the culverts and gulleys of creation. But of them, only twelve were deemed truly great. The greatest of these twelve was Lord Skreech Verminking. He who had once been many, and was now one.

角ありし鼠の下僕の筆頭であるディーモン種のヴァーミンロードたちは、人間の害獣と同様に数が多く、その数は数え切れず、天地の暗渠や峡谷に至るまでどこにでも存在していた。しかし、その中でも真に偉大とされるのは12人だけだ。その12人の中でも最も偉大なのは、Lord Skreech Verminkingである。かつては多くの者であったが、今は一つとなっている。

ヴァーミンロードの中で頂点に立つのは、おそらくヴァーミンキング・スクリーチです。スクリーチはかつてある事件で閉じ込められた12の氏族指導者が溶け合って生まれたそうです。
そんなヴァーミンキングですが、結局はスケイヴンです。

But Verminking’s intention was to arrive after his peers, in order to underscore his own importance, and he always performed as to his intent.

しかし、ヴァーミンキングは、自分の重要性を強調するために、仲間の後に到着することを意図しており、常にその意図通りのパフォーマンスを行っていた。

つまらない自尊心を満たすためには、パフォーマンスも辞さない小物。ヴァーミンキングも本質的にはなんら変わりないのです。

今回はひとまずこの辺にしておきます。プロローグでも語れることはたくさんありますが、あまり書いても長ったらしくなってしまいますし。
そうそう、これを読むために楽天KOBOをわざわざiPadに入れました。でも使い勝手はKindleの方が上かな・・。

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