『古本詩人ゆよん堂』について 〜5年前の文章より、コンセプトなど〜
※冒頭から注釈で失礼致しますが、文章をお読み頂く前に、あらかじめ知っておいて頂きたくて。こちら2017年3月作成の文章です。その当時、ゆよん堂のコンセプトや目的、ロゴデザインの意味の説明をまとめて書いたものです。5年前の当時、まだ店舗はなく、古本市などのイベントに出店していました。
5月の終わりに開催されたトークイベントにて、今から2019年に店を始めた経緯を語りました。それを機に、さらに過去のことを振り返ってみようと、以下の文章を読み返してみました。何だか拙いながらも、これからやって行くぞ!という未来への期待や願望に溢れた文章だと思い、今回noteに掲載しました。どうぞお読みください。
★「古本詩人ゆよん堂」について
音楽や美術、写真、映画、演劇などの表現を行う20代から30代の若い表現者たちに向けて、彼ら彼女らの創作に活かせるような創造的なアイディアを与えていきたい。創作を行う上で壁にぶつかって身動き取れない時期、スランプやマンネリを脱して流れを変えたいときに「古本詩人ゆよん堂」の「流木文庫(Driftwoods Library)」を手にしてほしい。今ある閉塞状態を打開し、次なるステップに向かえるように、新たな表現への地平に立てるように。
★店舗のロゴについて
「古本詩人ゆよん堂」の名前は、詩人・中原中也の詩「サーカス」に由来します。 そして、サーカスといえばピエロ、道化師の存在が欠かせないと思い、ピエロをロゴデザインに採用しました。片目から涙を流しなからも、穏やかな笑みを浮かべるピエロ。
「様々な悲しみと喜びとともに、これから全身全霊でパフォーマンスを繰り広げる、たとえ傷付くことがあろうとも、口元に笑みを浮かべながら」という意思と姿勢をデザインに込めました。
「古本詩人ゆよん堂」のコンセプトも「サーカス」です。次々と変化して行く音楽や演劇のようなライブ性を重視すること、空中ブランコや玉乗りなど、驚きとスリルと歓喜のエンターテインメントを繰り広げ、人々を楽しませること、熱心な読書家、真摯な芸術家たちの豊かな想像力を喚起させ、創造性を後押しすることが目的です。彩り豊かな文化と世界をつくるために。
※以上が5年前に書いた文章です。ここまでお読み頂いた方、誠にありがとうございます。「古本詩人ゆよん堂」に屋号を決め、発表する時に『流木文庫』という商品も同時に提案しました。海辺で拾ってきた流木を材料に小型の本棚を作り、購入者のリクエストしたテーマに沿って本を選書、本棚に並べてお渡しする。それが『流木文庫』でした。
今も時々あのアイデアは面白かったと言って頂くこともあります。何だか流木も古本も、遥かな時間や空間を流れ流れて、手元に来るものだと思っているので、その発想をしました。
5年前の文章には、まだ続きがあって、最後の方にこう書いてありました。
「問い」や「悩み」の中での苦しい試行錯誤の時期を経て、自分なりの「答え」を多くの方々に提示して、しっかりフィードバックを得ていきたいです。次の未来やステージに進むために。
合言葉は「アート、ビジネス、ロックンロール!!!!」です。また、「クリエイティブ・エンジン」として最大のパフォーマンスをもって、これまで以上にエクストリーム、かつ、ボーダーレスに創造性を発揮していきます。
と、こんな風に実にテンション高めな文章を書いていました。5年前の私が考えたように、今もゆよん堂をやっている気がするし、まだまだ実現できてないこと、努力や工夫が足りない部分もいっぱいあるなとも思っています。
古本詩人ゆよん堂は、「サーカス」あとは「ゆよん for クリエイション」という自分が作った言葉に、コンセプトや目的が集約されているように思います。私が作った数々のゆよん堂テーマソングや他の歌にも。私は人々の創造性を喚起したり、心に励ましを贈りたいと考えています。
ゆよん堂に日頃お越し頂いているお客様方、何かと気にかけて頂いている方々、皆様いつも本当にありがとうございます。ゆよん堂は2022年七夕でいよいよ3周年を迎えます。これまでの感謝をいっぱい込めて、また恩返しの気持ちで、これからさらに盛大にサーカスを展開して参りますので、今後とも何卒よろしくお願い致します。
古本詩人ゆよん堂
山田正史
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