就職期
25年以上前に大学を卒業と同時に某国立大学の情報系の教授の研究室に教授秘書として雇われたところからキャリアはスタートします。時はバブル崩壊直後で女子大生の就職難のはじまりはじまり~。まだ周りはバブルの残り香もあって、世の中の厳しさを何も知らない私は、企画がしたいとか、地味な仕事は嫌だな~とか、公務員は嫌だな~(私の父は絵にかいたような地味な地方公務員でした)なんて贅沢な考えばかりしていました。
大学の友人たちは、昨年までの就活なら5月や6月に内定が出るのに、なかなか就職先が決まらない。夏のスーツを買う羽目になりそう(今ではあたりまえか)なんて話題でしきりなのに、私ときたら全然就活に身も入らない。両親に1つくらいは公務員試験を受けなさいと言われ、ろくに勉強もしないで警察官の採用試験を受けてもちろん玉砕しました(笑)
ろくに就職活動もせずにのらりくらりしていた大学4回生の1月に、アルバイト先だったマクドナルドの同僚(国立大学院生)が、自分の研究室で秘書を募集していると教えてくれました。なんでも、内定していた新卒の秘書の方がキャンセルしたので、代替えを急遽探していると。履歴書を友達に預けて1週間後、アルバイト先に母親から電話が入ります。(まだケータイは普及していません)すぐに教授が面接に来るように言っていると。えー!!!!ちょうどマクドのマネージャー制服(紺のスーツ)を来ていたので、まぁいいか、、なんて言いながら急遽マクドナルドの制服で大学の研究室に面接に行ったのでした。
大学は比較的自宅からもバイト先からも近い国立大学で指定された研究室に入ると父親と同じ年代の大学教授がいらっしゃった。うーん、なんか想像していた教授像とは違うけど、話しやすい先生。先生:「英語はどのくらいできる?」私:「え~、大学で勉強した程度で、英検3級ぐらいかと。。」(実は半年前にTOEIC受けてたけど、とても公言できるような点数ではなかった。。)先生「この文章を簡単に訳してみて」(500wordぐらいの何かを説明している英文) 私「○○ Interface(その分野の専門用語)?なんじゃそれ、何かの機械の名前ですか?」てなちぐはぐな会話で面接は進みました。
先生「コンピュータて知っていますか?パソコンは使ったことありますか?」私「卒論は文豪Pro(ワープロ)で書きました。家には従兄の御下がりのパソコンがありましたが、ゲームをしてみるぐらいで、よくわかりません」先生「ふーむ・・・・」はぁ、こりゃ無理だなと思って帰宅しました。
つづく