AoS日記その51〜浮遊港の船出:後編〜
ソンディア本の洞窟に潜む怪物ルールたのしいです
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教訓
ストームキャストとの戦いは、経験浅い彼らに大きな教訓を与えた。
カラドロン法典に修正条項を記載したときには考えてもいなかった。
だが、今の彼らにとっては違った。
故に彼らは戦力を拡充させたのだった。
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修正条項
ソンディアの地は獣が跳梁跋扈する危険な場所である。
あのエクセルシスの一件以降、ストームキャストたちも定期的に巡回しているようだ。
<初日の出>号の航空士も、そんなストームキャストの一段を見つけ出した。
ロードセレスタントとナイトヴェクシラーに率いられた一団。
貸しを取り立てようではないか。
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暴れるスタードレイク
ガウルにはカユミゴケという植物がある。
生き物に寄生し徐々に全身を侵すこれは、宿主に大きな苦痛を与えることで恐れられている。
そのスタードレイクもまた、一目でわかるほどに寄生が進んでいた。
そしてスタードレイクの胸元には見覚えのある傷。
なんの因果か、またここにも貸しのある相手が現れたのだった。
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野獣のねぐら
アドミラルは己の幸運を感謝した。
こんなにも早く報復の機会が訪れるとは。
かつて集落があったと思われるこの地に築かれた小さな監視塔。
その傍らがやつのねぐらだったのかもしれない。
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棘弾け草
<初日の出>号が主砲をもってストームキャストとスタードレイクに一矢報いようとした時、近くの廃墟が唐突に弾けとんた。
アルカノートカンパニーたちが、幸運にもアーマーに弾かれた棘に狼狽える。
棘弾け草だ。ここら一体には棘弾け草が蔓延っている。
長居は危険だが、怨恨は果たされねばならぬ。
天空の御子
急襲を仕掛けようとした<初日の出>号の船体に、天空の巨弩の矢が突き刺さった。
船長が必死に舵を取り、安定させる。
この距離では主砲ですらとどかない。
だが機動力で負けはしない。
だがその時!
天より稲妻が降り注ぎ、ヴァンキッシャー、ジュディケイター、エラントクエスターといった錚々たる面々が現れる。
これこそが、神王シグマーの尖兵である嵐の御子と呼ばれるストームキャストの能力だった。
相手はこちらを包囲するように展開している。
だが、ちらばったストームキャストに何ができようか!
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予想外の援軍
戦意を奮い立たせた彼らに呼応するかのように、カユミゴケに苦しむスタードレイクもまた星々の嵐と呼ばれるブレスを吐き、セレスターバリスタを操るクルーのシグマライトの鎧を焼き焦がした。
呼応するようにエンドリンマスターの合図で弟子たちが一斉に高速連射鋲打銃を射撃モードにして放つと、降り立ったばかりのヴァンキッシャーの鎧を貫き、稲妻へとかえていく。
ヴァンキッシャーが一瞬ひるんだ隙を逃さず、エンドリンリガーたちがエーテル駆動式の鋸を振りかざして突撃し、ヴァンキッシャーへと躍りかかった。
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各個撃破
そのころジュディケイターもまた、苦戦を強いられていた。
カラドロン・オーヴァーロード達が誇るアルカノート・アイアンクラッドの装甲があまりにも分厚いのだ。
手に持った天雷の弓も数多くの敵を貫いてきた業物のはずなのだが、いくら撃とうと一向に<初日の出>号が傷ついたようには見えない。
実をいうと、それは中と外を必死に修理するエンドリンマスターの弟子たちの功績なのだがそのようなことをジュディケイターが知る由はなかった。
そして、飛行艦はそのままジュディケイターとエラントクエスターのもとへと飛来すると、船体から錨を下すと同時に、側面に空いた扉を開いてアドミラルに率いられたアルカノート・カンパニーたちが飛び出してくる。
乱戦になるがジュディケイターは多勢に無勢で、1人また1人と打ち取られていった。
唯一エラントクエスターが<初日の出>号の船体に目に見える傷をつけていたが、もはや戦いの趨勢は決まっていた。
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満足感
グラカ=カンブリスは満足していた。
彼女がアルカノート・アドミラルに着任してから、ここに至るまでで最高の戦果だった。
なにより、カラドロン法典も忠実に遂行できた。
完璧な勝利だ。
浮遊港の支配領域(と勝手に思っている)には何人たりとも入れさせはしない。
アドミラルはこの先にある冒険に胸を躍らせ、<初日の出>号を飛ばしていった。
result
バトルプラン:野獣のねぐら
結果:辛勝
栄光ポイント:1000pt戦+8 辛勝+2 ウォーロード生存+1
名声:エンドリンリガー+2、エンドリンマスター+1
最高殊勲:エンドリンリガー
負傷:なし(全快)
クエスト進行:領地防衛+3(クリア)
城の増築:なし
獲得した領地:不毛の領地(なし)
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続きたい。