無職の日々#22 同じ空の向こう きっと聞こえるでしょう
近所のスーパーにて、買い物かごを提げてぶらぶら歩きまわっていたら、聞き覚えのある曲が流れてきました。
こ、これは、
中山美穂さんの「遠い街のどこかで」……!
なんてタイムリーな……!
そして、懐かしい……!
一緒に歌いながら(マジ)店内を歩き回る、怪しいBBA1名。
(いえあの、さすがに鼻歌程度の小声ですが)
この曲が流行っていた当時、地元のローカルラジオ局がヒット曲のベストテン番組みたいなのを放送しており、それを毎週楽しみに聞いていました。
この曲もドラマの主題歌になったりして大変売れましたので、長くヒットチャート入りしており、毎週のように聞いていました。よく覚えています。
美穂さんの歌声をなぞって歌っていったら、驚いたことに、最初から最後まで、私の鼻歌に歌詞間違いが出ませんでした。
トップアイドルの影響力って、恐ろしいです。
一体何十年前の歌でしょう。
同時に、子供の記憶能力も恐るべしです。
(更に驚いたことに、この時、買い物かごを提げてBGMを歌いながら歩く怪しい人からあからさまに遠ざかっていく人が、お一人もいらっさいませんでした。このスーパーのお客さんも店員さんも、非常によくできた人間ばかりのようで・・・)
そういえば、最近はソロのアイドルの方、あまり拝見しないような気がします。男性も女性も、皆さんグループで活躍されているような。いやいや、これは私が知らないだけかな。
もっとも、私は特にそんな「みぽりん」のファンというわけではなくて、ただ自分がアイドルに夢中だった年頃と、中山さんが一世を風靡していたタイミングが合致してしまっただけなのですが。
お若いうちから大人っぽい雰囲気の持ち主だったように思いますが、タイト目の形でロング目の丈のスカートやワンピースというお衣装の時が多かったように記憶しています。素敵だなあ、と思いながら眺め、大人になったら、あんなお洋服が似合うようになりたいな、と、美穂さんを真似た女の子をお絵描きしていたような記憶があります。
そんなことを考えながら帰宅して、美穂さんの葬儀は、この当日に営まれたと知りました。
おりしも、世間はクリスマス一色です。
このタイミングで、中山美穂さんの「遠い街のどこかで」。
本稿を書きながら、つい今しがた、少しだけ表に出てみましたが、今夜は星がとても綺麗です。
明るい満月とともに、ふたご座流星群も、しっかり観測できます。
寂しがらなくて大丈夫よ、とでもいうような、シャイニングスター美穂さんからのメッセージみたいなもの、と受け取ることにします。
美穂さん、よき旅を。